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ニュル夫@Z-WIFTのブログ一覧

2015年09月23日 イイね!

大変な事になった!!

大変な事になった!!ライブどこの話じゃない!! ニュル夫です。

スズキとの提携解消が終了して一段落と思いきや、VWの排ガス不正操作が北米で発覚!
当初は北米仕様のみの問題で48万台程度で収まるハズが、なんと1100万台まで膨れ上がる可能性まで出てきてしまいました。

これ、とんでもない事態ですよ。

アメリカは最大2兆1000億の制裁金を課す可能性も出てきています。
何より問題なのは試験時に違法ソフトを使用してデータを意図的に改ざんしていたと言うこと。

更に北米のみならず、ドイツ国内も280万台の不正があるとのこと。
フランス・イタリア・韓国(お前はダマッとれ!)も捜査を行う方針・・・


今のところはココまでしか分かりません・・・

なので今回はより俯瞰的にこの問題を見ていこうかと思います。


①スズキとの提携問題
既に終わった話ではありますが、このディーゼルエンジンの該当期間にスズキとVWは揉めに揉めています。
スズキは提携先のVWから技術供与を受けられずにフィアットからディーゼルエンジンの供給を受けることになります。
それを問題視したVWは契約違反を指摘。 スズキは株買い戻しを通告するもVWは拒否。 先日まで行われていた国際仲裁裁判所での裁判となりました。

ここで注目なのが技術供与。
スズキは特定の技術とは言っていませんが、フィアットからディーゼルを買ったと言うことは、ほぼ間違いなくディーゼルの事でしょう。

多分VW側は更に株取得を行いスズキをワーゲングループに入れ、そのかわりに技術を使わせる気でいたと思われます。

ですがスズキは株買い増しを拒否。 VWの思惑は外れます。

もしここでスズキが粘らなかったら、間違いなくVWの欠陥エンジンを掴まされていたでしょう。
VW側も欠陥エンジンであることを分かっていたからこそ、技術供与を渋ったのでしょう。
仮に供与してベンチで回したら排ガスモックモクじゃシャレにならないw
傘下に入れてヤバイ橋を渡らせるつもりだったのかもしれません。

今現在、スズキの契約違反が一部認められて損害額を審議していますが、この一部が欠陥エンジンを指すのであれば、VWはこの訴訟において不利になるのは明らかです。
【契約違反に該当する部品が欠陥である以上、スズキが拒否する理由として十分
】なんて結果になるかもしれません。

もしもスズキが株買い増しを容認し傘下になっていたら・・・ 大手自動車メーカーは7社になったことでしょう。


②スズキが今だに保有しているVW株1.5%はどうなる?
スズキはVWが保有していたスズキ株19.9%を4000億強で買い戻ししていますが、スズキが保有するVW株はまだ売却していません。
ここ数日で4割近くVW株が下がっている事を考えると新たに数百億の損失が発生する可能性が出てきています。
ですが、故意のデータ改ざんで株主に不利益が発生したと確定したら、新たな訴訟問題へと発展していく事も考えられます。
株主である以上、損害賠償請求してもいいのでは?と個人的には思いますが・・・


③なぜ排ガス規制を通せなかったのか?
ニュースでは故意に改ざんした事しか書いていませんが、何故VWは排ガス規制をパス出来なかったのか?
これは、欧州の排ガス基準EURO規格の生い立ちにあると考えます。

欧州でEURO規格が生まれた時に彼らは自分らの営みが阻害されること無く、かつ欧州企業の繁栄に寄与するルール作りを行ったのです。

日本の場合はNOxに厳しくPMに甘い排ガス基準で以前は黒煙をモクモクと出しながらディーゼル車が走っていました。 
70年代の光化学スモッグや発がんリスクのよるものが原因です。
一気に空気を吸ってドンと着火はせずに効率を下げて運用していた為にPMが発生していました。

欧州の場合は逆でPMに厳しくNOxに甘いのが特徴です。
これは欧州での車の使い方を考えた場合、NOxを甘く設定する方が都合が良かったのです。
NOxは燃焼温度が高い状態で発生しますが、欧州の車の使われ方は長距離高速移動が主体なので、どうしても効率重視の設計が必要です。

おまけに効率が上がれば運用コストも改善できる。
欧州の車選びはコスト優先の為、運用効率の高い道具として車を選んでいきます。
ガソリンとディーゼルどちらが最終的に安いかで選ぶのです。

