寒い寒い寒い。。。 ニュル夫です。
もう一か月も前になっちゃいました・・・
新型アルトがデビューして即試乗に行ってきたんですが、別のところでチョロっと試乗記書いて放置してましたw
いやね、みんカラだとちゃんと書かないと舐められそうじゃん!
でもしっかり書くとそこらのクソ評論家のコラムより全然長くなっちゃうワケ。
ワンフェスの準備も終わってお暇な今になってようやく試乗レビュー書きだしたということw
そいじゃ行ってみよう! 新型アルト試乗記!!
①デザイン(外装)
やったね。 いやホントやってくれたわ!!
93年のワゴンR、04年のスイフト、そして14年のアルト!
ほぼ10年周期で起きるデザイン革命。
軽の販売比率が4割になり、今や車のメインストリーム(本流)になりつつある軽自動車の中で世界基準のデザイン(本質)で攻めてくる意気込みが凄い。
個人的に先代の緑とか愛嬌あって好きだったんですが、今回はかなり男寄りw
しっかりとしたフェンダーとドア断面。壁のように立った顔面と、くの字に折れたバックドア。 全面に見応えがあります。
ちょっとフロンテやホンダZ(笑)のようにレトロな雰囲気も感じさせつつモダンに仕上がっています。
顔はこの手のバンカテゴリーとしては立ってます。 ウェイク程じゃないですw
左右非対称グリルはどこかフランス車っぽいレトロ感だったり、ツインを思い出す。
ヘッドランプはハロゲン。ランプ外周は別部品でメガネのフレームのようになっています。
現状はボディーカラーだけだけど、ターボRSはメッキなので今後カーボン柄やベッコウ色なんて良いんじゃない?w
メガネ屋さんのコラボとかするのかな・・・ CMはベッキーだから眼鏡市場???
前後のバンパーコーナーはかなりラウンドしていて近年の軽では異様なほどで下端はリップ形状が付いていて、どこかZ34みたいです^^;
総じていい感じですが、ランプはHID設定したほうがいいね。
ターボRSはHIDっぽいから後から設定できるようになるでしょう。
あと、バンパー同色だからホーンの開口が丸見えで安っぽい。 まぁ実際安いんだけどw
ドアの断面はヘタな小型車より起伏があり、国産コンパクトでもトップクラスの断面を持つスイフトと比較しても同等の断面変化をしています。
ウインドウグラフィックはVWup!にちょい似てるか・・・
up!は4ドアは地味なグラフィックだけど、アルトは4ドアでup!の2ドアみたいなグラフィックです。
フェンダーフレアは2段構成でショルダー面はアウディA5みたい。 Aピラーの流れを意識させるフード見切り線もなかなか上手い手法です。
この車、鉄板面は最高の仕事してるんだけど、付属品がクソなんだよね(^_^;)
ドアノブなんてキャリィの部品だし、キーレススイッチがチロルチョコみたいのがくっ付いてるし。。。 おまけに鍵穴とか勘弁してよ・・・
リアは今どき珍しいバンパーにビルドインされたリアコンビが印象的です。
いや、ドでかいくせにくの字に折れ曲がってラウンドしてるバックドアもなかなか凄味がある。
何も付いていないのに立体感だけで充実感を出しているのはムーブやウェイクとは対照的です。
リアバンパーサイドには黒いマッドフラップ状の部品が標準で付いています。
ボディ面を極端に絞り込んだ為に、タイヤが外に出ないようにカバーが付いているのです。
これは欧州車のように絞りの強い車では当たり前の部品で、バンパー一体の形状や、スイフトみたいなインナフェンダー兼用のものもあります。
って言ってもデカイよね(^_^;)
これじゃマッドフラップと勘違いして用品売れなくなるんじゃない?w
個人的にランプが低いの好きなんで好意的にとらえてるんですが、事故るとランプも同時交換になるからコスト的に辛いかも。
あと、やっぱりランプが退化してる。 アルトエコはLEDだったのに球に戻ってる。
安く軽くを目に見える所まで徹底しちゃうのはダメでしょ。 さっさとMCしましょうw
この車、車高を適度に落としてツラ位置16インチにしたらもの凄い佇まいの良い車になるだろうな。 ニュル夫の中で瞬間的に完成形が見えたね。
②デザイン(内装)
真っ先に飛び込んでくるのは横に倒れたホームランバーのようなインパネwww
内装に関しては正直言って先代の方が高級感、充実感がありました。。。
ドアトリムもぺらっぺらの板チョコみたいで外装に期待して中に入るとあらびっくりです^^;
デザイン的には特別変な事をしていないので色の問題が大きいのかも。
白いインパネはプラモデルを素組みしたような安っぽさ。
シートは何とも言えない微妙な水色に黄ばんだパイピング。
ハスラーの時の様なイケイケな勢いが無く、車内にいると老け込みそうな感じすらします(-_-;)
やはりコストの問題なんでしょう。 内装はミライースを比べても特別秀でた何かは見つからないです。
デザインが徹底的にシンプルなので、そこが救いです。 イースみたいにギュンギュンの線使いだと安さの上塗りになっちゃうので。。。
車内はマイナス50ミリの効果もあり解放感はありません。
更にAピラーがかなり斜めに近づいてくるので寸法以上にタイト感あります。
Z34の方がAピラー立ってるから頭周りの解放感はZより厳しいかも^^;
一方、リアシートはバカみたいに広いw
ここまで広くする意味が分からない。 もう少しトランクとリアシートのバランス考えたほうがいいです。 最近の数字勝負の弊害ですね。
まぁ横方向に限界がある軽だから前後方向でって気持ちは分からないでもない。
一番気になったのはシートのヘッドレスト。
一体デザインなんですが、妙にヘッドレストが出しゃばる位置にあるんですよね。
自然に着座すると顔だけグイッと前に出される感じがします。
③走り
いよいよ走りの項目。
今回試乗したのは最上級グレードのX。 CVTに15インチが付いてるモデルです。
発売初日に試乗したので走行距離は13kmという新品そのもの。
アタリが付いていない状態での試乗の為、評価が若干渋いかもしれません。
まずは始動。
特別な感動もない、ただのエンジンです。
エキマニ一体ヘッドだろうが差は感じません。 むしろ新車過ぎて音がややガサツなくらい。
早速試乗開始です!
