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ウキュハム君のブログ一覧

2019年08月15日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その5(ブッシュ状態)

キューブ ラルグス車高調 その5(ブッシュ状態)
おはこんばんちは。

今回は予告通りブッシュ、シートのゴムの状況です。今回の目的は、ブッシュ類の劣化具合の報告です。他の方の記事をみると、純正のゴムの劣化状況は紹介されていますが寸法的にどうなのかを調べたものは(自分が見た範囲では)見当たりません。今回は新品と車両オリジナル品との寸法比較をして、何かわかるかを考察してみます。
このキットは、後輪のみ純正のブッシュ、シートを使うことが指定されています。あらかじめ日産販売店で新品の部品を購入しておきました。
Bush_SEAT_NEW (1).jpgBush_SEAT_NEW (2).jpgBush_SEAT_NEW (3).jpgBush_SEAT_NEW (4).jpg
BUSH 56217ーEN100 単価 632円 二個 計1664円 (上側)
BUSH 56217-AX000 単価 632円 二個 計1664円 (下側)
WAHER-SPECIAL 56113-AX000 単価 130円 四個 計520円
TUBE-DISTANCE 56323-AX000 単価 572円 二個 計1144円
SEAT 55032-AX003 単価 713円 二個 計 1426円 下側
SEAT 55034-AX003 単価 918円 二個 計 1836円 上側
合計 8254円(税込み)と、結構な価格です.....ワッシャーと、チューブは、再使用すればよかったです。日産カード割引き△5%でした。(以前神奈川県の販売店では部品だけだと割引なしだと言われました。日産プリンス愛知さんすばらしい!)

図の寸法を測定しました。
リヤブッシュ実測値.jpg

まずはショックアブソーバー用からです。
BUSH 56217ーEN100(上側) t1寸法
新品   20.2㎜
使用済品 #1 17.6、17.7、17.2、17.2 (平均17.4)
     #2 17.7、17.7、17.8、17.8 (平均17.8)
BUSH 56217-AX000(下側) t2寸法
新品   20.5㎜
使用済品 #1 17.2、17.3、17.5、17.6 (平均17.4)
     #2 17.7、17.7、17.8、17.8(平均17.8)
どちらの部品も、2.4〜3.1㎜の永久変形が残っていました。
BUSH_OLD (2).jpgBUSH_OLD (1).jpg

次にスプリングのシートです。
SEAT 56034-AX001(上側)
t3寸法(円周上90°づつ) 
位置       ①  ②  ③  ④
新品      17.2 17.2 17.2 17.3 (平均17.2)
使用済品 #1 14.2 17.5 17.3 17.0 (平均16.5)
     #2 14.1 17.1 16.6 16.0 (平均16.0)

t4寸法(円周上90°ずつ)
位置      ①  ②  ③  ④
新品      27.2 27.2 27.2 27.2 (平均27.2)
使用済品 #1 27.3、28.0、27.5、27.3 (平均27.5)
     #2 26.8、27.8、28.2、28.3 (平均27.8)
使用済品は、ぐにゃぐにゃに変形し、鍔部が反っているで、測定値のばらつきが大きくかつ絶対値も大きくなっています。変形量の絶対値はよくわかりません。
SEAT_OLD (7).jpgSEAT_OLD (8).jpg
部品を観察すると、スプリングが当たる部分は変形して落ち込んでいます。(新品は平面)落ち込み量を測定しました。
場所   A    B    C    D    E     平均値
#1   4.2   4.8   5.6   4.3    4.1    4.6
#2   4.7   4.7   4.9   4.1    3.2    4.3

SEAT 56032-AX003(下側)
t5寸法=SEATの高さ(上記図内A〜Eの位置での厚さ、図内記述なし) 
位置       A  B   C    D   E
新品       17.8 17.8 17.8 12.8 13.6 
使用済品 #1 20.0 15.7 17.0 12.5 12.4 
     #2 20.0 17.5 18.0 12.5 12.5
同様に、スプリングが当たる部分の落ち込み量です。
場所   A    B    C    D    E     平均値
#1   4.1   3.2   4.3   測定不可 ←     3.6(三か所)
#2   (2.3)  4.1   3.9   測定不可 ←     4.0(二か所) 
 #2 A部は、淵部欠損のため参考値(下の三枚目写真)
SEAT_OLD (1).jpgSEAT_OLD (2).jpgSEAT_OLD (3).jpgSEAT_OLD (4).jpg