そして80年代後半からの酸性雨の問題。 木々の立ち枯れや古城の外壁腐食を目の当たりにして欧州ではCO2対策に迫られます。 環境保護の観点からもCO2削減は社会の目から見ても好都合な材料です。

HVの台頭等も含め様々な問題を一気に解決させるにはEURO規格をPMに厳しく振ってNOxを垂れ流す方向に振ったのです。
EUROの基準を見れば分かると思います。

ディーゼル運用で発生するデメリットを法律を使って回避しているようでは、他国で基準未達でも仕方が無いのかもしれません。
いくら北米用にEGRと触媒追加しても基礎設計がダメならやはりダメなのでしょう。

日本のようになりふり構わず無慈悲な法改正をするような、ある意味おバカな国でないと技術は育ちません。

【オマケ】
ネットを見ているとVWクソ、スカイアクティブ最高と無条件愛国主義的な書き込みがありますが、数字読めてますか?
マツダは欧州メーカーとは違い、極端な出力・効率を求めていないのです。
同じ排気量では馬力もトルクも低く、ディーゼルとしてはむしろ効率が低いくらいです。
ただ、マツダの場合は、闇雲な出力よりも全体としてのコストを優先した結果なのです。
欧州的なエンジンではNOxの後処理が厳しい。 なら燃焼温度をそこまで上げずにNOxの分母を減らしてしまおう。 という考えです。
これならエンジン単品でNOx・PMを抑え込んで後処理機構への投資が減る。
車体金額が安くなるワケです。 

以降は⑥に記載します。


④本当にディーゼルだけがダメなのか?
正直、直噴ターボもかなり怪しいと思います。
一般的な国産ポート噴射のPM2.5に比べ、欧州直噴ターボは10倍強、国産直噴ターボでも5倍程度と言われています。
実際欧州車のマフラーは煤でドロドロに汚れている場合が多いです。
Z34のマフラーなんてあまりに綺麗過ぎてかえって迫力に欠けるくらいですw

欧州は速度域が高い為、煤が溜まりにくい環境にありますが、日本では低速走行が基本なので煤は溜まる一方です。

また直噴は国内外問わずオイルを食う特性が強いようです。
オイルの性能次第で食い量が変わるみたいですが、一般的に欧州車はオイル交換する間に足すのがデフォのようです。
その減ったオイルは消滅するわけではなく大気解放されているでしょうから、直噴ターボの環境負荷はかなりのものだと思えてなりません。


⑤測定基準が変わったら?
今現在、エンジンのコールドスタート時の測定温度は25℃で測定されています。
正直、世界中で低温25℃の環境が何処にあるのでしょうか? 赤道周辺くらいです。
この基準温度が仮に0℃(これでも高いが・・・)になったらどうなるか。
触媒の運用に必要な温度までの上昇時間は長くなり、それまでの間に高濃度の毒ガスが撒き散らされるのです。
すでに環境団体は今回の問題で検査基準の強化を訴え出しました。

いよいよ、内燃機関にとって試練の時を迎えています。


⑥今後ディーゼルはどうなる?
別の調査ではBMWのX3ディーゼルも基準超過との情報も出ました。
官民一体でグルになっている欧州のディーゼルはかなり厳しい結果が待っているかもしれません。
国産メーカーもトヨタとBMWは似た後処理システムになっています。
もしトヨタが規制をクリア出来たとしたら面白い事になってきます。

マツダはアメリカの基準をクリアしておらず、北米でも販売実績が無いので、世界で販売を目論むなら現状ではアウトです。

正直、ディーゼルエンジンはEURO6が策定された時点で終焉するエンジンだと考えていました。
先に書いた③のオマケの部分です。
排ガス基準が厳しくなればなるほど後処理システムへのコストが上昇します。
そうなればいくら軽油が安くディーゼルの効率が良くても、車両価格が高騰していまえば意味がありません。
欧州人は基本ケチですから、ガソリンエンジンよりもディーゼルの方が高コストになれば買う人はいなくなります。
事実、欧州ではガソリン車の販売がジワリと増えつつあります。
直噴化やダウンサイジング、熱効率の向上によってガソリン車のコスパが上がって来ているのです。
技術的な問題よりも消費者心理がディーゼルを終わらせるものと考えていたのです。(結果的に技術的にもダメだったが・・・)

