
10/20-21、ランチアランチ2012が大磯プリンスホテルで開催された。大阪から450キロもあるので、どうしようか迷っていたのだが、みんカラ友達になったstratosさんが「ムナーリも来るし、456でいいからぜひ!」と言って下さったので、伺うことにした。ドライバー1人だと大変だが、幸いにして昔からテーマクラブ等で友達の、和歌山のMさんがコドライバーを引き受けてくださったので、安心して向かうことにした。土曜日15時半まで仕事で拘束されていたので、それから夜中までに450キロ先の大磯まで到達しないくてはならない。
前日給油しようとGSに行くと、ガソリンキャップが開かない!新しいキャップを閉めこみすぎた上に、強く院圧が掛かっているようだ。仕方がないので、土曜日16時出発直前にもう一度GSに。セルフのスタンドだが、ちゃんとお兄ちゃんが工具を掛けてくれて、開けてくれた。開かなければ断念するところだ。しょっぱなから悪い予感。
和歌山からMさんと友達のプロロードレーサーしんちゃんが到着して、17時に大阪を出発。エンジンの調子はそれほど悪くないが、再始動するたびにすべての気筒が動いている場合と動かない場合があるようで、後者だと少し回転感に雑味があるのと、超低速トルクが痩せているので、判るようになってしまった。1気筒死んでいると、リトラクタブルライトが小刻みに揺れるので判る(汗)最初は自分だけが認識できたのだが、そのうちにMさんにも判るように。二速や三速で高負荷を掛けると、やっぱり黒い煙を吐く。あとで良く見ると、リアに点々と不完全燃焼によるらしいしみがびっしりと付いていた。1-2気筒かぶってて、触媒を焼損するとまずいな...。
大津でMさんと交代。ゆっくり夕食をとり、19時に出発。
「低速トルク、おかしいの判ります?」
「12気筒だから、低速トルクが十分あるので、わかりませんよ、これ。」
いつもの愛車はカッパセダン2.4L 直5だが、トルクは別物のようだ。
でもMさんから
「これ、クーラントの臭いがしますよ。エアコン入れると、ほら窓が曇ってくる。これはヒーターコアから漏れてますね。」
「言われるとそうですね。窓の曇るのは私が受け継いでからずっとなんですけど...エアコンがバカなのか、ドレインが詰まってるんだと思ってました。」
今でこそ自転車屋だが、昔はイタ車のショップもやっておられたので、診断能力は高いと思っている。
「これ、リアのダイナミックバランス狂ってません?バランスウウェイト飛ばしたとか」
「そうじゃなくて1気筒おかしいんでしょう。」
「あ、今の瞬間から良くなった。」
「やっぱり、電気系ですかね?」
うーん、ちょっと不安。
しかし、走るうちにどんどん調子が上がってきた。新名神はあっという間だった。Mさんはここぞとばかり右車線でガンガン飛ばし、どかない車にはパッシングもしている。クルマがクルマなのでどうしてもそういう走りになるのは判るけど、ちょっと下品(笑)伊勢湾岸道を快調に飛ばし、東名から新東名に。ガソリン計が不動なので、オドメータから考えると、そろそろ給油だ。浜松のSAに21時に滑り込む。ドキドキしながら給油する(新東名はすべてセルフ?)が、ちゃんとキャップは開いた。ホッとする。
SAはほんとに綺麗だった。とにかく広々としていて気持ちが良い。大津でちゃんとうどん定食を食べた三人だが、小腹が空いてしまい小さい丼(私のみフルサイズのシラス丼)をいただく。しんちゃんは50キロないスリムさだが、現役選手は良く食べる!
