定例のJAIAねたですm(_ _)m
8月4日にJAIA(日本自動車輸入組合)が、2017年7月度の輸入車新規登録台数を発表しました。
2016年4月に輸入車市場が8ヶ月振りに前年同月比プラスに転換して以降は、比較的順調な回復が続いていましたが、徐々に頭打ち感が強まり、2017年2月は11ヶ月振りで前年同月比マイナスとなってしまいました。
1年の中でも最もボリュームの大きい3月は、年度末のインセンティブ拡大に加えて、税制改訂によるエコカー減税縮小による駆け込み需要が加わったと見られ、前年同期比+6.2%と回復しました。
しかし、
4月は1年で最もボリュームが小さい月ながら同+1.3%にスローダウンし、
5月は同▲1.4%と3ヶ月振りにマイナスとなってしまいました。
6月は同+0.9%の小幅な増加と若干持ち直しました、7月はパイは小さいながら同▲7.2%と再びマイナスかつ大きめのマイナスになってしまいました。
国産メーカーの逆修入車のマイナスが大きいものの、海外メーカーの輸入車も7月は同▲3.8%と16ヶ振りのマイナスとなってしまいました。
大手各社の状況ですが、
輸入車シェアトップのMBは2016年4月以降は再び成長ペースを取り戻していましたが、
2017年に入って再び頭打ちになって来ています。
パイの大きい12月は決算期末の販売攻勢からか同+11.9%の2桁増と好調でしたが、2017年に入り1月同+1.0%、2月同+0.6%、3月同+0.5%、4月同+1.1%、5月同+1.8%、6月同+3.5%となり、7
月は5,081台の同+0.7%と、ほぼ横ばいに留まりました。
MBにもディーゼル問題が波及してきていますが、今後VWの様に販売に影響が出るのか注視されます。
第2位はBMWが2ヶ月連続でキープ。
2016年4月以降同+10%前後の増加を続けていましたがパイが大きい12月に同▲5.6%とマイナスになり、2017年1月も同▲4.6%。
ただ、2月以降は持ち直し同+5.1%、3月同+2.8%、4月同+2.9%、5月同+4.0%、6月同+5.6%。ただ、7月は3,586台の同+0.4%と横ばいに留まってしまいました。
第3位はVWが再び逆戻り。
ディーゼル問題で不振が続いていましたが、
2017年に入ると小幅ながらも漸く回復基調に入り、1月に同+4.7%、2月同+2.2%、3月同+4.0%、4月同+2.7%。ただ、5月は同▲3.7%と小幅ながら再びマイナス。6月は順位は3位に転落も同+2.2%と若干持ち直し。しかし、
7月は順位は3,128台の同▲16.1%と大幅なマイナスとなってしまいました。Golfのマイナーチェンジで端境期だったのでしょうか。
第4位はAUDIが3ヶ月連続でキープ。
VWよりも先にディーゼル問題の不振を脱し2016年10月以降は回復基調で、2017年に入っても1月同+7.6%、2月同+1.0%、3月同+2.5%と着実に回復が進んでいました。
ただ、
4月は前年に比較的健闘していた反動で同▲18.0%、5月も同▲13.1%と大手の中で唯一大幅な減少。
6月は減少幅こそ縮小しているものの、▲8.6%と依然マイナス。7月も1,839台の同
▲3.2%と依然マイナスが続いています。New ModelのQ2、A5等が本格貢献待ちと見られます。
第5位は3ヶ月連続でMINI。
2017年1月こそ同▲1.3%とマイナスになりましたが、2月は同+10.2%、パイの大きい3月も同+6.2%を確保、4月はパイは小さいものの同+11.4%の2桁増。ただ、
5月以降は同+2.0%、6月同+3.7%と
スローダウン。そして
7月も1,695台の同+1.1%と堅調ながらもスローダウンしています。
そして第6位のVOLVOですが、2016年増減のバラツキが大きかったものの
2017年に入ってからは再び順調な拡大が続いています。2017年1月は同+20.6%と大幅な伸びを確保し、2月はスローダウンも同+4.9%、3月はパイの大きな月にもかかわらず同+12.0%、4月はパイの小さな月ですが、同+25.8%と大幅な増加が続きました。
5月同+3.0%、6月同+3.8%と他の大手同様減速していましたが、
7月輸入車大手が軒並み停滞する中で、1,328台の同+17.7%と大幅な伸びを示しています。
大手はボーナス時期で中間決算時期の6月に販促費を投入して販売台数を捌きますが、Volvoはあまり積極的に販促費を投入して台数を稼ぐことをしないので、7月に他社の様な反動減も無いのだと思われます。特段大きなトピックスは無かったと思われるので。
7位以下の動向ですが、2017年7月は強弱マチマチでした。
7位はJeepは同▲21.7%の644台
と大幅減。
8位がRenaultが6月の11位から食い込み同+88.5%の639台。
9位はPeugeotで同+1.1%の634台
と横バイ。
10位はFIATで同▲9.4%の434台
と低迷。
輸入車は足元やや低迷気味ですが、逆に国産登録車が堅調な推移を続けています。
2017年2月同+13.4%、3月同+13.8%の駆け込み需要後も、4月同+5.4%、5月同+6.1%、6月同+9.3%と好調な推移を続けています。
ただ、7月は同▲1.1%と停滞してしまいました。
不振を続けていた軽自動車も4月以降は同+16.5%、5月同+25.3%、6月同+21.5%と急速に回復してきています。7月も同+11.3%と好調でした。
【マーケット動向】
2017年7月
外国メーカー車 20,993台(前年同月比▲3.8%)
国内メーカー車 3,436台(同▲23.8%)
輸入車総計 24,429台(同▲7.2%)
国産登録車 278,517台(同▲1.1%)
国内軽自動車 149,032台(同+11.3%)
【輸入車シェアの推移】
(出所:JAIAデータより作成)
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VOLVO | クルマ
Posted at
2017/08/06 07:43:33