紺の豚のブログ一覧

今年も押し迫りましたが、来年のお正月も走り初めをしませんか？

昨年と同じく、1/3の朝9時に、信貴生駒スカイラインのパノラマ駐車場にP6で待っています。もし良ければ、ダベリにおこし下さい。熱い紅茶とカモミールティーを用意してお待ちしてますなお、雨天の場合は参りませんので、悪しからずご了承下さい。

昨年と同じく、10時半〜１１時ごろには鐘の鳴る展望台駐車場に移動していると思います。

この記事は、lancia classico kansaiについて書いています。

stratosさんとYさんの三台で向かった先は、亀岡トライアルランド。私とkotaroさんが「お師匠」と呼ぶ森さんのお宅だ。実は森さんのフラミニアB20GTの再塗装が終わったとの事で、その50年代らしい「ランチア・ブルー」をみせていただきに上がったのだ。

アウレリアB20はいきなり正面に出して頂いていた。世界で初めてGT"Gran Tourismo"を称したクルマであり、世界初のヴィットリオ・ヤーノ設計の量産V6エンジンを搭載したクルマである。

これが日本だなんて、信じられない。シチリアの山奥に見えてしまうのは私だけではないだろう。

美しいリアビュー。一枚目は夕方遅く、二枚目は昼に撮影したものだが、これだけ光線状態により色が変わって見える。でも思っていたよりかなり暗い紺だ。紺豚号の青よりもかなり濃く、ランチア・テーマの紺色よりはすこし明るいかな？

あれ、あのフラミニアは？

フラミニア・スポルト・ザガートだ。でも森さんの個体はシルバーだし．．．と思っていたら、サンチアーゴさんが来られた。
「これって、もしかして、前言っておられた．．．」
「そうです。この間買った、スポルト・ザガートですよ。」
「これでクーペ・ピニンファリーナ、コンバーティブル・トゥーリング、スポルト・ザガートの三種類が揃いましたね！フラミニア大三元と呼ばせて頂きます！ここまで来たら、ぜひベルリーナも手に入れて、四暗刻を狙って下さい」
「流石にそれは．．（苦笑）」

あれ、このお尻は？

これは、モントリオール！

「これって、誰のデザインでしたっけ？」とサンチアーゴのお友達のオーナーさん、Tさんに聞くと
「ガンディーニですよ。ベルトーネ時代の。」

なるほど。70年代らしいオレンジ色が好ましい。

真ん中に森さんの弟さんの1900CSSトゥーリングを挟み、素晴らしい光景だ。

これもまるで日本で無いよう。

fulviaskyjさんのフルヴィア1.3クーペやアッピアクーペ。P6など。真ん中のクルマは

森さん所有のシムカラリー2。
「同じフランスのRRでも、アルピーヌは大切にされてるのに、シムカはフランスでも残ってないんやわ。どうしてやろうね。」
とのこと。フィアットと提携したり、クライスラーに買収されたりと流転の激しいメーカーだったからか。

今回は今まで行った事の無い大きな建物の二階に。
そこで森さんの奥様と弟さんの奥様によるカレーをごちそうになる。その風景はstratosさんのブログで。美味しいカレーとナンに舌鼓を打った。fulviaskyjさんは「白いご飯でないとカレーの気分が出ない」とわがままを行って白飯をもらってたっけ（笑）
静岡からわざわざ来られたのは、ランチア界では知らない者の居ないランチアコレクターのHさん。ストラトスやアウレリアB24コンバーティブルは元より、フルヴィア1.6HF等の貴重なランチアだけでなく、マセラティA6なども所有しておられる。なぜか真ん前に座らせて頂き、親しくお話させていただき嬉しかった。

昼食を取った大きい建物の一階はレストアルームだ。

数年間かけて自分でレストアされているフラミニア・GTトゥーリング。これの2+2が私のGTLだ。
「あと５年くらいかかるかなあ。色々やってるからな。」
「そう言えばスポルト・ザガートは何年くらいで仕上げたんですか？」
「８年掛かったな。」
やっぱり真似出来ない。（笑）

