みなさま、おはこんばんちは
4/19に東京都青梅(おうめ)市にある青梅鉄道公園に行ってきました。
JR東日本系の施設で、青梅の山の中にあります。
大宮の鉄道博物館と比べると比較にならないくらい小さな公園ですが、蒸気機関車の展示が充実しているのが嬉しいところです。
青梅だけに写真を多め?です。 パラパラと見てあげて下さい。
入園料¥100(安い!)を支払い、中に入るとタイトル画像のD51(デゴイチ)が出迎えてくれます。
やっぱり迫力がありますね~ 運転台にも入れるので、子供たちに大人気です。
明治~大正時代のベテラン機関車たちも5両展示されています。
他にはC11のトップナンバー。 「C11 1」が誇らしげです。
C11は大井川鐵道や真岡鐵道で今でも現役で走っています。
そして青梅鉄道公園と言えばコレ! 私の大好きな機関車「E10」!
E10は特殊な機関車で、長距離を走る長距離ランナーではなく、
峠越えのためだけに作られた車両です。
(箱根駅伝の山の神みたいな存在?)
急勾配の坂道やトンネルで煙が運転席に入るのを防ぐため、
ボイラーを後ろにして走っていました。
従って、上の写真はお尻から撮っていまして、E10の前面は実はこちらです。
そして型式の「E」が示す通り、動輪が5つ付いています。
ここで、皆さまご存知かもしれませんがウンチクを。
よく蒸気機関車の型式には「C」とか「D」とかE10のように「E」とかついていますが、
これは動輪(ピストンにつながっている駆動輪)の数を表しています。
Bは駆動輪が2、Cは3、Dは4、Eは5となります。
(ディーゼル機関車や電気機関車もコレを踏襲してます)
従って、D51(デゴイチ)の動輪は4つです。
駆動輪が多いほどピストンの力をレールに伝えやすくなるので、重い貨物車など牽引力が
必要なときは「D」型が適しており、軽い客車を引っ張るには「C」型が使われました。
それじゃ全部D型にしちゃえば貨物も客車も全部オッケーになるかといえばさにあらず。
D型は大きなボイラーが必要になるので、石炭をたくさん消費します。
適材適所でC型も必要になるわけです。
この辺はクルマの排気量と2WD・4WDの話と同じですね。
もう一つE10の大きな特徴は5つの動輪のうち、内側2つに「フランジ」がついていないこと。
通常、車輪は脱線防止のため内側が盛り上がっており、これをフランジといいます。
カーブではフランジがレールにひっかかるので列車は脱線しないのですが、E10の場合、
動輪が連続しており、すべての動輪にフランジが付いていると急なカーブではフランジが
ひっかかり、大きな抵抗になってしまいます。
(レールの曲線に動輪の直線が合わない)
下の写真で、左の動輪にはフランジが付いており、右の動輪はフラットになっています。
E10は特殊な車両なので5両のみ生産されましたが、ディーゼル機関車の台頭、
路線の電化が進み、たった14年ほどでお払い箱になってしまいました。
そんな激レアな機関車ですが、唯一、青梅鉄道公園に保存されています。
E10をアツく書いてしまいましたが、他には0系新幹線もあります。
意外と縦長なんですね~
鉄道公園には草木もたくさん植えられ、緑豊かな公園になっています。
八重桜はこのときが最盛期でした。
アヤメの仲間、「シャガ」もきれいに咲いていました。
新緑の淡いミドリも最高に清々しかったです。
古くて小さな資料館も併設されており、中央線や青梅線の歴史、鉄道模型も見ることができます。
ちなみに青梅鉄道公園の園長はネコです。 名前は「のら」と言います。
野良猫が住み着いてしまい、園長にまで出世したそうです。
残念ながら出払っており、会うことができませんでした。
こんなステキな鉄道公園ですが、駐車場も完備されています。
(台数に限りはありますが・・・)
奥多摩方面のドライブのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
一時間もあれば園内をグルっと見学できますよ。
それでは、また♪
Posted at 2016/04/22 23:56:45 | |
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