浜松で交代、再び自分で運転。しっかりセルを長めに回して始動。結構調子が良くなっている。新東名は設計速度120キロらしいが、これを100キロ制限にしておく方が罪だろうと思われるほど走りやすい。速度計は盤面の上近くを指したままだ。Mさんはお疲れのようで後部座席で熟睡、しんちゃんとロードレースの奥深さやオーディオの話で盛り上がりながらあっという間に大磯着。23時15分。ちゃんとグランドツアラー(GT)としての役割を果たしている。前夜祭の二次会に出ているstratosさんに少し挨拶をして、翌日に備えて就寝した。
翌日のランチアランチ自体に関しては、続編をおたのしみに。うちのmacのiPhoto(画像データベースアプリ)とそれを入れているHDが破損した。Time capsuleからバックアップを再構築するのに丸一日かかっていて、写真がアップできないので(涙)
日曜日16時、さあ帰宅へ。
あれ、一日置いていたら、運転席の少し前に直径60センチほどの水の染みが...嫌な予感。横から見てみても、特に漏れは見えない。リザーブタンクを見ると、底に少し水面が見えている。これなら大丈夫かな、と残りの二人を乗せて出発。
ところがホテルを出て5分で水温が100度以上に上昇!ファンもちゃんとまわっているのに!とにかく一号線沿いのコンビニにピットイン。ボンネットを開ける。
「ファンは回ってるけど温風が後ろに出てない!冷却水がないんです!すぐ水を!」とMさん。
すぐ2Lの水を買って、リザーブタンクを慎重に開けてくれるMさんの横から注入!最終的には4リッター入った。うげ。やっぱりヒーターコアから漏れてるんだろう。祈るような気持ちで再始動する。水温は90度で安定した。ちゃんと温風がラジエーターから吹き出す。助かったかな?
エアコンを使わず、窓を開けて秦野大井インターへ。水温油温油圧とも正常。エアコンを掛けるとやっぱり壮大に窓のくもりが出る。でもそのまま安定して西へ走り出した。
夕暮れの箱根超えはすばらしかった。夕焼けの逆光線に浮かび上がる富士山。出張などで良く見ている富士山だが、こんなに美しい富士山は初めてだ。エンジン回転も快調。何とか大阪まで保ってくれ!快調に走り、静岡SAで休憩。行きと異なり、かなりの交通量なので、アベレージが上がらない。SAの駐車場も一杯だった。新東名と東名のジャンクション付近で事故、渋滞15キロと出ている。これはどれ位かかるか…給油は順調だったのでホッとする。水温は大丈夫。
Mさんに交代してひたすら西下。またバンバンパッシングで追い越して行く。追い越された皆さん、下品ですみませんでした。東名との合流まであと三キロと言うところから、全く動かなくなった。それから本線に合流するまで90分!合流してから8キロの渋滞が60分!何度もMさんに代わろうと言うのだが、うんといってもらえない。
仕方がないので、二人の出身地和歌山弁を取り上げたHP、
「和歌山弁エクスプローラー」で三人で盛り上がる(笑)エンジンの息継ぎが時々起こるようになる。まるでキブ車のようだな。その度にエンジンを吹かして何とかやり過ごす。エアコンも切って窓を開けて…水温は大丈夫なようだ。途中でしんちゃんと前後席を交替し、初めて後席に乗る。広くはないが結構快適。リアガラスに頭が付くけど、これなら2時間くらいまでなら大丈夫だな。女性なら楽勝だと思う。エアコンが直撃で前席よりずっと寒い事に気付いた。
ヘロヘロで伊勢湾岸道の刈谷SAに着いたのが22時半。そこではすべての売店が閉まっていて、サークルKで辛くも食糧調達ができた。

その後は私が快調に飛ばし、P6で因縁の鈴鹿トンネルも一気に超えて、大阪には零時15分着。六時間の予定が八時間半だった。456よ、やっと何とか辿り着いたぞ!!
Mさんホントに助かりました。ありがとう。
火曜日にT工場長に説明。
「それは自走危なそうですね。キャリアカーでー引き取りに行きます。」
またローバー75一台になった(涙)
Posted at 2012/10/25 15:30:20 | |
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