森さんのスイスのお友達が、どれだけグサグサに腐ってたフラミニアやアウレリアをきれいにレストアして行ったかという冊子（ご本人制作！）を見せて頂く。
「紺豚さんが元気になるように、見せたんやよ。」
と奥さん。
ありがとうございます！
頑張ってやってみます．．．
と言っても、私はお金を出すだけなんですが（笑）
錆取りくらいならやりたいなあ。

色々話をしていて、森さんが
「普通イタリア車いうたら、アルファロメオやフィアットから入るやろ？それが普通なんや。でもな、ランチアに来る人は『きついマニア』が多いと思うで。」
『きついマニア』の一言で、みんな大爆笑。

食後にstratosさんが
「森さん、アウレリア、乗っていいですか？」
「どうぞ。鍵は付いてるから。」と森さん。
おお、遂に乗れる！

たっぷりしたシートを持つフロント。フロアシフトはナルディのキットだ。

結構広いリアシート。この後ろにfulviaskyjさんとサンチアーゴさん、前にstratosさん（三人とも身長180センチ近く）と私（85キロ）が乗り込む。

皆さんの会話どおり、エンジンが軽くパワフル。でもステアリングはフラミニアとはだいぶ異なり、50年代らしく遊びの大きいものだったとのこと。フロントサスはランチア独自のスライディングピラーだが、森さんによると「もう少しリンケージを締めると遊びは減らせるかも」とのことだった。でも50年代にこれは素晴らしい。1954年のモンテカルロラリー優勝車でもある。

帰ってきた後はアッピアのエンジンルームを見せて頂く。

小さな狭角V4が鎮座している。右上の楕円形の箱はフロントのスライディングピラーに油圧を供給する箱で、これが抜けると怖いことになるらしい。アウレリアにも付いていた。

確かに右上のバルクヘッドに付いている。

楽しい時間はあっという間。お家でくつろいでいたら、
奥様が「そろそろ日も陰るし、綺麗に並べて写真撮ったら？」
と行って頂いたので、皆で並べる事にした。
一応色々考えて並べてみた。

クラシックランチアの並び。

ランチア車集合。

美しいアルファロメオ達。

戦後第二世代、アッピアとアウレリア。

戦後第三世代、フルヴィアとフラミニア。

ラリーランチア達。

こっそり混ざるP6（笑）

「きついマニア」の集まり、楽しかった。
自分のフラミニアが完成するまでに、また何度かお邪魔して色々お話を伺う事になりそうだ。

この記事は、今年最後のTSM について書いています。

12/14の日曜日。久しぶりにクルマイベントに。と言っても３週間ぶりか（笑）
朝七時起きで嵐山高雄パークウェイに。徳島のstratosさんと高雄サンデーミーティングで落ち合う予定だった。でも嵐山ゲートから入るときも全く趣味車を見ない。
「1030円です」
え、30円...そうか。消費税がアップしてから来てなかったのか。久しぶりなんだな。
以前のように小倉山展望台に行くと

ポツーン。
誰もいない。
間違っちゃったか．．．

小雪も降ってくるし、次の目的地に行くか．．折角だから、パークウェイを一往復してから行こうっと。途中でスカイラインのミーティングをやっているな．．あれ、高雄の大駐車場はすごい人と車だ！そうか、こっちに移動したんだ。
アメ車特集の中に乗り入れようとすると、stratosさんがめざとくP6を見つけて手を振ってくれた。
「おはようございます！間違ったかと思ってました！寒いけど、車は何で来られたんですか？」
「フラミニアで来ましたよ！あっちに止めてます。」

おお、フラミニア・スーパースポルト・ザガート！やっぱり格好良い！

「今回はもう一方会わせたい方が居るんですよ。こちらのクルマです。」


「これは．．アッピア・クーペ・ピニンファリーナですよね？」
「ええ。これに乗っておられるYさんです。」
「Yです。初めまして。」
「初めまして。紺の豚です。今はローバーP6に乗っています。このステッカーは、2012年のラリーニッポンと、2013年のラリーニッポン台湾も行かれたんですか！ラリーニッポンのHPでこの車は見覚えがあります！」
「ええ、台湾、行ってきました！」
Yさんは初老の上品な紳士だ。このかわいいアッピアによく似合っておられる。
「でもこれって1,1リッターの狭角V4でしょう？４日にわたる長距離のラリーイベントは大変じゃないですか？」
「ええ。ラリーニッポンでも高速ではみんな120キロ位で飛ばすので、とっても付いて行けないんですよ。」
それは大変だな。でも今日はこのアッピアとご一緒できるのか。嬉しいなあ。

