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紺の豚のブログ一覧

2019年10月29日 イイね!

2° Raduno Lancia Classico

2° Raduno Lancia Classicoこの記事は、2° Raduno Lancia Classicoについて書いています。

10/27日曜日に亀岡トライアルランドにて2° Raduno Lancia Classico(2nd Classic Lancia Meeting)が行われた。五年前の第一回 の時に、次は当家のフラミニアが出来たら集まりましょうという話になっていたのだ。最初は去年の秋あたりに開催しようと言われていたのだが、延び延びになっていてやっと今回開催できることになったのだった。

朝7時過ぎに自宅をX1で出て、モンツァに着いたのは8時前だった。

ボンネットにつく小さなSuperleggeraマーク。カロッツェリア・トゥーリングの代名詞である「超軽量」の意味だ。

阪神高速神戸線、名神高速、阪神高速池田線を乗り継ぎ、国道423号線で亀岡トライアルランドに。フラミニアを私が運転し、T工場長を助手席に、そしてNさんがうちのX1を載せたキャリアカーで続く。こんなお大尽な道行きは初めてだが、今度のミルキーもこの構成で走ることになりそうだ。
阪神高速神戸線でいきなりもう一台のフラミニアトゥーリングが!バックミラーにまるで分身の術を使ったように写っている。地道に降りたところで車を停めると、今回のレストアにもパーツリストや細部写真を撮らせていただき、すごくお世話になったOさんだった。
ドアを開けて後ろのフラミニアに近づこうとしたら、左ドアを少しガードレールにぶつけてしまった!径2ミリほどのドアガツン傷をつけてしまった(泣)
「急に同じ車がバックミラーに写ったから、びっくりしましたよ!」
「新名神から行こうと思ってたけど、たまたま阪神高速に魚崎から乗ったら、ぶーちゃんのフラミニアとモンツァのキャリアカーが走ってるから、びっくりしたよ!」

9時過ぎに亀岡トライアルランドに到着。森さんがさっそく出迎えてくださる。
「ようやっと出来ましたな!」
「出来ました!」
固く握手を交わす。
長男さんとも固く握手。
「うちもGT何とか形にしましたよ!」
「ありがとうございます!」

もうビックリするくらい集まっている。

手前は希少なアッピアGTザガート。


アウレリア三台!世界初のGT、B20GTとB24コンバーティブル。コンバーティブルは静岡の重鎮、星野さんの個体だ。

後から来られた岡山からの個体。何を隠そう10年前の最後のポンテペルレで横におられ、初めてアウレリアを見た、その個体そのものだ。

アウレリアはシリーズ1−7まであるが、手前のシリーズ2はよりクラシックな小さいテールランプが特徴だ。


フラミニア・トゥーリング三者三様。あとで細かく解説します(笑)

フルヴィアクーペはやはりラリーのイメージが強い。


ザガートの三台。手前のアッピア・ザガートはアウレリアと同じ世代。その後ろはフラミニアの最強バージョン、手前が森さんのフラミニア・スポルト・ザガート、奥がstratosさんのフラミニア・スーパースポルト・ザガートだ。

この中で一番新しいベータ・クーペ。これだけ綺麗な個体ももうあまり見られない。

9時に始まったミーティングだが、皆でボンネットを開けたり、細部の違いを比較したり、全く話が尽きない。ホスト役の森さんの奥様から
「食事の用意ができたからみんな上がってきてね!」
と言われるまで話し込んでしまった。

奥様が考えてくださった素晴らしいテーブルセッティング。ランチアの小さい旗が付いたお花が飾ってある。

トスカーナで修行した女性シェフが腕を振るった料理。テーブルマットはランチアの車名になったローマ帝国の街道の場所と、それに対応するランチア車の写真が付いている。さすが森さんの奥様は何度もヨーロッパでこういう会に参加されているだけあって、素晴らしいセッティングだった。

食事の後は試乗会。オーナーの横に乗せていただき、トライアルランドから西に入る山道を走る。私の番になった時、星野さんが
「ぜひT工場長が組まれた車に乗せてくださいよ」
と言っていただく。
「どうぞどうぞ!」

「やっぱり2.8Lだけあってトルクが太いね」
「ええ、すごく走りやすいです」
「無理せず自分のペースで走ってくださいね」
「わかりました」
そういう星野さんは自分が運転されるときはすごく速いらしい(笑)

やたら似たような車ばかりなので、少し解説させていただこうと思う。大多数の興味のない方は飛ばしてください(笑)
戦後のランチア第二世代はアウレリアとアッピアだったが、あまりに凝った構造で生産性が悪いため、第三世代が1960年前後に生まれた。それが小さい方からフルヴィア、フラヴィア、フラミニアの三車だ。フルヴィアは狭角V4を縦置きにしたFF、フラヴィアは水平対向4気筒を縦置きにしたFF、そしてフラミニアは世界初のアウレリアV6を受け付いたトランスアクスルFRだ。これ以降ランチアはFRを作っていない。
フラミニアはその頃のイタリア高級車の例に倣い、様々な形のボディがカロッツェリアにより架装された。ピニンファリーナ、トゥーリング、ザガートの3つのカロッツェリアによるボディをもつ車はそう無いはずだ。
今回のミーティングにはピニンファリーナによるベルリーナ(4ドアセダン)は参加していない。全体の数としてもかえって少数だ。多分一番多いのはピニンファリーナによるフル4シーターのクーペ、フラミニア・クーペ・ピニンファリーナだろう。

