やっとシフトノブ届いた!! ニュル夫です。
最近、タイトル固いよねw
今回はパリショーに合わせて、目に余る低品格な車を紹介します。
まずはじめに、ニュル夫はメルセデス(MB)もBMWもアウディもプレミアムブランドだとは思っていません。
メルセデスはアフリカ生産や大々的にCMを行った時点でプレミアム落選。
BMWは上記内容とラインナップの細分化で【やせ我慢のダンディズム】を否定した事、80年代末のBMWジャパン社長の「日本ではBMWは高級車と思われているから高いプライスタグを付けても問題無い」発言でプレミアム落選。
アウディは主要コンポーネントをVWと供用している時点でプレミアム落選。
大雑把にはこんな理由です。
もっと詳しく言えば多々あるんですが、また別に機会に。
さてタイトルの【過剰な商業主義は歴史も誇りもぶち壊す】ですが、車を売って商売している訳で避けては通れない難しい問題ではあります。
ただ、ある一線を超えなければ大多数の世論からバッシングを受ける事は無いでしょう。
その中で一線を超えた3台を紹介します。
1、アウディTTスポーツバック・コンセプト
2、BMW2シリーズ・アクティブツアラー
3、MINI 5ドア
この3台は商業主義の最たる物だと思います。
金儲けの為にアイデンティティもプライドも捨て去る姿は余りに滑稽です。
とにかく車両開発がマーケティング担当のリサーチ頼みになっている。
世界市場で台数を売る事しか頭にない。
フルラインナップ化する事でユーザーは悩む楽しみも買いやすくもなる。
じゃあブランドとしてのポリシーやアイデンティティは・・・?
では詳しく見て行きましょう。
①アウディTTスポーツバック・コンセプト
TTスポーツバックなど既存のオーナーへの冒涜でしょう。
俺はTTをスポーツカーなどとは微塵も思っていませんが、雰囲気だけはスポーティな乗り物だと思ってます。
今の時代雰囲気だけでも十分貴重なスポーティーカーを4ドア化する価値は何処にあるのか?
Zを4ドアにしたらそれはZですか?
フェラーリを4ドアにしたらフェラーリを名乗ってイイのでしょうか?
この手の車のオーナーはある程度プライドを持って愛車を所有しています。
たぶんセダンやSUVオーナーより愛車への思いは強い。
それを4ドアにストレッチして間延びした不細工なデザインにTTの名を与える。
俺がオーナーだったらTT捨てるね。
汎用性を高めた派生車が生まれるような車なんて価値はない。
アウディはVWグループの世界一を目指す為の大切なブランドの一つですが、あまりいい加減な車づくりをしていると足元掬われる。
今のアウディって全然魅力が無い。
シャカリキに頭数増やして増産するメーカーのどこがプレミアムなのでしょうか?
②BMW2シリーズ・アクティブツアラー
毎度おなじみ【駆け抜ける喜び、BMW】が生んだ駆け抜けない車w
最近の3シリーズですらブッシュが大きくて斜めに入力が入るとボディの先で軸線がブレるような足まわりなんだから・・・
ハッキリ言ってダウンサイジングターボにレスポンス悪いZFのオートマで駆け抜ける喜びなんて無い。
ホントにフィーリングを求めるならNAじゃないとダメ。 どんなに下から過給しても絶対にNAにはなれない。 所詮はターボなんです。
こんな横置きFFのBMWなんてミニの外装を変えただけです。
よくもまぁ白々しくこんな浅ましい車を造れたものです・・・ 如何にBMWというメーカーがドイツ車の中で迷走しているか良く分かる証拠です。
アウディと同じくフルラインナップ戦略で1台1台の成熟度が落ちている。
特にX4やアクティブツアラーは最たるもの。
旧Z4や旧7シリーズの革新性から見ると劣化が酷い。 ドイツプレミアムで一番危険なのがBMWと言ってもいいでしょう。
少し話が逸れますが、最近全高の高い欧州車増えたと思いませんか?
これには理由があります。
今、欧州全体のトラフィックスピードが極端に低下しています。
例に挙げると、ドイツのアウトバーンは速度規制区間が非常に増えもはやアウトバーンとしての体を成してない状況です。
そうなると車に求められる性能が変わってくるのです。
今までは高速安定性やアジリティを求められていたものが、スペース効率やコスパに変化してきているのです。
それを踏まえればBMWがアクティブツアラーを発売した理由が見えてくるのです。
でも自らのブランドアイデンティティを否定してまで出す意味があったのか?
そんな車を出さなくて済むようにミニがあるのではないか・・・
BMWのオフィシャル発言が苦し紛れの言い訳ばかりで哀れでしたね。
③ミニ5ドア
5ドアは論外だけど、そもそも3ドアですらミニじゃない。
初代ミニの高い志は一切継承せず、表層的な側面だけ焼き直したミニ。
初代BMWミニはなかなか個性があって良かったんですが、やはりラインナップ構想でアイデンティティが崩壊。
5ドアのミニなんて全く価値が無いと思う。
クロスオーバーなら一応クロスオーバーとしての付加価値があるが、素の5ドアなんて必要あるのか?
3ドアで使い勝手が悪いけどミニだから許せちゃう。そんな雰囲気が微塵も無い。
そもそも300万の5ドアハッチバックなら無数にあるライバル車のほうが購入意欲の湧く車があると思う。
何より一番許せないのがミニ5ドアは中国のコピー車で4年も前に発売されているという事実があるから。
偽物であっても4年も前に出したのよ?(笑)
その時に散々バカにしたんだから今更【素晴らしい車】だなんて恥ずかしげも無く言わないですよね皆さん?
上記以外のメーカーも含め、どこのドイツメーカーも金儲けにシャカリキすぎる。
台数を稼いで世界シェアを拡大する事も大切なのは知っている。
でも、アコギな商売をしてまで手に入れなければいけない物なのか?
自分達がプレミアムの上に胡坐をかいていい加減な物づくりをしている事に気が付いているのか?
プレミアムなど偉そうなブランド信仰を押し付けている割には低価格車の投入で購入層を広げて自らのブランドレベルを低下させている。
そしてただの量産車メーカーになり果てた。
今、欧州プレミアムには余力が無いように見える。 今まではVWの戦略故アウディばかりが必死だったが、その勢いに慌てて各社がそれに追随している。
この傾向について何年も前から俺は言い続けてきた。 ようやくそれが形になって見えてきた。
プレミアムを目指している時点でプレミアムじゃない。 本当のプレミアムの目標は自分自身であり、自身をより高めて行く姿勢こそが真のプレミアムなハズだ。
その意味ではロールスロイスくらいしか真のプレミアムは存在しないんじゃないだろうか。
今のドイツにプレミアムは存在しない。
商業主義の量産メーカーになり果て、ポリシーを捨てたメーカーなど日本車と何処が違うのか。 故障率も価格も高いぼったぐりメーカーでしかない。
日本人はドイツ車に夢を見過ぎ。 俺に言わせればカルト宗教だ。
逆に、もし国産メーカーが改心して本質を突き詰めた車を作れば欧州車を駆逐するチャンスなのかも・・・