5/2-5/6までロサンゼルスに家族旅行してきた。
86歳になる伯父に会うのが最大の目的だけど、レゴマニアの娘のためにレゴランドに行く事も大きな目的だ。LAではクルマが必要品。北米大陸を走るのは12年前に同じLA/サンディエゴでレンタカーを借りて以来だ。
5/2昼。成田からUAでロサンゼルス国際空港に到着。ハーツレンタカーに向かう。お、いきなりこんなクルマが貸し出しを待っている。

これ以外にも、ポルシェ・パナメーラや最新型のカマロ・コンバーティブル等もあり、こんなもんレンタカーにしていいの?みたいなラインナップ。
当家が借りる予定はフルサイズのセダン(シボレー・マリブだから、クラウンサイズ?)だったはずだが、「アップグレードしといたから」って、これ?

日産ローグ。デュアリスの北米版とのことだが、デカい。この図体に2.5直四それもCVTなのが何だか違和感有り。まあ、トルコン付きCVTでクリープ現象もあるからマシなのだが、それでも加速するとき一定回転を保って加速して行くのがどうしても慣れなかった(笑)まあ、4日間頼むね。

ハーツの身障者用パーキングには、いきなりXJ8が止まっていた。滞在中びっくりするほど多くのXJ(X308が多い)やSタイプを見た。MB/BMW/Audiのドイツ御三家の次に外車では多いかも。
フォード資本になっていた間、たくさん北米で売れた事がよく判る。「ジャガーの車作りはアメリカを向いている」と言われるが、これを見てよく分った気がした。
嫁さんの希望で高級店の並ぶビバリーヒルズのロデオ・ドライブへ。パブリック・パーキングというから入ってみたら、15分で2ドル75(275円)!一時間1100円!それもバレーパーキングでチップが要る!こんな値段はオレゴンには無かったぞ!

カッコいいビルの中庭の写真だけ撮って、近くにあったビバリーヒルズ市営パーキングへ。こちらは無料。貧富の差を感じる。

ロデオ・ドライブらしいクルマたち。ど平日である木曜の午後に、こんなクルマで走っている人たちって何だろう。

イヴォークはクラスレスでどこにでも似合うなあ。
フェンディでウインドウ・ショッピングをしてきた嫁さんに聞くと、
「日本より高いわ。可愛いカバンで日本に無いのがあったので、見せてもらったら、高いのよ〜!”Cute bag, nice price!”って言ってシューっと出て来たわ。」とのこと(笑)
やっぱり最新のフェラーリも。

458だが、後ろのナンバーがこれ。

これって宣伝?
15時過ぎにビバリーヒルズを出て、405号線から南へ向かう。ハイウェイ入り口までもひどい渋滞だが、I-405の本道に入っても、3−4車線がずっと渋滞している。名にし負うLAの渋滞に初めて捕まった。