乗用車ディーゼルの未来は形を変えて知見として生き残り、今後実用化されるであろうHCCIエンジンに活かされていくのでないでしょうか。


と、こんな具合でVW問題から見えてくる俯瞰的な問題をツラツラ書いてみました。
今後、各社の検査結果が公表されていくとメーカー間の勢力図や内燃機関と非内燃機関での争いが加速するかもしれません。
個人的にディーゼルも直噴ターボも未来は無いと思っているので。NOxとPMの問題が解消出来ない限り、両者は先には進めません。

今だに航続距離に問題のあるEVか。
背中に超高圧の爆弾背負ったようなFCVか。
まだまだエンジン離れできずにハイブリッドか。
火力発電所付きのEVことPHVか。
カムレスや熱効率アップでNAガソリン車復権か・・・

選択肢も勢力図もバラバラです。


今回のような問題は今まで未来を甘く見積もっていたメーカーには良い刺激になったと思います。
ぜひとも真面目に車を造っているメーカーがバカを見ないように。
差別や贔屓の無い公正公平な基準で真摯なモノづくりに努めていく事を願います。
Posted at 2015/09/26 14:56:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2015年05月11日 イイね!

ガラス割れちゃったので・・・

ガラス割れちゃったので・・・スイフトが不動車状態・・・ ニュル夫です。

GW前、そう奈々様のFCイベントの帰り、浜松に戻ってくる時に不幸が(-_-;)
東名下り大井松田先のAルートの走行車線を走行中です。
前も後ろも右にも車がいないのにフロントウインドウが割れちゃいました(>_<)

一発で20センチ以上割れる強烈な一撃。
骨折したようなボキィ!!って不気味なほど低い音で激しくヒットしました。

何故、ガラスが割れたのか?

東名下りの大井松田から御殿場まではルートが分岐します。 Aルート(追い越し車線側)はBルート(走行車線側)より低い位置を走行します。

コレがミソです。

ニュル夫が割れたところは、ちょうどA・Bルートが接近する直線区間で、壁の無い場所だったんです。
たぶんBルート側の飛び石がこちらに飛んできて、たまたまヒットしたのだと思います。


なんと運が悪い(-_-;)


あと2センチずれてればカウルガーニッシュだったのに・・・

その日はオイル交換してメチャクチャ調子良くなったから、YBMまでコンディション維持したかったのでノロノロと走行車線走ってたんですよ。
普段ならパフォーマンスの全てを出しきって山登りする区間なんでw


慣れない事をした結果、ずいぶん高い授業料です。。。


幸い浜松まではヒビも伸びずに帰ってこれたので、家に帰ってからすぐに養生w



そしてGWはそのまま放置して、昨日浜松のガラス屋さんでガラス交換の相談に行ってきました。

やっぱり一番高いのはメーカー純正。
次はAGCのクールベール。 スイフトはクールベール・プレミアムです。
次は国内メーカー優良品。 純正同等のスペック。
最安は輸入ガラス。 最近はBMWやN-BOXも輸入ガラスです。

ガラス屋に行く前は、「もう10年も乗ってるし、今さら高いガラスは必要ないでしょ。」と思い、輸入ガラスに交換する予定でした。

でも見積もり出してもらうと、輸入ガラスは5万チョイ。 クールベールが7万チョイ。 純正が9万弱。。。

アレ? クールベール安くね?w

ニュル夫のガラスは上部に緑のグラデーションフィルムが貼ってあるんですが、これだけでも1万ちょっとはします。
そう考えると、輸入ガラスにフィルム貼ったら国内優良品くらいの金額になっちゃいます。
そこから数千円で高機能ガラスかつグラデーション入りになって、更に先月から無料で3年保証が付くなら、もうクールベール以外の選択肢は考えられませんww


結局、なんだかんだ言いながらクールベール買う事にしました(^_^;)

やっぱり金払って元に戻すだけってのは一番金の使い方として面白くない。
それならいっそグレードアップしちゃおうと^_^


唯一、グラデーションが緑から青に変わるので見栄え上、若干マイナスになってしまうのは残念なところ。
グラデーションの色を変えられないか相談したら、さすがに色は固定との回答が(-_-;)
そのかわり、色味が気になるならガラス持って行って実車確認してください!と言われこんな物を借りてきました。


今まで対応した人でグラデーションとボディとのマッチングを気にした人は初めてだと言われましたwww


何とか月末までには復帰できそうなので、YBMは無事参加出来そうです!
道中で割れるとかホント勘弁してよね^^;
Posted at 2015/05/11 01:10:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | | クルマ
2015年04月06日 イイね!