<考察>
1.ショックアブソーバーブッシュ
見た目ではそれほど傷んでいないようですが、やはり2〜3㎜の永久変形は残っていることがわかりました。ただし、弾力は十分あるので、再使用は可能な気がします。この部分はショックアブソーバーの反力を支えているだけなので、負荷は比較的軽いでしょうし。
2.スプリングシート
特に下側のシートは痛みが大きいです。一部欠損や、穴が開いていましたので、これが進めば金属接触して、異音がでることも考えられます。さらに、スプリングの当たる部分は、4㎜程度永久変形が残っているので、上下合計で最大約8㎜(全部でないとしても)新車時よりも車高が下がっているのではないでしょうか?

結論としては、
1.スプリングシートは、数万㎞/数年毎に交換が必要である。
2.ブッシュは、交換が望ましいが、状態により継続使用可である。
といったところではないでしょうか?

もう少し考えると、リヤの車高が、メーカーデータほど落ちなかったと報告していますが、その原因がシートの永久変形の影響かもしれません。新品のシートは永久変形がないので、その分車高があがったのでは?この車は8年83000㎞走行しており、約8㎜の永久変形をもっていました。一方、メーカーさんが使った実車は、もっと新しいものだった可能性が高いです。というのも、こういう商品は新車発表後できるだけ早く市場投入しないと売れないので、5年以上たった車両で検証したという可能性は非常に低いと考えます。そのため、車高の変化量が違ったのではないでしょうか?これが正しいとするとそのうちリヤは落ちてくる?というころは、慌てて調整することもないのかも?

次回は、掛かった費用の総括です。部品代、工具代等のまとめを実施します。
疲れてきましたが、あと一回頑張ります。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

Posted at 2019/08/15 08:54:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月10日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その4(トーイン調整)

キューブ ラルグス車高調 その4(トーイン調整)
おはこんばんちは。

次回は元のゴムの測定結果だと予告したのですが、舌の根も乾かないうちに、別の話題です。
車高調に交換してから一週間ですが、車をぼーっとみていると、なんか、前輪外側向いてねえ?って感じで、日に日にその印象が強まってきました。

車高を下げると、タイロッドが万歳方向になるので、水平面に対する投影長さが減少するのはわかっていたので、ラフに計算(タイロッドのジョイント中心と、ハブ側取付点の長さ=タイロッド長さと車高変化で)すると、片側で約1㎜分トーアウトになります。しかし車高低下が30㎜程度なら、動的な車高変化の範囲内だろうと放っておきましたが、やはり気になるのでトーインを測ってみました。

問題は測り方ですが、Webの先輩方はいろいろ工夫されています。その中でタイヤの溝間を測定する方法が簡単な割に直接測れるのでこれを参考にしました。
トーイン調整 (1).jpg
このように、車両の底部で邪魔者がいない高さで、タイヤの溝を利用して左右の距離を前後で測ります。で、結果は...なんと、10㎜も差がありました。トーインは、タイヤの前後の位置で決めるので、この部分の前後長さと、タイヤ外径の比率で換算すると、12㎜トーアウト....こりゃあ、目視でわかるはずだわ。というわけで、トーイン調整を実施しました。
トーイン調整図.jpg問題は、ロッドをどれだけ調整するかです。上図をもとに、計算してみます。なお、目標は0㎜です。
図内Lの部分でトーインを測って10㎜トーアウトでしたので、タイヤ外径部ΦD換算のトーイン量LTは
LT=ΦD/L×10=595/510×10=11.7mm (トーアウト)
タイロッド部分で調整量はLTTは
LTT=R/(ΦD/2)×LT=110/297.5×11.7=4.3
片側当たりの調整量はこの半分の約2.2㎜となります。タイロッドは、車輪後方についているのでトーアウトを修正するには、2.2m延ばせばよいことになります。