回りを見渡すと、お、けっこう知り合いが来ているなあ。

地味イタ教教祖、蘭陵王さんのリトモとサンデーさんの500。蘭陵王さんは背中のリュックに教団旗を刺している。それ、なかなか良いね！

stelvioさん＆minylonさんペアのマセラティ430。丁度アッピアの横が空いていて止められた。
そのあとは

人妻さんをコーシさんのイセッタに乗せて、旦那と二人で激写したり（笑）

ヘミ軍団＋マスタング軍団や

ナイトライダーを含むファイアーバード軍団を撮ったりしていた。

うちのP6は

ミルキーウェイでもご一緒したKさんご夫婦の横。

これは懐かしいなあ。セリカの4A-GEU搭載車。リトラクタブルヘッドライトだったのを思い出した。

そのうちにstratosさんが
「そろそろ行きましょうか。待って居られると思いますよ。」
「わかりました。」

ということで、フラミニアとYさんのアッピア、そしてP6を連ねて次の目的地に向かったのだった。

今日は木曜日。茨木の仕事場からP6で帰宅途中に、いつものガソリンスタンドで給油しようとすると、スタッフのお兄さんが寄って来た。
「この間教えてもらった旧車の集まり、土砂降りだったし、いけなかったんですよ。すみませんでした。」
「ああ、茨木ヴィンテージカーショーですね。かなり降りましたからね〜。でも毎年有りますから、また来て下さい。」

「そう言えば、これから何か旧車イベント、ご存じないですか？」
お、良い食いつき（笑）
「来週の日曜に、嵐山高雄パークウェイで、フロムセブンっていうのをやりますよ。面白いクルマが見られると思います。カクンタックや365BBとかすごいのもあれば、かなり希少な変なのも来ますよ。」
「僕、希少な方が好きで。実はポルシェ356が大好きなんですよ。カッコイイし。」
「私も好きですよ。ああ見えてこのくるまがぶっちぎられる位速いし。でも高騰しててもう手が届かないね。」
「僕もとても本物は無理なので、レプリカを探してるんですよ。でも、エンスーの杜でしたっけ、あれで出たのを見て連絡したら、もう何人も先約が有ってダメで。」
「そんなにレプリカも人気なんだね。まあ、一度本物を見に来るといいよ。みんカラでバスタブさんという人を検索してごらん。本物のスピードスターに長く乗って居られるよ。写真やビデオのリンクだけでも楽しめると思うから。」
「ありがとうございます。調べて見ます。」

今朝バスタブさんの映画「トップガン」へのリンクを嫁さんと観ていた所だった（笑）嫁さんは
「フラミニアの次はやっぱり356かな。」
と言うが、何年先に成るか（笑）

でもセルフのガソリンスタンドで旧いクルマの話が出来たのは嬉しかった。

前夜は22時には就寝し、熟睡して朝７時には目が覚めた。外を見ると素晴らしい朝の景色。これは写真を撮らねば。早起きは三文の得だ。

ホテルアナガの美しい内外装。





外に出て360°のムービーを撮ってみる。


庭から海岸に降りられる階段が付いている。降りてみよう。


たくさんの漁船が大鳴門橋の西側で漁をしている。


そのうち嫁さんと娘も起き出してきて合流。


気持ちの良い朝だ。

ホテルにもどり、朝食を。

フレッシュジュースたち。

自家製ハム・ベーコンを使ったアメリカン・ブレックファースト。

ホテルアナガ名物のエッグベネディクト。

パンの間に厚切りハムと目玉焼きが挟んであり、上からチーズをかけて焼いてある。濃厚！嫁さんと半分ずつでやっと平らげる。

食事が終わる頃T工場長が声を掛けてくれた。モンツァ全員がサポートで来てくれており、ローダーもお供に来ている。万全のバックアップ体制だ。
「紺豚さん、ドア治しましょうか？」
「宜しくお願いします。素人にはムリでした。」
T工場長が作業しておられる間、皆さんのクルマを見せてもらう。904GTSの三台にも、微妙な違いがある。
まず芦屋のNさん904