S660 見るだけ~

S660 見るだけ~車は本当に高くなったのか? ニュル夫です。

まぁこの件は、機会があれば書こうかな。
週末はZがブラッシュアップしたのでドライブしながらS660を見てきました。

おおにしサンにS660の展示ディーラーを教えて頂いたので、近所のディーラーへ。。。

展示してあったのはモデューロ仕様のS660。
前後バンパー、アクティブスポイラーが付いてました。

ちょろっとお話しながら、静的評価を。


車自体はもの凄くちゃんと作ってありそうな仕上がりでした。
外装はモデューロ仕様なのでバンパーのチリがイマイチでしたが、ノーマルはそんな事は無いでしょう。


車内のダッシュパネルはソフトパットを使ってるし、専用パーツも多く特別な乗り物に乗っている感覚があります。
また、ドアの音も軽オープンとは思えない重厚なもので、コペンのようにドアを閉めた時にドア自体が不規則なビビりを起こす事はありませんでした。
正直、Zより良い音かもしれない(笑)


エンジンルームはエンジンカバーや補器類が意外と高い位置でビックリ。
Nシリーズはエンジンを高さ方向に大きくすることで、ホイールベースを極限まで伸ばしているので、S660にはそれが弊害として表れていそうです。
当然前方排気なのでマフラーは見た目以上に長いです。
かなり急な曲げ方をしているので、FFより短い距離でトルクを殺さないように配慮しているのかも。 あるいは消音か?


リアセクションはいかにも剛性のありそうな骨格と板厚で、適切な箇所にブレースと骨格補強が入っています。
サブフレームはCセグクラスの立派なもので妥協は感じられません。


ささっと見た感じではこんな印象です^_^


ここからはニュル夫的気になるポイント。

①ブレーキが4輪ソリッドディスク。
FFに比べてフロント軸重が少ないとはいえ、ソリッドは心もとない。
軽としてはオーバースペック過ぎるタイヤを装着しているので、その性能を発揮する場合、ブレーキにもかなり負担が掛かります。
放熱性や歪みなど考えた時に、ベンチディスクは必要じゃないかと思いました。
評論家が1日乗るだけなら問題ないでしょうが、過酷に使用した場合は気になるポイントです。

②不安を煽るような極太ゴムモール

S660はスノコのようなルーフの為一般的な幌とは形状が異なります。
そのためか、ピラー外周は太いゴムモールが付いていて、Aピラー根元までつながっています。
あまりに大きいので他の質感が高いのに、モールで質感を落としています。
あの太さ大きさがルーフ機構の自信の無さなのではないかと思ってしまいます。

③アクティブスポイラー裏の質感

スポイラーは70km/h で自動で上がるそうですが、手元で自由に上げ下げ出来るそうです。
そうなると、停車中に可動出来るワケで、その時に見えるフード裏のナットやリブ形状などに配慮が欲しいです。
羽根は立派に動くのに、裏側は隙間だらけでは質感に問題アリです。

④結局は終始アンダー傾向なんじゃないの?
タイヤのセッティングしかり、骨格の造り込みしかり。
エンジン性能に対して全ての造りがオーバースペックに見えたので、普通に転がす
分にはただエンジン音が後ろから聞こえて、鼻先が軽いだけの車なんじゃないの?と思ってしまうのも事実。
カートのようなヒラヒラした感覚があるのかどうか。。。 これは試乗しない事には何とも言えません。
とりあえず評論家の話は一切信用しないのでw

⑤若者は皆無。見ているのは団塊世代ばかり。
結局いつものパターンです。。。
LPLが若くてワイガヤで車作ったとかマジでどーでもいい情報です。
若者若者言えば若者が付いてくると思ってるんでしょうか?
屋根すら無い、シートも2つしかない、乗りだし250万の車を若者に売る気なんてないんでしょ? 当然集まるのは文句ばっかりでケチな団塊ばかり。
ホンダは本気出すといつもオタク臭い方向に行くので、もう少し身構えなくて良い【心にライトウェイトな車】を考えて欲しいものです。


とりあえず、試乗車が入ったら乗りに行ってみようかな。
花粉シーズン終わらないとオープンは乗れないからねwww
Posted at 2015/04/06 01:22:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ
2015年03月20日 イイね!

