新年あけましておめでとうございます。
旧年中はどうもありがとうございました。
本年もお付き合いいただければ幸いです。
どうぞよろしく申し上げます。
ということで、今日の撮り鉄オフの写真でもアップすべきところなのですが・・・
新年早々、とてもショッキングなニュースが飛び込んできました。
我らがキャプテン、スティーヴン・ジェラードが
今季限りでリヴァプールを退団することを決めたと、クラブの公式サイトで発表されたのです。
Facabook リヴァプールFC公式アカウント(日本語版)より
2014-15シーズン終了をもってクラブを退団するスティーブン・ジェラードは、
8歳にクラブのユースに加入して以来、695試合出場180ゴールだけではなく
10のトロフィーを獲得してきました。
今回の決断についてジェラードは次のように語りました。
「僕の人生の中で最も難しい決断であり、
僕と僕の家族どちらもこの結論を出すまでに随分苦しみ悩んだよ。
監督やチームが僕の将来についての話や憶測のために心配をかけないよう、
このタイミングで発表することにした。」
「リバプール・フットボールクラブは、僕の人生すべてで大きな部分を占めていたし、
別れを告げるのは難しい。でも、僕はこの決断が、僕に関係する家族やクラブ、
すべての人たちにとって最善の選択だと感じている。」
「僕はプレイし続けるつもりだ。
そこがどこになるのかは現時点では発表することはできないけど、
僕がリバプールと競い合うようなクラブではないことは確かだ。
そんな事は考えることもできないことさ。」
「僕の決断は、僕のキャリアと人生で今までと違った何かを経験したいっていう
僕の願望からきたことで、選手生活の終わりを迎える時に後悔したくないからなんだ。」
「僕はブレンダンやオーナー、クラブに関わるすべての人たちに感謝してもしきれない。
それにチームメイトやスタッフの皆がしてくれた助力と継続したサポートには
感謝の意を表したい。」
「ここはその一員となるにはとても特別な場所だ。
いつの日か、どんな役割であろうとも、再びリバプールに貢献するために帰ってきたい。
それは心から願っているよ。」
「これからシーズン最後の試合の最後の瞬間まで、
これまでどおりリバプールが勝利するために全身全霊、自分自身をチームに捧げるつもりだ。」
「みんなへの僕の最後のメッセージは、
リバプール・フットボールクラブを世界最高のクラブにしているのはサポーターたちだと言うこと。
選手として、キャプテンとして、みんなを代表できることは間違いなく特権だった。
僕はそのことを一瞬たりとも疎かにはしなかったし、
今シーズンもリバプールでの僕のキャリアも、最高の状態で終えたいというのが
僕の心からの願いだ。」
(原文記事はこちら)
http://www.liverpoolfc.com/news/latest-news/177354-lfc-statement-on-steven-gerrard
ジェラードは、9歳の時に下部組織に加入して以来、リヴァプールひとすじ。
1998年に18歳でトップチームへのデビューを果たし、今シーズンが17年目です。
そして、2003年から11年間、偉大なキャプテンとしてチームを率いてきました。
これまでの公式戦出場は695試合で、180得点を記録。
FAカップを2度、リーグカップを3度制覇し、00-01シーズンにはUEFA杯(現在のヨーロッパリーグ)と合わせて3冠を獲得しています。
そして04-05シーズンには、あの「イスタンブールの奇跡」、UEFAチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げました。
戦術眼や技術、パワーだけでなく、常に闘うスピリッツ、そして卓越したリーダーシップ。
すべてを備えたフットボーラ―です。
04-05シーズンのチャンピオンズリーグ、予選リーグのオリンピアコス戦の終了間際の劇的な弾丸ミドル、そして、決勝戦の奇跡の引き金となった1点目のヘディングシュートなど、ここ一番、決めて欲しい時には必ず決めてくれました。
また、マンチェスター・ユナイテッドやエヴァートンとのダービーでも必ず決めてくれるのも彼でした。
地元、クラブサポーターはもちろんのこと、世界中から愛され、ライバルチームのサポーターからも一目置かれる
正真正銘の「レジェンド」、まさに「Mr.Lierpool」でした。
今シーズン末で現在の契約は満了となっていましたが、そんな彼のこと、
引き続き契約を延長して、そのキャリアのすべてをリヴァプールで全うするもの、と誰もが考えていました。
そんな中でのこの決断にいたるまでには、ありとあらゆることを考え、逡巡を重ねたことでしょう。
以前のようなボックス・トゥ・ボックスの動きやトップ下で攻撃の中心となることも少なくなり、
昨季あたりからはDFラインの1つ前でのスウィーパーや、守備的なCMFを務めるようになってきていました。
ヘンダーソンの目覚ましい成長や、新加入の若手選手の活躍が増え、自らの立ち位置とチームの今後のことを考えに考え抜いて、クラブにとっての最善(と考える)選択肢が、この時期での退団、この時期での発表であったのでしょう。
あるいは、もし昨シーズン、プレミア優勝を果たせていたなら、
「退団」ではなく「現役引退」であったかもしれません。
そして、別の立場でクラブに残り、指導者としての道や、クラブ運営への道に進むこととなっていたのかもしれません。
おそらく、移籍先のクラブではそういうことへの知見や経験も積んだうえで、再びリヴァプールに戻ってくることを、本人もクラブも、そしてすべてのサポーターが確信しているのだと思います。
移籍先はまだ明らかにされていませんが、「リバプールと競い合うようなクラブではないことは確か」という言葉にあるように、プレミアはもちろんヨーロッパのクラブでもなく、おそらくアメリカのMLSのチームに行くだろうとされています。
「リヴァプールと戦うようなことは考えたくもない」という、クラブへの強い愛の現れだと思います。
そんな彼や、その決断に対して、チームメイトのひとりひとりからの想い、コメントが
こちら
サー・アレックス・ファーガソンやジダン、トッティ、そしてトーレスらからのコメントが
こちら
ファンにとってはとてもショッキングで残念な「決断」ではありますが
これまでの彼のプレー、活躍、貢献のすべてに限りなく感謝し、
彼のクラブへの愛と、「いつの日か必ず帰ってくる」「シーズン最後の試合の最後の瞬間まで、勝利のために全身全霊、自分自身を捧げる」、という言葉を信じて、
今シーズンの最後まで、ともに闘っていこうと思います。
これまでの感謝のしるし、そして新たな挑戦へのはなむけとして、
また1つトロフィーを捧げられるように。
You'll never walk alone, Captain!
最後に、クラブ公式サイトの彼のメモリアル映像と、凄まじいばかりの彼のゴール集を。
彼がどれほど素晴らしい選手であるか、ぜひご覧になってみてください。
ゴール集のほうは、こちらからどうぞ →
こちら