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　5/2付けの新聞で兵庫県加西市に在る鶉野飛行場資料館で、紫電改（実物大レプリカ）を屋外に引き出して始動デモンストレーションを行うということを知り、見学に行ってきました。





　屋内には紫電改と天井から吊るされた97式艦攻の二機が展示されました。
97式艦攻は真珠湾攻撃の際に魚雷を積んで攻撃を行った大戦初期の機体で、特攻用に爆装した状態で天井から吊るされた状態で展示されてます。
　一方紫電改は戦争後期に開発された機体で、量産化の為に部品点数を大幅に減らすと共に、エンジン出力も97式艦攻に比べ3倍近い大出力となってます。
この二機以外に紫電改の操縦席のモックアップや、この鶉野飛行場で飛んでいた飛行機のミニチュアや、此処から特攻隊として飛び立って行った隊員の寄せ書き（複製で本物は何処かの自衛隊基地に保存されています）、整備用の工具などが展示されていました。
寄せ書きや工具は写真撮影が出来ないので、アップしませんが、寄せ書きはレプリカと言えど観ているとか胸が熱くなるものでした。







紫電改は資料館の前面ドアを開けて、手押しで屋外に押し出してデモンストレーションを行いましたが、その時一緒に紫電改の操縦席のレプリカも屋外に出してきました。
この操縦席は整理券をもらうと乗る事が出来、館員の方が色々詳しく説明してくれます。協賛金として200円を払いますが、一人3分の体験時間と言いながら時間をオーバーして色々説明してくれました。





屋外に出された紫電改は、イナーシャ（慣性始動装置）を整備員が回してエンジン始動するデモンストレーションを行った後、ステップや手掛けを引き出して隊員が機乗
する様も見れました。




この飛行場から白露隊として特攻出撃した人は一人を除いて全員戦死しており、その一人もこの資料室を訪れて特攻隊員の慰霊碑に参拝した一月後に亡くなれたそうです。

また車椅子に乗られた高齢の女性が紫電改の前で写真を撮られていましたが、おそらくこの飛行機か飛行場に関連のある方かと思います。





第二次世界大戦で敗戦国となった日本ではあまり戦争遺産が有りませんが、この歴史を背景や沢山の特攻隊員がいた事を知っていく事は必要なことと思います。