アルトのすべて本デビュー(意味深)

アルトのすべて本デビュー(意味深)残業クソ辛い(-_-;) ニュル夫です。

アルトターボRS凄い注目度みたいですね~
専用エクステリアじゃなくて、標準仕様のターボがあれば即買いなんだけどね(^_^;)
まぁ、そんなニッチな仕様は需要が無いだろうから、ターボRSのカラーバリエーションが増えたら買おうかな。 いや、買う。

そんなわけで、とりあえず【アルトのすべて】買ってきましたw

2冊ねwww

これ、パラパラッと見て、【あっ!∑(゜∀゜)】ってなる人いるかも^^;
気になる人は要チェック!!
Posted at 2015/03/20 00:37:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2015年02月01日 イイね!

急遽アルト5AGS試乗してきました

急遽アルト5AGS試乗してきましたブログでは立て続けの試乗記。 ニュル夫です。

今日はワンフェスの荷物を発送してマッタリしていたら、会社の後輩から「浜松のアリーナ店にアルトバンの5AGSありましたよ」と連絡が入ったので慌てて試乗してきました!!

●AGS(オートギアシフト)

ミッション自体はマニュアルのユニットを使用して、車がアクチュエーターでクラッチ操作をしてくれる自動MTです。
SMG・F1マチック・カンビオコルサ・デュアロジック・ASGなんかが同じ機構を用いています。

スズキとしては4速ATの代わりとして、この5AGSを用意したそうなので、あくまで位置付けはAT扱いなわけです。←ココ重要!!


さて、内外のデザインは変わらないので省略して、③の走りから行きます。


③走り
まずは始動。
ここら辺はVVTが付いていようが差はありません。

セレクターを見るとPが付いている・・・
MTベースのクルマなのにPがあるゾ。

ここは非常に感心しました!

VWup!やフィアットパンダなんかはPレンジが無いんです。
基本はNレンジでエンジンの始動停止を行うんですが、正直言って日本では操作に迷う感があります。

何せ教習所では「エンジンの始動停止はブレーキを踏んでPレンジに入れて行う」と教えられる為、Nレンジでの操作は違和感しか生まないのです。

上記のように4速ATの代わりとしてデビューしたと言う意味では賢い判断だと思います。
アルトは特に年齢層が広い乗り物なので、クルマ屋としての常識ではなく世間目線で車を作ってくれたことに感謝。


さてDレンジに入れて出発です。

クリープは・・・ATに比べるとかなり少なめ。
コールドスタートでこれならクリープは無いようなものか。
まぁあんまり強めにクリープ付けるとクラッチ傷みそうだからバランスが重要か・・・

車道に出て加速すると、「ブロロロ~~~→ォウン↑・カチャカチャ・ウロロロロ~~~」って感じで変速しますwww

何と言うか、変速する時にクラッチ切ってスロットルが戻り切っていない感じです。

シフトスピードは結構のんびりと変速します。。。
スズキサイドとしては如何に自動MTの違和感を消すか、つまりATライクに作るかに主眼を置いた様なセッティングです。

パンダやup!に比べて明らかに変速ショックは少なくセッティングされています。
パンダは変速スピードが早い代わりにMTの機械的なショックもかなり強く入ってきます。
up!は変速スピードは物凄く遅いのに、燃料カットによる失速Gが出る傾向にあります。
それに比べるとアルトのミッションは変速によるGの動きがマイルドに仕上がっています。
もしかすると、変速時のスロットル閉じと燃料カットを遅らせてるのかも?
変速の瞬間にエンジン回転が若干上がるので、その領域で変速させて失速感を殺しているかもしれません。

では自動MTでよく話に出る変速時にアクセルを抜くとどうなるか。

これは正直大した差はありませんでした。。。

フィアットやup!は割と明確な差が出るんですが、アルトに関しては思ったより差は無いです。 アクセル抜くだけ手間かな。 足だけどw

結局、変速時間が長いからアクセル抜いてまた踏み込んでも電スロが閉じ信号出してるから踏み込んでも加速しない。
ってかタコメーターも無いから変速タイミングが掴みにくいし、何よりエンジン音がやたら煩いから変速時のカチャカチャ音も聞こえにくくてアクセル踏むタイミングも掴めない。。。

もう少しコツをつかんだら差が出るかもしれませんね。 試乗時間では無理でした。


WVup!とフィアットパンダは諸事情でかなり運転してるんですが、アルトの自動MTは普通の仕上がりです。 特別優れた点が無い。故に不満も少ない。

ザックリと3台のチャートをまとめます。

①変速スピード
1:フィアットパンダ
2:スズキアルト
3:VWup!