気がつくと殆ど回りがセダンばかりなことに気がつく。通勤はセダンなんだなあ。みんな一人しか乗っていない。ところが、後で行ったレゴランドのパーキングはこんな感じ。

日本で言うミニバン、アメリカで言う"People mover"がすごく多い。通勤は一人でセダン、家族ではワンボックスと二台以上を使い分けてるのかな?
とにかくI-405(LAの西をサンタモニカ→空港→ロングビーチ→南岸を回るハイウェイ)は混む。ロングビーチまで1時間半以上渋滞に捕まっていた。日本の高速道路渋滞と違うのは、
1)4−6車線がずっと渋滞。日本のように車線による速度差がなく、全車線同じように流れて詰まる。
2)日本なら停止からせいぜい30キロまでの速度域なのが、停止から80キロくらいになったと思うと急に止まったり、速度ムラがひどい。二度程急ブレーキを踏むはめになった。ブレーキアシストがあるため助かったが、逆にカックンブレーキになってしまう。
そのうちイラチの嫁さんが切れた。
「もう、別の道に行こうよ!この405号とI-5は止めよう!地道の一号線ってのが海沿いに走ってて、気持ち良さそうだよ!」
流石に地図女だけのことはある。ちゃんと迂回路を見ていたか。
ロングビーチからLAの南岸をパシフィック・ハイウェイという地道で走る。ロングビーチではヤバい場所を通っていたが、ハンティントン・ビーチ、コスタ・メサ、ラグナ・ビーチとサンディエゴに向かって走るにつれ、高級別荘地や親しみやすい別荘地がどんどん出てくる。
ある街では巨大なクルーザーが何隻も停泊しているヨットハーバーと海沿いの家が。
ある街ではフェラーリのディーラーの前に新車のフェラーリ・カリフォルニアが4台も露天で並べられていたり。
フェラーリや911カブリオレ、そしてムスタングやカマロのコンバーティブルがこんなに似合う街はない。
サンディエゴの手前にあるレゴランドに着いたのは20時前だった。5時間近く(普通なら2時間以内)かかったが、リッチなロサンゼルスの一面を見られたから良しとしよう。
5/3は一日レゴランドで過ごした。レゴランドはボルボとタイアップしているので、駐車場の一番良い所にはボルボ用パーキングがあったりして、

「早く行こうよ!」
ってなったりする。
何でもレゴなので、

「ぎゃークモだ!」

「対決!」
なんてのもあるし、トイレには

「もじもじ君ともじもじちゃん」
ってのに笑った。
でもレゴのこれは凄かった。


ボルボXC90。ほとんど原寸大。後ろにモデル名とAWDの文字まで付いている。何でもレゴ。レゴランド、水着でびしょびしょになりながら楽しめる。小学生までの子供さんが居る家族にレゴランドホテルと一緒にお勧めしておく。
5/4はレゴランドホテルを出て、アナハイムのディズニーに。ここにしかない「カリフォルニア・アドベンチャー」に。「カーズ」の街、ラジエーター・スプリングスは本格的に50年代の街を感じさせた。一日の終わりだったのであまり写真が良くないが、

レジスターの機械がガソリン缶型だったり、

工事現場にあるコーン型の帽子があったりした。
その夜、伯父と会食。86歳の伯父は母の弟で、50年以上LAに住んでいる。南カリフォルニア大学の歯学部で教授をしていた。12年前は上の息子を会わせたが、今回は娘を会わせるラストチャンスと思い立って来たのだった。丁度歯科医の姪っ子がLAに留学しており、それまで連絡が取れなかったのが取れるようになったのだった。

とても86歳とは思えない元気さ。12年前と同じScarantino'sというイタリア料理店に行ったら、昔私が食べたメニューも覚えている記憶力。そして
「足が悪から、セダンには乗れないけど、これはステップで上がるから大丈夫なんだよ」
と乗っているのが、

フォードのフルサイズピックアップ、F-150。巾2メーター、長さ6メーター近いロングキャブに5LV8を積む。「もう少し小さいクルマが良いんだろうけど、定年のときに卒業生がみんなでプレゼントしてくれた車だからね」と元気にドライブしていた。
伯父と別れた後、サンタモニカの宿に向かう。ダウンタウンの横を走る、複雑怪奇な高速道路のインターを縫って走るのだが、ハーツ純正のナビとiphoneのグーグルマップの両方を使っても難しい。特に土曜の夜でアベレージが非常に高く、65マイル前後でどんどん車線変更して行かねばならない。これは難しかった。
それと今回気付いたのだが、アメリカ人はばんばん右からも(日本で言えば左から)追い抜いて行く。車線が多いのもあるが、車線による速度差がはっきりしていない。ここら辺は階級社会ではっきり車線の速度差と階級差のあるヨーロッパと、それの無い日米に差がありそうだ。
翌朝。フライトは昼前なので、朝少し早起きをして浜に出てみた。

マリブのすぐ南から、サンタモニカを望んでいるのだが、曇り空で寒い海岸は期待外れだった。
また12年たったら来よう。