2012年の鈴鹿でおこなわれたポルシェパレードで最前列になった時のステッカー。

Iさんの904にはFIA（国際自動車連盟）公認を示すと思われるステッカーが貼ってある。


そして名古屋のSさんの904には、こっそりとロールバーが！ドイツ本国物らしいバッジも装着されていた。

「終わりましたよ。バックルには少しキズを付けましたが、治りました。」

「キズなんてどうでもいいです！ありがとうございました。」
主治医が付いてきてくれているツーリングなんて、何て贅沢な。

運転席側のドアが開くって、こんなに便利なんだ（爆）

皆さんもう少しゆっくりしておられたが、当家には道の駅に行かねばならぬ使命がある。（いやないけど）昨年も行った大鳴門橋たもとの「道の駅うずしお」に。淡路島名物のタマネギが山積みされている。

きれいな朝の大鳴門橋。

コカコーラの自動販売機も"Yes, ONION, Yes!"になっている（笑）

もう少し時間があるなあ。嫁さんの運転で洲本の近くにある「淡路島牧場」に。駐車場もタダ、ミルク試飲もタダで、コンパクトで回りやすいとのこと。

牛さんたち。

子牛にミルクをやる娘。すごい勢いでひっぱられるのでタジタジ。

家族で楽しんだ。この旅で一番安上がり（笑）

折角だからP6とホルスタインのツーショットを。

11時半に少し遅れて集合場所の淡路ハイウェイオアシスに。
もう皆さん到着している。

Nさん、頼むからTZと904の間にP6を止めさせるのは止めて！両方で一億近いんだから、心臓がバクバクだ。嫁さんの運転でなくて良かった（笑）

丸のTZと角のP6。

二日目の昼食は昨日のポンテメールの下にある、「鯛料理　大富」だ。

先付けと刺身。

娘のこども定食。珍しく鯛入りのうどんをぺろっと平らげていた。「おいしい！」とのこと。

蒸し物

天ぷら。
そして締めは、

見事な土鍋の鯛飯！余はもう満足じゃ（爆）

皆さんはここで解散。またお会い出来るのをたのしみに。
当家は昨年も行った、ハイウェイオアシス後ろの淡路島公園に。娘が遊具で遊んでいる間、歳取ったお父さんとお母さんはベンチで爆睡（笑）

きれいな紅葉だった。

また来るね。

今回は帰路に寄る所がある。嫁さんの運転で神戸元町トアロードに。

鳩時計専門店「ヴァルト」。ここで買った当家の鳩時計のオルゴールが鳴らなくなったので、修理に持ち込む。年末年始は特に修理が集中し、１月以上かかるとのこと。もっと早く持ってくればよかった。すみません。

まだ夕方の６時だし、帰宅して簡単にお茶漬けででも、とおもっていたら嫁さんが
「この近くに美味しい牡蠣丼を出すお店があったはず。前に友達と行って、美味しかったのよ。」
牡蠣丼と言われたら、もう帰れない。頭の中を牡蠣がぐるぐる（笑）
どうしてこんなに食べられるんだろう（爆爆爆）

トアロードを少し上がり、県庁前から少し東に。
良友酒家。老舗だそうだが初訪問だ。

問題の牡蠣丼

娘の頼んだワンタンメンと、名物で美味しそうだった牛シチュー焼きそば。

牡蠣丼は濃厚な牡蠣と、ショウガが効かせてあって美味しい！シチュー焼きそばも八角が効いていて美味しい！スパイスの効かせ方が独特で、これはハマりそうだ。また来よう。

クルマだけでなく色々「お腹いっぱい」の二日間だった。