2.2㎜なんぞ、どうやって調整するんだボケ!って言われるとその通りで、ここはマイクロメーターの原理を拝借し、ネジのピッチから、ロッドの回転数で調整します。ネジのピッチは、このサイズだと1.25㎜(約1.76回転)か、1.5㎜(約1.46回転)でしょうから、ピッチを実測してから最終決定します。
 
この作業の難関も、ロックナットを緩めることらしいので、対策品を導入しました。
クローフットレンチ.jpgロックナットが舐めないように、クローフットレンチ(17㎜、3/8差込み、アストロプロダクツ、税込み436円)と、600㎜のスピンナーハンドルが使えるように、ソケットの変換アダプター(1/2→3/8、Flag520円ストレート会員価格)を準備しました。
直進時にステアリングホイールはほぼずれてなかったので、左右とも同じ調整値を使いました。
トーイン調整 (2).jpgまずは右側から。スパナだと微動だにせず。当て木をしてたたいてもびくともしません....
トーイン調整 (3).jpg結局フロアジャッキのお世話に。あっさりと陥落しました。さすが機械の力はすごい。
トーイン調整 (4).jpgネジのピッチですが、直接目視が難しい位置なので、撮影してみたものの、どちらかはっきりしません.....
トーイン調整 (5).jpg結論として、中間的な値の1.5回転強としました。初期値は70㎜でした。マスキングテープでタイロッドの位置を記録し、モンキーで回転させました。外側に出る方向に回転させます。(車両内側から外を見て、反時計回り) 72㎜になったので良しとしました。このときに、タイロッドのブーツのクランプを外しておきます。でないと、ブーツが回るので.....
 
左側は、ネジの進み方向が逆になるので、ロックナットを緩めるのに頭をひねりました。ロックナットの緩み方向はレンチを下げるほうなので、ジャッキ攻撃は不可能です。
トーイン調整 (6).jpg最初、直進状態でタイヤを外したのですが、ホイールハウス内で大トルクが掛けられないので、結局、再度タイヤを付けておろして転舵し、再度上げて、モンキーをジャッキで支え、クローフットレンチ、変換アダプター、スピンナーハンドルであっさりと解決。投資の甲斐がありました。
トーイン調整 (7).jpgこ近所をはしっておかしいことになってないことを確認、再度測定しました。結果、ここで1㎜トーインが付いた状態です。タイヤ外径だと、約1.2㎜です。整備書の値は、イン2㎜〜0㎜のなので、ほぼ中央値となり、いいですね。
差の理由は上記の計算に使った値が目視によるラフ測定値ですので、これが計算値との違いになったのかもしれません。もっとも、この長さのレンジで1㎜2㎜の議論をするのも、結構厳しいなあ.....てのが実感です。
素人整備でトーインを測るのは、いろいろ方法があるようですが、比較的正確に測れる方法としては、平行な糸等を引いて、そこからホイールまでの距離を測定する方法です。中心線は不明ですがトータルのトー調整は比較的正確にできます。それ以外に、ホイールにパイプ等を当てて、それに接触する糸を張り、ホイールの出入りの差は前後のトレッド値を考慮して計算するっていうのもあるようですが、これは、トレッドのバラつきとか、ポイプがホイールの綺麗な面に正確についているのか?とういう問題がありそうです。1㎜2㎜の議論をしているのに、数㎜の公差があっても不思議でないトレッドのバラつきを議論せず、カタログ値になっているはずでトーを調整するの間違っているのでは?その点からも、今回採用した方法は直接測れるという点で、それほど悪くないのではないでしょうか?

