アストロプロダクツから、2020年4月25日に販売開始のエアコンプレッサーを導入したので、今回は徹底インプレッションとして以下のご報告です。
商品コード 2004000009986
商品型番 AP040998
価格 19,800円(税抜)
限定品としてのラインナップですが、発売開始前からサンプル品が店頭に置いてあったので、何度か足を運び試運転させてもらい、運転音やサイズ感等の使い勝手を自分の使用環境に照らして事前に確かめ、購入は決めていたので、販売開始の当日の夕方に周辺アイテムと併せて購入してきました。
店頭などのポスター
黄色い持ち手ハンドルがついたり、メタリックグレーの力強いイメージの塗装色だったりしますが、搭載されている圧縮機や圧力スイッチ、非常解放弁は従来ラインナップの製品と共通の規格です。
24リットルのタンク容量は、小ささからくる頼りなさや、大きすぎることからくる弊害の両方を回避する絶妙なサイズです。
圧縮機をタンクにマウントしている部分4か所には防振ゴムを介していて手でつかむと揺れ動くので柔軟に搭載されていることが分かります。また、圧縮機とタンクと接続している配管は、金属メッシュの被覆で強化された柔軟性のあるホースです。
アストロの通常タイプの赤いコンプレッサーの配管は、銅管に放熱の為のフィンを巻いたものですが、このフィンを不用意に突いたりすると指先や爪を切傷する危険があり実に厄介なタイプでしたから(私は過去に、ほぼ同じ構成のパオック製のコンプレッサーの同様のフィンで3回怪我をしたことがあります。)、ホースタイプであることは選択するうえで大きなポイントでした。
さて、何を理由に数量限定なのか不明ですが、新型コロナで中国からの輸入、調達計画のプランに止むを得ぬ事情があって数量限定なのかな、なんて想像したりしますが、どうなのでしょうかね。
さて、ポスターではリビングルームにイメージを重ねる等、家庭での使用を前提に静音運転に特化した製品との触れ込みですが、音量的にはそれまでにアストロから発売されている静音タイプと比して特段の違いはなく、むしろシリンダトップの放熱フィンにあった樹脂製のカバーが省略されていたりします。しかし、一般的にホームセンターなどで販売されている普及品と比べれば圧倒的に静かで、カタログにある65dbという数値も誇大広告ではないと思います。
現在、小型コンプレッサー市場では縦型配置のモデルが人気のようですが、私の使用環境ではフィットしませんでした。こちらは従来型の横置き配置。しかし、見慣れたシルエットからくる安心感や安定感があるので、違和感はありません。塗装色が黒系で、引き締まって小さく見えるのも好ポイントでした。
このモデルに私が求めているのは、自宅内での日常の掃除、各種家電やパソコンのホコリ飛ばしといった雑用です(クルマ、自転車用途の整備には、25年間愛用中のオイル式コンプレッサーが別に既に稼働中です)。
圧力レギュレターは標準装備なので、タンク内圧力、吐出圧力の二つの圧力計が付いています。
現在の圧力単位ではパスカルですが、私は、〇〇気圧や〇〇Kg/cm2の従来の表記に馴染んでいるのでこの表記を使用しています。
尚、圧力計にある数値の1.0Mpa≒10.0気圧として換算しています。
盤面にはJIS規格や精度規格等の表示はありませんが、内部はブルドン管を使用した同様の仕組みですから、目安として必要十分な働きです。
私の用途は家庭内でのダスターなので少し弱めの4気圧に設定してあります。
設定は、およそ8気圧で停止、再起動は6気圧になっています。習熟運転を行いながら圧力や圧縮運転時間などを計測してみましたが、圧力スイッチの作動や所要時間は安定していて信頼できるもののようです。
オイルレスタイプなので、圧縮熱の放熱は上部の放熱フィンがメインの空冷仕様になっています。エアダスター等でエアを出しっぱなしにすると、再起動圧力を当然に下回りますから、圧縮機は連続運転となり空冷で処理しきれない部分は蓄熱しオーバーヒートの可能性があるので、仕様書では連続運転は30分までに制限され、10分休ませるように記載がありました。
私の住む地区は、100v電源の周波数は50Hzなので、消費電力は550w(60Hzは650w)になり、能力的には小さめのコンプレッサーになります。
運転音はかなり静かです。となりの部屋にいてテレビでも見ていれば気が付かない程ですが、車輪のガタツキ(遊び)があるので、カチャカチャと音が出ることがありますが、置き場所を選べば概ね静かですね。
静かな集合住宅でも、日中なら問題にならないと思いますし、表通りに面した立地なら交通騒音に紛れて分からないレベルです。
習熟運転時に計測した一例ですが(すべて3回計測の平均です)
●再起動6気圧から満タン8気圧までの所要時間 1分42秒
●エア抜き後、0気圧から満タン8気圧までの所要時間 4分31秒
と計測しましたが、各圧力通過時の区間タイムは
●0気圧~2気圧 35秒
●2気圧~4気圧 49秒
●4気圧~6気圧 1分08秒
●6気圧~8気圧 2分00秒
となりました。6気圧~8気圧のタイムが、再起動運転時の1分42秒と、2分00秒と、およそ20秒の差がありますが、圧力スイッチの反応タイミングや圧力指針を見る角度の違いもありますから、そのような部分での違いだと思われます。
一緒に購入した周辺アイテムは、各500円程のホースとダスターガンのおよそ1,000円分。お掃除用なのでタイヤ空気用のエアチャック等は要りません。
本体と周辺アイテムの総額でおおよそ23,000円(税込)ですが、アストロ会員ポイントカードでの3000ポイントバックが設定されているので、実質20,000円になりました。
で、実際に使用してみてですが、これまでどうしても手の入らなかったデスクの奥や、家具の裏側などのホコリも簡単に追い出せ、気持ちが良いです。
扇風機を二台使って室内の空気を一方通行で外に出すようにし、追い出したホコリは外に排出します。
スマホを洗った後の端子部分の水切りも一瞬で完了です。
また、エアコンの熱交換器やフィルター、ファンヒーターのフィルター、扇風機のモーターハウジング内部、引き出しの中、掃除機のフィルター、電気シェーバーなど、ありとあらゆる生活用品の手入れがこれまでにないレベルで可能になりました。
これまでガレージで使用してきたコンプレッサーよりも、間違いなく何倍も運転頻度も高く、活躍の場はそれこそ無限大です。
導入から10日程経ちましたが、身近なところにいつでも使えるコンプレッサーがある便利さに感動しています。良い買い物、良い出会いでした。
この素晴らしい感動、貴兄の生活の中にも絶賛のおすすめです。
アストロプロダクツさん、良い機会をいただき、ありがとうございました。