うぉ!? クリープ強い!!
暖気前で回転高いからグイグイ進みます。 軽さも一役買ってそうです。
車道に出て加速モードに。 軽いから結構車速の乗りは良いんじゃないかな?って期待していましたが、思いのほか前に進まない。。。
とても600kg台の乗り物とは思えない蹴り出し。 とにかく力を感じません。
むしろ、軽さから来るネガティブな要素ばかりが体感出来てしまいかなりガッカリ(>_<)
まず走らない印象はCVTの制御が原因のようです。
スズキ車の中でも100kg近く軽い車に重量級と同じ制御では蹴り出しが強くなり過ぎる為、あえて軽さ分を燃費に回すかたちでCVT制御をハイギヤード方向に振っているみたいです。
軽さによるネガはエンジンの振動や音の入り方です。
3気筒でアタリの付いていないエンジン。 軽いボディを振動させるには十分なパワーですw
加速時は疾走感溢れる振動が伝わり割とビックリします。
音に関してもスペーシアやワゴンRよりハッキリ聞こえてきます。
これが心地よい音色ならまだしも、乗用エンジンがギャーーンと回るんだから結構苦痛です(-_-;)
アイドリングストップの制御は良くなっていました。
以前の制御よりも意図しないアイドリングストップをしなくなりましたね。
相変わらずブレーキの効きや余力感が無く感じるのはニュル夫の感覚がおかしいのかもしれません。
ただニュル夫が乗るなら絶対ブレーキは一通りアップグレードします。
足まわりは思ったよりはしっかりしてます。
今までの流れで行くと軽いから足もスカスカでゴミカスなのかと思ってましたが、足の質感は軽さのメリットが出ています。
また全高も低めなのでロール感も適度なレベルに収まります。
おまけにボディ剛性もかなり高いので、取り付け剛性もあるのでしょう。 足単品は及第点の仕事をしています。
問題なのはステアフィール。
とにかく中立が甘い。 スイフトやZみたいにステアリングインフォメーションがもの凄く高い車に乗っていると、アルトは真っすぐ走らせるのも困難なレベルです(-_-)
可変ギアレシオのせいなのか? 車が自分のイメージ通りに動いてくれないってのが正直な印象です。
これで13インチの分厚いタイヤになったらと想像すると結構怖いかも。。。
ここまでクソメソに書いてますが、ボディ剛性に関してはかなりレベルの高い仕上がりになっています!
骨格がそもそも小さく開口も狭い。かつ新型シャーシで剛性が上がってるので、それはそれはシャキっとした剛性が出ています。
試乗終えて「実は700kg以上の重さでしたw」って言われても違和感無いな、というのがアルトの総評です。。。
ボディ剛性だけ良くても一部の人間にしかウケないんですよ。 VWが良い例。
もっと簡単に体感出来る武器を持っているのに、何故かそれを隠している。
分かりやすさが隠れてしまっているから余計に悪い部分が目立っている。そんなイメージです。
やはり誰でも感じやすい動き出しの瞬間や振動・音。 そこらを重点的に煮詰める必要がありそうです。 トヨタの分かり易さを見習いましょうwww
④その他
まず5AGSが最廉価のFにしかない。 本気で売る気が無いのか知りませんが、もう少し上のグレードまで設定したほうがイイです。
もしかしたらAGSだと走行中アイドルストップが出来ないのかも・・・
上記を表わしているのか、浜松のアリーナ店ではAGSの試乗車が皆無。。。
商用としての需要がこの手のクルマのカギなんだからさっさと用意しましょう。
オプションアイテムがショボイ。
せっかく素材としての良さがあるのに全く活かしきれていない。
軽自動車なんてオプションで稼いでナンボなんだから、フィアットやミニみたいにハイセンスなアイテムを揃えましょう。
それこそ辞典の様なカタログになるくらいにw
いつもは⑤で問題点を書いていますが、試乗記がだいぶネガティブな内容に終始したので⑤で書く事は先に書いちゃいました^^;
もの凄く期待してたんですよ。。。
メチャクチャ軽くてソコソコに全高低くてなら楽しい基礎性能はバッチリな訳で。
故に厳しいレビューです。
まぁ、先代アルトはイヤーモデル並みにマイチェンを繰り返してきたので、いずれは問題解決してくるでしょう。
それこそモデル末期にリッター45キロとか走っちゃったりねw
仮にニュル夫が買うとしたらターボRSになると思います。
ただ外装がクソダサくて、あんな破廉恥な車は乗れないので外装は全て標準戻しになるかな~。
内装の赤いリングやサテン塗装もダサいから標準戻し。
インパネは黒いほうが色々弄った時の相性が良いからそのままでw
そこからレカロやらBBSやら足やらブレーキやらチューンしたら一体おいくらマン円になるやら・・・
う~~ん、もう少し標準的な車好きでいたらラクだったのにね^^;