
猫はもとより腎臓が弱い動物。
犬より水を飲むことが重要な動物。
デフォルトでそういう動物なのだ。
←画像は保護猫のオレくん。
去年、6歳のマロちゃんという猫が病気になった時の話。
マロちゃんは保護猫から自宅で生まれた猫で、小さい頃は頭部に麻呂眉(キトンキャップ)があったのでマロという名前になった。安直だ。
5歳になり、最近食が細くなってちょっとづつ痩せてきてるな、と思ってたけど元気があったので様子見してたらある日急激に具合が悪くなった。
で、病院へ連れて行くと腎不全とのこと。
しかも悪いことに、通院で一週間に血液検査2回したのが効いたのか屋上で失神してるくらい弱ってた。
ピンクだった鼻や肉球も貧血で真っ白。
コレがその時の血液検査の数値。
脱水してるだけじゃない、かなりの数の数値が異常。
CREA数値に関しては計測値を振り切ってしまい、数値が出せないレベル。
お医者さんからも点滴してシリンジでとにかく栄養ある食事をとらせるくらいしか手がないと言われる。
厳密に言えば人間の糖尿病と同じように人工透析すれば命は永らえるのだけど、猫の人工透析ができる病院は都内にも数件しかなく、通院はまあどう考えても現実的ではない。
半ばあきらめ状態。
でも「点滴は透析と同じような効果があり多少でも猫は楽になる」ということ聞いた。
死ぬにしてもせめて召されるまで体が楽になるならと思って自宅で点滴開始。
毎日100mlの点滴とシリンジで栄養価の高いフードを与えることにした。
ものすごく痩せたので点滴の針が痛いらしく、点滴するのも可愛そうだった。
それでも毎日ずっと点滴続けてた。
すると徐々に自分で餌を食べるようになった。
シリンジで無理やり流し込まなくても、栄養たっぷりのAD缶をがんばって食べてくれてた。
血液検査で貧血になったから無理やり検査も体に負担だろうと、以降一度も病院には連れて行ってない。
それでもちょっとづつ肉もついてきた。
1ヶ月以上生きた。
それどころか1年以上経った今でもちゃんと生きてる。
体重は昔の体重に戻ってきて、もう大あくびができるくらい回復した。
以前ほど走り回ることはなくなった感じだけど、まあ元気ではある。
ボサボサだった毛並みもかなりきれいになった。
今年9月に久しぶりに病院へ行って血液検査してもらった。
数値はなんとすべてが正常値!
病院の先生もすでに死んじゃったものだと思ってたらしく、以前の検査結果と比べて本当に同じ猫ですか?よく回復できましたね!と非常に驚いてた。
まあ私もあの数値の状態から回復するとは思ってなかったし。
今や血液検査の数値も体重も全くの健康体の猫である。
でも怖いのでずっと点滴は続けてる。
毎日ではなく、ここ半年ばかりは50mlのリンゲル剤を一週間に2〜3回の点滴に減らしている。
マロちゃん超復活!!
うむ、とても嬉しい!
点滴って、素人が自分でできる治療の中では抜群に効果ある処方だと思う。

最近は点滴の準備をしてると、はいはい点滴でしょ、と諦めたようになってるのが可愛い。
さて、先日通院した具合の悪かった保護猫オレくん(5歳前後?)も検査結果、マロと同じような腎不全だった。
猫は痛みに強い動物で、よほど具合が悪くならないと症状が発見できない。
しかも多頭飼いだと1匹が具合悪くてもなかなか気づけない。
でも今回は発見が早かったほうだったと思う。
マロのように計測不能までは行ってないけどいろいろと問題ある数値である。
でも嘆かない!
FIPや白血病でなかったので良しと考えるぜ。
早めに気がついたので、オレくんの体力もマロの時よりは残ってる。
そして飼い主が自分でできる点滴がある。以前の経験がある。
頑張ろうね、オレくん!
と、いうことで点滴してる風景。
もう私は点滴のプロだぜ!
オレくん全く痛がりません。
刺されたことすら気が付かないように刺すぜ!
(昔は下手で結構猫が痛がってた。マロちゃんごめんね。)
その甲斐あってかどうか、オレくんも徐々に食欲戻ってきてます。
先日までシリンジでAD缶与えてたけど、最近は自分で自主的に食ってくれるようになりました。
しかもご飯おかわりもしてるし、走り回ってはないけど割と元気に他の猫と一緒に動けてます。
食欲が出てきたらホッとするな。
今日も寝る前に点滴の時間。
点滴は効く。
自分で点滴をできるように覚えておく、これは犬猫を飼ってる方にはおすすめ。
注射器も針も点滴のリンゲル液も、車のパーツとかと比べられないくらい安いし。
点滴という技をもっと早く覚えていれば、マロちゃん以前に亡くなった猫も何匹か救えてたかもしれないと思うと、ちょっと落ち込む。

もちろん毎日通院してお医者さんに処置してもらえる方は、自分で点滴するより連日通院するほうが良いとは思いますよ!
点滴以外の注射は動物病院じゃないとできないしね。
今日月曜日は雨降ってて、ミニで遠出の計画が全て潰れた。
残念。
Posted at 2022/10/10 21:16:43 | |
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