そういえば、洋服というのは「他人と同じ服を着たくない人のために、CMはしない」というのが基本でした。ブルーデニム位は、リーバイスやEDWINがCMをしていたことがありますが、他はないですよね。
その常識を覆したのがユニクロでした。フリース素材で有名になった頃のことです。そのユニクロが、ここ数日「イージークロップドパンツ」ということで、女性向けのカラフルなパンツの宣伝を流しています。
CMでは、黄色や水色、橙色にピンクといった、派手かつ初夏らしい色使いのものを宣伝しています。そういえば、13年前もカラフルな色使いが流行ったなあ!1999年の4月頃のことです。その時は、女性だけでなく男性物も流行ったんですよ。EDWINが力を入れていたでしょうか?カラージーンズなどといっていました。
ところが、スポーツ用を除いたカラフルな色使いの服というのは、着るとそこだけが目立ってしまい、上に着るものとのバランスが難しくなります。かと言って上着もカラフルな色使いにすると、今度は全身が目立ってしまい、リゾート地のような場所を除いてはどうにも風景から浮いてしまいます。
そんなこともあり、1999年のカラージーンズの流行は、わずか数ヶ月で終わってしまうのでした。そうそう、1991年の4月にもコンのブレザーと共に蛍光色ジャンパーが流行りましたが、蛍光色自体は初夏まで、蛍光色ジャンパーも年末に着ている人はかなり少なかったなあ。
全く余談ですが、
その前年、高校生や大学生を中心に、黒ジャンパーに白文字でクラブ名を示し、起源を「since 19○○」と書くのが流行りました。高校の現代文の先生は、「since 1990」って今年じゃないか。今年をsinceって言うのか?」などと、小馬鹿にした態度をとっていました。そういえば、男性でそういうジャンパーを着ている人はおらず、女性ばかりだったなあ。
余談おしまい。
さて、そのユニクロのウェブサイトを覗いてみると、CMで見たようなカラフルな色はあまりありません。ユニクロ自身も、カラフルな色はあくまでも「客寄せ」で、実際に売れるのは他の服と合わせやすい色のものだと考えているのでしょうね。
とはいえ、昨シーズンは震災の影響で、世相は暗くなっていました。まだまだ震災の後遺症で苦しんでいる人や、家族をなくされて悲しんでいる方はいらしゃるでしょう。しかし、そろそろ明るい子持ちになりたい、という人の需要があることを睨んでいるのかもしれませんね。
今年の夏は、明るい色使いが流行りそうです。
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2012/05/09 00:53:18