次回は交換したゴムブッシュについての寸法調査?結果です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

<追記> 8月11日
トーイン調整前に、キャンバーも念のため測定しました。糸を垂らしてホイールの上下高さ差を測る方法が簡単で正確なのですが、見た目が路面に対してほぼ垂直に見えるので、スマホの水準器アプリを使った簡易測定ですませました。結果、0°〜+0.1°(ポジティブ傾向)で、目視通りの結果でした。人間の目は、絶対値を判定するのは苦手ですが、相対的な差は敏感に検出できるので、路面に対する相対的な関係を正しく判定できたのだと思います。ちなみに、整備書の値は、ー0°55′(-0.92°)~+0°35′(+0.58°)、目標0°10’(0.17°)、左右差 0°45′(0.75°)以下 なのでほぼ中央値付近でした。
Posted at 2019/08/10 21:04:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月09日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その3(ABSケーブル用追加ブラケット)

キューブ ラルグス車高調 その3(ABSケーブル用追加ブラケット)
おはこんばんちは。

今日は休暇をとったので雑用をやっていました。たまにはゆったりと....

さてキューブですが、その1の報告でABSのケーブルが固定できないと報告しました。仮止めでは気持ちわるいので、対策をしました。
Z12_Largus_追加ブラケット (1).jpgこれが対策案です。純正部品のブラケットをまねて作ってみました。材質は手持ちの2㎜のアルミ板です。板厚は、もうちょっと厚いほうがよかったです。ボルトナットは手持ちのM5品です。カギ字に曲げてつける予定ですが、実車で現物合せにします。
Z12_Largus_追加ブラケット (2).jpg先生と記念撮影。ちなみに、〇部分は直径約11㎜、入り口の一番狭い部分が約9㎜です。が、後者は10㎜位でよかったです。
Z12_Largus_追加ブラケット (3).jpg完成形です。写真でわかる通り、もう少し板厚が厚いほうがよさそうです。簡単に取れそうにないので、今回はこれで。
Z12_Largus_追加ブラケット (4).jpgZ12_Largus_追加ブラケット (5).jpgケーブルと、ブラケット、ストラット本体の間は1㎜程度の隙間があります。現物合せならではの隙間です。万が一当たっても、コルゲートチューブをまいたので、簡単には切れないでしょう。
写真右下方向のセンサー本体へのケーブルも、突っ張ってない状態でうまくできました。それから、タイヤの内側とは、50㎜以上の隙間があり、問題ありません。しばらくこれで走ってみましょう。
昼間、リコールの修理と、インテリジェントキーの追加のために、お店に行ってきました。
リコールはこれです。
https://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/report4517.html
結果、対策前品なので交換となりました。
インテリジェントキー.jpg
こちらも問題なく完了。日産カード割引で税込み4000円でした。販売店の人が、キーの入手元を聞くので、ネットオークションで、1000円+送料120円だったというと、安くていいですね。これで十分ですね、との反応でした。お店的には複雑....?この二つの作業で約40分でした。

次回は交換したゴムブッシュについての寸法調査?結果です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
Posted at 2019/08/10 06:08:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月05日 イイね!

赤キューブ 車高調 DIY その2(後輪)