②変速ショック(1が大きい。主にGの抜け方で評価します)
1:フィアットパンダ
2:VWup!
3:スズキアルト

③エンブレの効き
1:フィアットパンダ
2同着:スズキアルト・VWup!

相対評価ではこんな感じです。

欧州車の自動MTは【MTのクラッチ操作を省略したミッション】であり、
アルトは【4ATより効率的なATのような自動MT】なわけです。

この考え方の違いを理解しないと評価は大きく変わってしまいます。

個人的にはアルトという車の特性を考えると、今回のセッティングはアリだと思います。

運動性能ですが、中間加速の力強さはさすがギアが噛み合ってるだけあってダイレクト感があります!
クックッと蹴り出すのはCVTには無い小気味良さがあります。
エンブレは殆ど無い様なものです・・・ やはりATライクなワケです。

Rレンジのクリープも最小です・・・
バックする時だけでも強めにクリープ付けても良いんじゃないかな。
駐車場なんかほとんどクリープで動いてるからねぇ。。。

そうそう、5速の領域は想像以上に広く50km/h程度で5速に入り35km/hを下回っても5速ホールドのままです。
基本オーバーレブ対策でMレンジでも強制シフトアップが入るそうです。
またストール防止で自動シフトダウンも付いています。
許容範囲は広いですが、エンジン側はかなりヒーヒーですw


足まわりは相変わらず中立のダルさが目立つ。
13インチのバンタイヤは乗り心地の面では有利みたいですが、正確性に欠けます。
またスタビも未装着な為、粘り感無くロールが発生します。
60km/hまでのクルマという事です。



④その他

操作性の面でインパネシフト(ほぼ垂直)のシーケンシャルモードは使いにくい。
特にシフトダウンは腕を下からすくい上げるような動作で車としての操作ではありません。
またDレンジとMレンジのスライド量が大きく、シーケンシャルモードなのにハンドルから遠くなるという不思議仕様ですw
+-のストローク量は適正なのにレンジ切り替え距離が長過ぎです。


⑤問題点

標準仕様としてはまぁ出来の悪いATと思えばギリギリ納得するレベルでしょう。
そもそも80万程度のクルマにあーだこーだ文句を言ってはいけませんw
むしろ、up!の半額、パンダの120万安でここまで調教出来たなら十分過ぎるレベルです。

なので、バン・最廉価としてはギリギリ合格ですが、はたしてターボRSに搭載して納得出来るか・・・?


これは、とある場所から入手した物なんですが、ターボRSはAGSっぽいのです。







もう配られてるのかな?
画像ではメーターにシフトインジケーターやハンドル裏にパドルシフト、インパネはAGSのシフトノブが付いています。
さらに、レーダーブレーキも付いているので間違いなくAGS仕様は確定です。
MTがあるかは不明ですが・・・


本題に戻ります。
バン・最廉価はATの代わりです。
しかし、ターボRSはMTからクラッチ操作を省略したミッションになってしまうからです。
SMGやF1マチックの考え方と同じになった場合、ATライクな躾はかえって仇となります。
変速ショックよりも変速スピードが重視されます。
またダウンシフトではブリッピング機能なんかも必要になるでしょう。

そうなると現状のセッティングではスポーツ性が皆無な為名ばかりのターボRSになってしまいます。。。

試乗程度の時間では面白いミッションで終わりですが、これを数年乗ると考えると見えない物も見えてきます。
期待値が非常に高い車だからこそスズキには頑張って頂きたい。

コペンやS660より150kg軽い車であればカタログシートでは最速は間違いない。
でもドライバビリティがダメだったら数字に意味など無くなってしまう。。。

最近の数値至上主義ではなく官能性能、感覚に訴えかける車づくりに期待します!!
Posted at 2015/02/01 20:54:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「スイフトミーティング直前にタイヤ交換しましたw
ポテンザスポーツから、トランザ6エンライトン!
タイヤがびっくりするくらい軽い!!」
何シテル?   07/03 20:59
はじめまして。 ニュル夫@Z-WIFTです。 【Z34】のZに【SWIFT】のWIFTでZ-WIFT。 Sを反転するとZみたいだから丁度いいでしょ^_^ ...
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