
いつもながらイベントの朝は早い。5/6は朝食会場が6時から開き、ドライバーズミーティングが7時15分から!だった。8時15分から出発とのことだったが、折角だから朝の松本城を見に行く。

曇り空なのは前日と変わらないが、綺麗に水面に映り込んでいる。
天気予報は晴。天気の回復を期待しつつ宿に戻ると、その頃には五月雨式にみなさんスタートされ、かなり最後に出発することになった。
郊外のアルプス公園東駐車場で3連続PCから競技開始。途中の登りでアクセルを踏み込むと、エンジンが息をつく。冷や汗がどっと出る。どうも一気筒点火していないようなラフなアイドリングだ。何年か前、和歌山の「エッセレ・バンビーノ」で燃料ポンプの不調で苦労したことが脳裏をよぎる。
こっちがアップアップしているのに、カメラマンさんから
「車載ビデオ、DVDのために付けて良いですか?」
と聞かれる。心の余裕は無いのだが、
「クルマの調子悪いので、つまらない事を言っていたら、うまく編集して下さいね。」
とお願いして付けて頂く。前回の伊勢志摩でもDVDにバッチリ入っていたし、どうも家族連れは車載カメラのターゲットになりやすい(笑)
PCを待つ世界の名車たち。

フロントはネコパブリッシング社主の笹本さんの356Aだ。
次は安曇野市の中心街を抜け、碌山美術館の駐車場でPC2連続。気がついたら、エンジン不調は解消し、エンジンの息継ぎも解消していた。ホッとした。
待っている間に嫁さんは碌山美術館の美しい本館だけでも見られないか聞いてきたが、中には入れてもらえなかった。まあ、お盆の旅行もこの辺りに決定しているから、また来よう。
かなり天候は回復してきた。山々も顔を出し、遠くの白馬あたりが見えるようになってきた。
ここからは安曇野を12キロほど北上し、安曇野ちひろ美術館に向かう。
高瀬川添いの道の気持ちのいい事!これだけでここまで来た甲斐があった。
途中で道の駅「安曇野松川 寄って停まつかわ」があったため急停車!早速例のごとく野菜を買込む。いつもこれで遅くなるんだよな(笑)
安曇野ちひろ美術館、じっくり見たいのであとで再訪することにして、まずはスタンプのみもらう。今度は安曇野を南下。これも素晴らしい道だ。
避暑のためついつい夏に来てしまう信州だが、GWの新緑の頃がこんなに素晴らしいとは。
今度は12キロほど南下して、国営アルプスあづみの公園に。駐車場入り口で最後の3連続PC。これで競技は終了、ほっとして駐車場に止める。

日曜日であることもあり、すごい人出だ。
国営公園だけあり、施設はゆったりと充実している。犬連れで入れるのか...ナナちゃんを連れてきたかったな。

素晴らしい信州の新緑を眺めながら、ゆっくりとお茶。やはりゆっくりとお茶をしていたA110アルピーヌのAさん夫妻とご一緒する。
「あの道の駅、止まられてたでしょう?」と奥様。
「ええ。うちではイベントでは道の駅で野菜を買うのがデフォルトですから。」
「私も『寄りたいなあ]って言ったんだけど、旦那が『時間が無い』って言うんでそのまま来たの。」
うちが道の駅にピットインしていたのはみんなに見られてたらしい(笑)
ゴールの「穂高ビューホテル」まではすぐだが、コマ図では遠回りをするように指示してある。ここでのPC競技の結果をまとめて結果発表・表彰を決める時間が必要だからだな。あ、別の道の駅を発見!ぜひ行ってみよう。
道の駅「アルプス安曇野ほりがねの里」に行ってみる。お、考えていることはみんな同じだな。アバルト・レコルトモンツァ・ビアルベーロが止まっている。良いなあ。でもこれで長距離とか大変だろうなあ。


買い物をしていると40センチはあろうかというでっかい長芋を抱えたエントラントらしい男性2人組が
「こんなの入るの?」
「大丈夫だろう。積めるよ。」
と話をしておられる。腕にはアバルトのワッペンが。え、あのレコルトモンツァ・ビアルベーロの方?!
「もしかしてあのビアルベーロの方ですか?」
「ええ。」
「あのアバルトに入るんですか?!』
「結構積めるんですよ。」
あとでゴールでもう一度お会いしたとき、
「長芋、入ったんですね。シートの後ろですか?」
「いやいや。前のトランクに入りましたよ。」
そうか。元がフィアット・セイチェントなんだから、フロントは結構入るのか。
「でもこのハイチューンのビアルベーロで、これだけ長距離は大変でしょう?」
「いやいや、以前もこれで1300キロ走ったことがあるから。」
「ラフェスタ・ミッレミリアですか?すごい!」
小さなアバルトで長距離、壊さないで安定して走って行くだけでも大変な作業だ。それだけで尊敬してしまう。
穂高ビューホテルへの上り道は、まるで日本でないような景色が広がっていた。
ゴールの穂高ビューホテルには道に迷ったこともあり(コマ図を無視したので)ほとんど最後に到着。

エントランスには横浜3シングルナンバーのジャグ歯さんのEタイプが置いてある。カッコいいなあ。
表彰式は最後だったので、席が足らないところに無理して三人分の席を作って頂いた。同じテーブルの皆さん、狭い想いをさせて申し訳なかったです。当家はCクラス8位に終わったが、カウンタックの友達、Tさん夫婦がCクラス優勝!を飾った。おめでとうございます!
表彰式が終わったのは14時半。連休最終日なので急いで帰りたいところだが、却って遅く帰った方が混まないとの天野さんの言葉を信じて、嫁さんが行きたがっていた安曇野ちひろ美術館に向かうことにした。
「ここからはP6運転してもらっていいかな?」
「いいよ。地道はなるべくするけど、高速眠くなりやすいからお願いね。」
穂高ビューホテルを出るとき、嫁さんに運転してもらったら、Tさん夫婦がビックリしていた。
安曇野ちひろ美術館は、広々した敷地内にある。

「窓際のトットちゃん」の原画など、貴重な原画を見る。

美術館裏手から見る、安曇野の風景。やっぱり来て良かった。
美術館を16時半に出発。
嫁さんの運転で、美術館から長野道安曇野インター→塩尻ジャンクション→中央道の駒ヶ岳SAの前にある小黒川PAで1時間過ぎで交替。ここからは素晴らしい中央アルプスが一望できた。恵那山トンネルを越え、恵那峡SAで給油時に嫁さんに交替。あれ、あのユニオンジャックの付いたEタイプは、主催者の天野さんのクルマだ。スタッフも撤収してここで夕食なんだな。
岐阜羽島PAで再度交替し、養老のSAで夕食。そのまま全く渋滞なく大阪の自宅に帰り着いたのは22時過ぎだった。全く渋滞がなく、連休最終日の夕方から帰って来るという手があるということを初めて認識した。やっぱりドライバーが二人というのは、本当にラクだった。
新緑の信州を見直したイベントだった。
来年も松本でやってくれないかな(笑)