赤キューブ 車高調 DIY その2(後輪)
おはこんばんちは。

車高調の後輪への組み込みです。その前に準備状況を....
Z12_Cube_Largus Rr Susp (1).jpg純正のショックアブソーバーのブッシュです。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (2).jpgカラーと、ワッシャー。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (3).jpgこのように組み付ける指示です。ブッシュで車体取付部を挟みます。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (4).jpgスプリングのシートです。
午前中に疲労困憊となりましたが、冷房の中で回復すると早くやりたい病がでました。午後三時を過ぎると、臨家の影に入るのと、風がでてきたので、これ幸いと、後輪側の交換に着手しました。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (5).jpg馬を掛けたあと、ジャッキ二台で両側のサスペンションアームの下側を支えます。この状態でショックアブソーバー固定ボルトをスピンナーハンドルの威力であっさりと緩めることができました。なお、このボルトは18㎜幅という変態的なもので、前日に最終チェックしていて、気づきました。ホームセンターに電話をかけて三軒目で発見。スーパービバホームさん素晴らしい!
Z12_Cube_Largus Rr Susp (6).jpgショックアブソーバー上側のナットを外します。これもボルトが変態サイズ(16㎜?)でメガネもスパナもないので一瞬あせりましたがダブルモンキーレンチでシャフトの回転を防止して緩めることができました。右側の整備孔は小さいので、手持ちの250㎜サイズのモンキーでは、成立範囲が狭かったです。もう少し小さいモンキーのほうが無難です。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (7).jpg外したボルトブッシュ類です。なおスプリングは、アームを一番下に下げた位置で下側を横に引っ張ればはずれます。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (8).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (9).jpgショックアブソーバー取付部(社室内側、下側。ともに左側)
Z12_Cube_Largus Rr Susp (10).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (11).jpgスプリング座面。(車両左側)
Z12_Cube_Largus Rr Susp (12).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (13).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (14).jpg外した部品です。ショックアブソーバーは、ガス圧は普通にあるようです。油漏れもなし。ショックアブソーバー上部のブッシュは結構弾力性があり、それほど悪く見えません。考えてみれば、ここは受けている負荷は小さいです。一方、スプリングシート、特に下側はペッチャンコになっていました。ということは、最低限の交換部品はこのシートということでは?この状態では、いわゆるショックが抜けた、という状態には程遠いのではないでしょうか?なお、カラー、ワッシャーは再利用可と思いました。(高い部品ではないですが)
Z12_Cube_Largus Rr Susp (15).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (16).jpgこれが代わりの部品です。車高は一番高くで設定しています。(写真下側の真下側の部品が上側になる)
Z12_Cube_Largus Rr Susp (17).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (19).jpg下側のシートは、巻き端の部分の位置合わせを真面目にやらないと音が出たりしそうです。きちんと合わせたのち、ジャッキでサスペンションアームを少し上げます。スプリングが遊ばないくらいのところで、ショックアブソーバーの長さを合わせて固定しろというのが指定です。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (18).jpgZ12_Cube_Largus Rr Susp (20).jpgショックアブソーバー上側を仮止めした後、長さを調整して、下側のボルトを締めます。
Z12_Cube_Largus Rr Susp (21).jpgその後、ロッド/ブッシュが孔の中央に位置するようにジャッキで上げ下げし、位置が合ったら上側のブッシュとワッシャーを入れて、ナットを締めつけます。このときは回り止めは5㎜の六角レンチ、ナットはモンキーで締めました。
最後にタイヤを接地させたのち、下側のボルトに規定トルク124Nmを掛けて終了です。
後輪側の作業時間は約三時間でした。大変さは少ないですが、考えながら作業しなくてはいけないものが多く、細かい配慮が必要なのは後輪側だと感じました。

作業の総括です。作業時間 前輪 4時間30分、後輪 3時間 合計7時間30分
素人が多少の道具をそろえればさほど苦労なくできる作業です。勉強と、工具収集、工賃の節約を兼ねてチャレンジするのもよいでしょう。ただし、季節は選んだほうがよいですね。(今回は車酔い対応を急いだのでしょうがなく真夏に挑戦しました。)
車高変化 前 左/右 △30㎜/△30㎜ 後 左/右 △25㎜/△15㎜ 
後輪が下がりきっていないので、再度調整が必要です。見た目も若干前下がりだし、厳密にいうと軸重が前よりになるので、後輪側は荷重が減って定性的には不安定方向なので。やれやれ。トーインも調整していませんが、今後測ってからきめます。ラフ計算では片側約1㎜トーアウトになっているはずですが、そうはいっても約30㎜ダウンでは実用的に大きな影響はないでしょうから慌てる必要はありません。理由は、設計的には車高変化に対し、できるだけトー、キャンバー変化等を抑えて諸元を決めるのが大切なようなので......(このために、車高を落としても、ハの地にならないと焦る人がでるのでは?)

ホイールが15インチの普通の物のせいか、ヤンキーチックな雰囲気は微塵もない車両です。いわれないと車高下げてるのはわかりません。やはり40プロファイルのやくざなホイールがハの字になってないとだめですね。多少でも迫力出すために、やはり16インチを採用するかな?

