車とは車輪がついてりゃ車である。
と僕は思ってるので、これも車ですよね。
車いすですよ。なんですか!僕の足です!これがないとどうにもこうにも!超大事!
・・・とか言ってる物って身近すぎて全くメンテナンスも掃除もしない(笑)
いやぁこういう部分的にグリス使ってるような金属物って、埃とか日常の汚れがたまりまくるんですよね。車輪のハブの部分とか、自転車ガチ勢にはわかってもらえると思いますけど、砂埃とかたくさんつくでしょ?あれの家の汚れ仕様です。
とにもかくにも、相当汚いんです。(察してください)
まぁこの車いす、家専用になる前はバリバリ外歩き専用車だったのです。5-6年前に作った車いすですから、そして、納車日以来、掃除はおろか、フロントキャスターだけちょっと拭いたくらいにして、全く手を入れてませんから。
(車いす逆さまにしたら出てきた(泣)
なので、今日は土曜の朝10時、作業開始です。
みなさん、車いすバラシってあんまり見ないでしょ?
サクッと部品外していきます。
準備物
掃除機・万能グリス(専門学生時代に買ったもの)・チェーンルブ(CRCの代用)
(固形のと粘度があっても液体なら何でもいいんですよ。要は潤滑できれば)
うわぁぁぁぁぁ写真じゃわかりにくいけどきたなぁぁぁい
最強クラスに汚いブレーキから掃除していきます。
(洗浄後です。洗浄前は見せられないよ!です。)
ホリゾンタルブレーキといって、あまり選ぶ人は少ないのかなぁ
普通の車いすはブレーキレバーが通常はマニュアルシフトみたいに縦方向の動きをしてブレーキを掛けるのが一般的ですが、これは名前の通り、水平方向にブレーキレバーが動きます。利点は、ブレーキをかけてないフリー状態の時、ブレーキ自体が車いすのメインフレームの中に納まるので移動の際、引っかかりにくくなります。あと見栄えがいいです。が、デメリットはその逆です。ブレーキを掛けるとブレーキレバーが車輪よりも外にはみ出してしまいます。つまるところ、狭い机などでブレーキを掛けようとすると、できても片側だけになるというパターンが発生します。なんでこれを当時の僕は選んだか?かっこいいから!それだけです。
両サイド組み終わりました。
続いてフロントキャスターフォークとキャスター
フォークのベアリングがががががが・・・・・ごろっごろぉ(笑)
とりあえずゴミとってチェーンルブに浸します。
こっちはカラーに埃が世紀末でした。
組み上げて
フレームへ
ブレーキも取り付けます。
詳細省きますが、フットレスト。俺の走行距離に耐えた証ですね。
がりっがりです。
リアホイールはシャフトとホイール全体を掃除。
アクスルシャフトには万能グリス塗っときます。
アームレストもグリスアップしながら、組立。
フレーム組み立て完成!
先に外して洗って干しておいた背もたれとかいろいろ布製品付けて完了!
僕は自分が家の中でしか使わない車いすなので、ケミカルは適当を極めてますが、万能グリスはあっていいと思います。結構摺動する部分多いので。
あと、液体系のグリスはできればエンジンオイルのようなある程度流動性のあるオイルとCRCの2つがあればいいと思います。
ベアリングはからっから状態に加えてゴミ噛んでるので、苦労しました。
一応シールドベアリングなんですけど、キャスターとかリアホイールはある程度カバーされてるので、いいのですけど、キャスターの回転させる部分なんかはただ保持しているだけなんで、ゴミ入りまくりです。
ちなみにこの車いすの紹介をすると
OXエンジニアリングのREVブランドで展開されているフォールディングタイプ(折り畳み式)車いす、RCシリーズです。
通常のラインナップ車いすではありません。基本、僕たち脊損ほかある程度動けるけど車いすという方が乗るのはアクティブ車いすと呼ばれる部類で、病院や施設にあるような車いすよりも、デザイン性や操縦性、軽快性に優れています。
当然漕ぎ出しや車体自体も軽いので、乗りこなしには練習が必要です。
油断すると後ろにひっくり返ります。
通常は各社、ある程度部品が用意されている中で、セミオーダーで自分の体に合わせた寸法や背もたれ角度、フレームの大きさなど注文書の範囲で決めてオーダーするのですが、このREVシリーズはもうちょっとわがままが効きます。
フレームもOX社のアクティブ車いすラインナップの中でもフラグシップと同じフレームを使用しています。
ただし、組み合わせる部品(例えば、車輪とフレームのピッチ等)によっては限界も少なからずあるので、全てが思い通りかといえばそうでもないです。
でも強度面や物理的できないものはできません。
値段だって新車の原付1台よりも高い可能性もあるレベルですからね。
わがまま言いすぎて壊れたら元も子もありませんから。
ちなみにこの車いすメーカーさんはもともとはヤマハ系バイクのチャンバー屋さんだったと思います。あと、このメーカーさんは人気があります。
発端はビューティフルライフのヒロインが乗ってた3本スポークの車いす。
あれがOXの車いすだったそうです。
僕が作った時もあの3本スポークホイールはオプションでありました。
まぁほめちぎっても回し者になるので、ネガな部分を言ってしまうと、そもそも折り畳み式車いすの宿命なんですが、新車の時はいいんですけど、徐々にフレームのねじれが大きくなっていきます。これがリジット(折りたためない固定フレーム)式車いすならこの点で最高に乗り心地はいいんですが、車に積み込むときなど、折りたためないがゆえに大きなデメリットにもなります。
OXさんのはリハビリ病院(大分使い込まれてるからもうそもそもなんだけど)でも乗って、このREVも使ってますけど、やっぱりだんだん歪みが大きくなっていきます。実際僕の車体は、平地で右キャスターが浮いてます。乗れば接地しますけど、やっぱりグラグラ感はあります。慣れれば問題ないですが。
今は外向き用には日進医療器のアクティブスポーツシリーズを使ってますが、まぁ頑丈です。でもなんか装備のわりには値段高いです。
実家ではMIKIというメーカーのForceブランドのアクティブシリーズを使っていますが、現状MIKI最強だと思っています。フレーム堅牢でいいです。
これといった欠点ありません。(重量が重めくらい)
ほんとはTIG社のチタン車いすに興味があって、それで作りたいんですけど、高いんですよね。あと融通利かないんですよね。
僕の座幅はおそらく最小クラスなので、それに対応してもらえない可能性が高いです。あとチタンなので割れるという噂を聞きます。
外車もあるんですけど、外車って基本リジットなんですよね。
あと高いんですよね。あとサポートも少ないんですよね。
今の車いすいいんだけど、あまりにも座幅にこだわりすぎてかっこよりも機能性追求しすぎた結果、ホイールが少しダサい。その代わりかなり狭い場所でも行ける。
次はOXの車輪を使ってフレームはMIKIとかできねぇかなぁ・・・
(アクスルシャフト径さえクリアできればいけそうだけどなぁ)