
今日は、車イベントが中止になったので、ヒマになった。嫁さんと娘は毎年四月に神戸で友達と子供連れで集まることにしている。いつもは夫婦別々に行動するのだが、今日はRover75で妻子を神戸まで送って行った。
その後お迎えまで数時間暇なので、映画でもゆっくり見ようかと思ったが、モンツァに顔を出そうと思い直した。先週火曜日午後に例のキズの処理とタイヤの回転方向を戻すため、456をモンツァに入れてあったのだ。さあ、電話をしてから行こう、と思って携帯を取った瞬間に着信。モンツァのNさんからだ。
「すみません、お時間があったら、一度来ていただけませんか?」とNさん。
「ちょうど今行きますと電話しようとしていたところでした。以心伝心ですね。」
「キズはかなり消えましたが、パワステと冷却水、どっちも漏れてます」
「え!とりあえず行きます。」
モンツァに着くと、T工場長が出迎えてくれる。
「これです。磨きを掛けようとして動かしたら、赤いパワステオイルらしいのが点々と床についていたんですよ。そこでアンダーカバーを外したら、その上に緑の冷却水までたまってて。(写真参照)」
「うわー。ダブルでお漏らしですか。これは大変そうですね...でも、パワステは全然手応え無かったし、水温も油温も油圧もずっと正常でしたよ。」
「まず、パワステオイルは1L入りました。総量4-5Lですからけっこう漏れてます。以前漏れがひどくて太いホースは換えたんですが、今度は別のところのようですね。」
「パワステラック本体ではないんですか?」
「違うみたいです、別の細いホースではないかと思うんですが。これは直さないと」
「判りました」
すこしほっとした。
T工場長「それから、冷却水はサブタンクが空でした。もう少ししたら、冷却水の警告灯が付いていたので、警告灯が大丈夫だったら、気付いたと思います」
「でも、警告灯も駄目だったら..オーバーヒートしてエンジン終わってたはずですね(冷汗)」
リフトアップする。
「ラジエターの下に水滴が出てるでしょう?」
「本当だ。これは(紅い悪魔さんにも聞いていたな)弱点みたいですね」
「これはコアだけ交換出来ると思います。でももっと漏れてるのは、エンジンVバンクの間かららしんですよ。Vバンクの間に水のホースが通ってるんですが、そこからエンジン後方にじゃじゃ漏れなんです。でもインマニを全部外さないと見えないんですよ。」
サブタンクに圧を掛けて見せてもらう。うわ、冷却水がエンジンとクラッチの間あたりからボトボト落ちてきた!
「この間10月にコーンズに入れた時は、このインマニを外してエアを吸っていたのを直した筈ですよね。その時には大丈夫だったはず...」
「そうですね。だから走り出した11月から今までの間に漏れてるんです。これも絶対なんとかしないと。」
「わかりました。これもまずインマニを外してみないと判りませんよ。」
Nさんが
「今まで乗ってなかったのを、16年目に紺の豚さんが手に入れて、どんどん乗ってるでしょう?だからどうしても色々出てくるんですよ。」
その通りだ、逆に一通り出してやってちゃんと直して乗りたいと思っている。しかし全く気付かないうちに進行しているのは怖い。ちゃんと水、オイル等の始業点検をすることと、半年に一度くらいは点検を受けた方が良さそうだ。まあ、大事に至らなくて良かったと思っておこう。
そういえば、キズは..?
「これくらい頑張って磨いてみました」
「うわ、透かして必死で見ないと判らない!よくここまで頑張りましたね!」
「うちの磨き屋が頑張りましたから。ボンネットの人形の絵も消えましたよ」
「場所が低いことと人形が書いてある事、深さから考えても、子供ですよね。木曜日に一日通勤先で駐車している間にやられてるんですが、どうしましょう?セキュリティアラームってあんまり好きじゃないんですけど...少し動いただけでビービーうるさいし。」
「ボディカバーが一番簡単でしょうけどね」とNさん。
「あ、マラネロに使ってたのがあります。何とか入りますかね?」
「うーん。456の方が少し大きいでしょうけど、まずトライしてみて下さいな。かなりイタズラ予防にはなりますよ」
「やってみます」
Nさんとイベントの自粛について話し合う。日本には四十九日という考え方があるのだから、その間は自粛すべきというのがNさんの意見だ。私は景気後退が怖いので、自粛反対派だが、四十九日の間喪に服すべき、というのは良く理解出来る。「フェラーリ・ディーノだけでなく、フィアット・ディーノも良いねえ」等という話をしていると、嫁さんからお迎えお願い電話が鳴った。
お迎えに向かい、妻子と共に門戸厄神にあるイタリア料理「ピッツェリア・トリケラ」に向かう。オーナーのOさん夫妻は昔164Q4に乗っておられ、滝野社のインター近くに「ピッツェリア・テラノス」を構えていた。その後神戸の店に移られ、この2年ほど前から門戸厄神に来られている。私は昔の店からここのピッツァ(奥さんがナポリで修行したピッツァ職人で、石釜ピザが絶品!)が一番うまいと思っている。旦那様の作る料理も生ウニのパスタ等大好きだ。六時の開店早々ほとんど一杯。予約しておいて良かった。(HPは下記)
久しぶりに生ウニのパスタを食す。うまい。生ウニの甘みまで出ていて絶品。残ったソースも美味しいので、素焼きのピッツァ(ピッツァ・パーネ)を取り、ソースを付けて食べる。パーネも塩、オリーブオイル、オレガノか何かの香草が少しかけて焼いてあるだけだが、本当においしい。マルゲリータは言うに及ばず。娘もむしゃむしゃ食べている。
「昨日息子大学の入学式で、金沢で下宿始めたんです」
「え、あの小さかったボクが?!」
「そうなんですよ。もうそんなに経ったんですよ」
テラノスに行ったのはもう7-8年前だろう。お互い年を取りました。
帰りながら嫁さんと
「これで三人家族みたいなもんだな」
「でも、何だか胸に穴が開いたみたいに寂しいものね」
「そうだね。部屋にこもって出てこない息子だったけど、居ると居ないとではこんなに違うんだな。」
男親は送り出してほっとした気分だが、女親はもっと寂しさが先に来るようだ。娘がそうなるまであと一回り先。それまで三人で車生活を楽しみたいものだ。
Posted at 2011/04/03 22:52:09 | |
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