最強版がザガート製の二種類、フラミニア・スポルト・ザガートとフラミニア・スーパースポルト・ザガートだ。

ザガートらしいお尻の共演。

一番奥のスーパースポルト・ザガートはコーダトロンカになっている。

そしてトゥーリング社は三種のボティを作成した。ツーシーターのGT、2+2のGTL、そして2シーターオープンのコンバーティブルだ。

手前からGTL、GT、コンバーティブル。


後ろから見るとよりルーフラインの違いが分かるはず。

真横からの眺め。私はやっぱりGTはコクピットが小さすぎて好きではない。やっぱり自分の乗ってるGTLが好き(笑)

試乗から戻ると、奥様が入れてくれたコーヒーとケーキが待っていた。美味しく頂いた頃にstratosさんから素晴らしい景品を頂いた!

エルメネジルド・ゼニアがランチアのために作ったネクタイと、今回の会合を記念した盾。プレミアム・ランチアの一位となっている。stratosさんありがとうございます!


やっぱりうちの子が一番だ!

帰りもずっと待っていて下さったT工場長が助手席に乗り、Nさんが当家のX1を載せたキャリアーを運転して自走でモンツァへ。行きと同じくOさんのコンバーティブルも同行した。そのまま423号を帰ると川西で混雑するので、初めて新名神の川西入り口から西に山陽道、そして六甲北有料道路から阪神高速北神戸線、新神戸トンネルを越えて灘のモンツァに帰り着いた。約150キロをノントラブルで走り抜いた。ミルキーウェイでの完走に一歩近づいた気がした。

会場を提供してくださった森さんご家族、そして豪華な景品を用意し、皆さんに声を掛けてくださったstratosさん、本当にありがとうございました!素晴らしいお披露目となりました。
Posted at 2019/10/31 22:17:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | フラミニア | 日記
2019年10月15日 イイね!

ついにフラミニアに試乗

ついにフラミニアに試乗10/12−14の連休は、本来13日にジーロデル大山に行く予定だった。しかし嫁さんが発熱し、また台風19号も来たため、それどころで無くなってしまった。そこに12日の土曜日にモンツァのNさんから電話が。
「かなり調子良いんで、一度フラミニア乗ってみませんか?」
「台風の通過具合と、嫁さんの体調と、ジーロがどうなるかを考えて返事させてください」

大阪は幸いにして台風は大きな被害にあわなかった。またジーロは14日に延期になった。これで13日日曜日が空いたので
「台風が過ぎて雨が降ってなかったら、明日日曜日試乗に行きます。」
とNさんに返事をした。
嫁さんの体調は最低だったのでジーロデル大山の主催者白猫#35さんには
「嫁さんの調子が悪いのと、フラミニアの試乗が出来そうなので、今年は欠席させていただきます。来年は本当にフラミニアで行きます!」
とかくと
「了解です。
奥様お大事に。
クラシコが楽しみですね」
とお返事をもらった。

日曜日午後1時半、モンツァにお邪魔する。T工場長がリアに馬をかませてフラミニアを暖気させてくれていた。
「このラリーメーターの減算スイッチがわからないんですけど?」
「あ、それは減算では無くて...」
「なるほど。それならちゃんとラリーメーター動いてますよ。」
早速コックピットドリルを受ける。
さすが1960年代、同じようなプルスイッチが真ん中に4つ並んでいるが、一段ひく、二段目までひく、それを回すなどすごく難しい。ハイビームなどは二段目まで引っ張って回した上にウインカーレバーの上のボタンを押してやっと点灯など、訳がわからない(笑)始動のしかた、チョークの引き方、ボンネットの開け方。みんな70年代のP6とも違うやり方ばかり。

さあ、私が乗り込んで、エンジンスタート!
と思ったら、どうもスターターモーターの回りが鈍い。さっきT工場長が始動したときは全く問題なかったのに。Tさんの顔色が変わり、
「スターターは大丈夫なんですが、ヒューズボックスをオリジナルのままにしてるんで...」
と色々みてくれる。Nさんと二人で
「得てしてオーナーが来ると旧車って拗ねますよね。」
「どうしてでしょうねえ」
「マラネロの納車の時もエアコンガスが吹き出てあたり真っ白になりましたよね!」
「そうでしたっけ(笑)」
などと駄弁っていると

「これで掛かります!」
今度はしっかりエンジンがかかり、出発することに。うわ、ノンパワーのステアリングが重い!久しぶりにハンドパワーは重いなあ(笑)

Tさんをナビに走り出すと、実に快適だ。
トランスアクスルのシフトは前後のストロークは長いもののスコスコ入る。クラッチは少々重いがミートは分かりやすく、またエンジンもトルクがあるので実にイージーに運転できる。これは良い!
阪神高速神戸線を東に走る。尼崎あたりで折り返すつもりが
「Tさん、これは気持ちいいから、大阪の自宅まで乗って行っていいですか?」
「いいですよ!帰りも高速で大丈夫でしょう」

阪神高速は80キロほどで走っていたが、本当に直進安定性が良い。しばらく手放ししても全く蛇行しない。まるでラックアンドピニオンのように遊びが少なく、当て舵も必要ない。シートもあんこがたっぷりで全く疲れない。少し加速させると「クオオオオオ」という3キャブの咆哮と図太い排気音がいい感じだ。さすが2.8リッターで、それもとんでもないハイチューンではないので、低速からこの日試した3500回転程度まででは実にスムーズかつトルキーだ。ブレーキも四輪ディスクにサーボ付きでダンロップ製、P6より効く。とても原設計が1950年代の車とは思えず、1980年代後半の国産車、兄の乗っていたR30スカイラインターボの乗り味と遜色ない気がした。

阪神高速を降りて中央区の自宅に向かう。あと200メートルのところで急にエンジンが力を失い、アクセルに反応せずゆっくりと止まった。

あと少しなのに!

Tさんが原因を究明している間、自宅に戻り嫁さんに
「体調大丈夫?少し出られるかな?フラミニアそこまで来たので、一度前後席に入れそうか見てくれる?」
「わかったわ。行ってみましょう」
近ずいて行くと、
「こんなに小さかったっけ?でもいい色ね」
「旧車は小さいからね」
早速前席と後席に座ってもらう。今や嫁さんも娘も同じ身長だ。
「後ろはきついわ。かなり前かがみにならないと乗れないわ。前席をかなり出せばなんとか座れるけど、長距離は無理よ。」
「後席は横向きに座って、体育座りだったらどう?」
「なんとかなるけど、でも丸見えよね、後ろから」
確かにキャビンがルーミーでベルトラインが低いので、後ろも丸見えだ。これはかなり厳しいな。困った...

「これで大丈夫だと思います。」とTさん。

エンジンがかかりアイドリング中。タコが1000回転を指して、ウインカーがちゃんと右を示している。フラミニアは生き返ったんだ!
「でも帰りは下道で帰りましょうか」とTさん。
「やっぱりそうしましょう(笑)」

帰りは中央大通から弁天町で右折して43号線に。
実に痛痒なく走って行ける。これならマニュアルのクラシックミニに乗れる人なら誰でも乗れるな。キャビンの視界が良く、フロントの峰が立っていて車両感覚が掴みやすい。年寄りになっても楽しく運転できそうだ。

モンツァに戻り内装の写真を撮る。綺麗だなあ。あ、でもバスタオルひいてあるのはどうするのかな?
「あ、それは内装屋に言って、ゴムで滑らないようにしたマットを作ってもらってます。」とTさん。良かったあ。

2週間後には「ランチア・クラシコ」でお披露目だ。
自走で行けるかキャリアカーで行くかはまだ分からない。出来れば自走でいければありがたいのだけど。
Posted at 2019/10/15 23:09:47 | コメント(11) | トラックバック(0) | フラミニア | 日記
2019年10月05日 イイね!

フラミニア、試運転開始!

フラミニア、試運転開始!先日ミルキーウェイ事務局(兵頭さん)からメールが届いた。
「ローバーのエントリーは認めません。車名はランチアフラミニアGTLで間違い無いですか?GOODな写真を送ってください」
確かに昨年の表彰台でそう言われたけど、ホンマかいな(笑)

そう言われたら仕方ない。
モンツァのNさんに
「フラミニアの現在の写真送ってください。室内でそのまま撮ってくださればいいです。一々外に出したりしなくて良いですよ」

すると綺麗な写真が送られてきた!



わざわざ出してくれて良い写真を撮ってくれたのかな?

「実はメーター修理完了しました」

確かにスピードメーターを含む左側のコンピメーターがちゃんと装着されている。油圧計がついておりそこまでオイルが来ていて、このメーターがないとオイルがダダ漏れになってしまうため試運転が出来なかったのだ。

「なので、もう試運転始めてます」





おお、ついにフラミニアが公道を走っている!苦節6年、やっとここまで来た。
2週間後のお披露目にはなんとか間に合ったかな。その時に自分が乗れたら嬉しいなあ。その2週間後にはミルキーウェイ・ブルーアイランドラリー。四国山地を含むコースの完走は難しいだろうけど、家族で走れるようにはなりそうだ。

やっとスタートラインに立てた気分だ。
Posted at 2019/10/05 20:52:31 | コメント(12) | トラックバック(0) | フラミニア | 日記

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「希少なクラシックランチア http://cvw.jp/b/769949/47416450/
何シテル?   12/19 11:47
紺の豚です。 「飛ばさねぇ豚はただの豚だ」 でも、三角窓を使うには、それほど飛ばせない(笑)。 よろしくお願いします。
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