その辺を走った感想です。乗り心地ですが、意外に悪くない印象です。ただ、路面によっては、ぴょこぴょこ感がでる場合があります。通常はフラット感は非常によいと思います。一方、走行安定性は秀逸で、ステアリングの応答、座りもよく、不安感は全くありません。減衰力のトライアルはまだこれからなので、発見は別途報告します。ロードノイズは少し荒れた路面で前輪側が悪化しました。後輪側は純正同等。(純正ブッシュ使っているので当然か)また、異音はでてないので、組み付けは大丈夫そうです。
車酔いには効果がありそうです。少なくとも最初の乗車で差はわかるとの御意見で、その後近所を合計約60㎞走った範囲では苦情は出ませんでした。効果がでてほしいものです。

次回は減衰力の調整等の結果、気づいた点等を紹介する(予定)です。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
Posted at 2019/08/07 07:31:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月03日 イイね!

赤キューブ 車高調 DIY

赤キューブ 車高調 DIY
おはこんばんちは。

今日は合計7時間も炎天下で強制労働をやりました。何をやったかというと......
Z12_Largus車高調 (1).jpgこれです。

Z12_Largus車高調 (2).jpgラルグスの車高調キットです。ラルグスのネットショップで73.000円でした。その他必要純正部品、工具等は別途紹介します。
そもそもこの車はせいぜい中古部品やアフターマーケット部品を使って整備ごっこをすることが目的でした。なぜこのような大げさな部品が登場したかというと、車酔い対策です。同居人は車に弱いので.....今回から3-4回に分けて顛末を紹介します。一回目は前輪側の装着、二回目は後輪側、三回目交換後の感想、四回目工具、部品、っという感じです。
 
暑くなる前に、少なくとも前輪を終了しようとの目論見で朝6時過ぎに開始。
Z12_Largus車高調 (3).jpg現状の姿勢です。馬を掛けるためには、上げなくてはいけません。
Z12_Largus車高調 (4).jpgここがジャッキアップポイントです。が、車を馬に乗せるのに手間取って、約40分かかりました。自分の環境ではこれはいつも難関なんですよね。先が思いやられる.......
Z12_Largus車高調 (5).jpg標準時です。意外ですが、交換のためにはずすボルトは6本、クリップ一個です(片側当たり)。最初に、スタビライザーリンクのナットをメガネレンチと、5㎜の六角レンチ(周り止め)を使って外します。楽勝ですが、今回の教訓として、左右一緒に外しておくとよいです。片側の車高調を付けたあとこれも再組付けすると、上下位置がずれるので、反対側を外すときにスタビライザーが効いた状態になり、外しにくくなります。今回は、反対側のストラットを外すときにこの状態となり、結局ストラットを先に外して事なきをえました。他に外すものは、ABSセンサーの配線、これは二か所ブッシュではまっているだけなので、手ではずれます。線を引っ張らないように....ブレーキホースのクリップは金槌でドライバー等をたたいて外します。これらは楽勝です。(下の写真の中央〜上側の部分)
Z12_Largus車高調 (6).jpg緩みにくいと多くのDIY愛好者を悩ませている、ストラットとホールハブを固定する二面幅21のボルト、対策として、①600㎜のスピンナーハンドルの準備 ②前日夕方に浸透潤滑剤を噴射 で臨んだ結果、あっさりと緩みました。スピンナーハンドルは効果が大きそうです。これはおすすめです。なお、ソケットはディープタイプでないとナット掛けられません。私はホイールナット用の21mmソケットで代用しました。
Z12_Largus車高調 (7).jpgストラットの上部の三本ボルトを外します。一本はエンジンルームの後ろの壁の後ろに隠れていますが、さすが日産、アクセス用の蓋があります。内装剥がしで簡単にはずれます。ボルトは3/8のラチェットで簡単に外れますが、ここには手が入らないので、マグネット付きのピックアップツールを持っておくといらいらせずにおすすめです。今回200円で購入しました。
Z12_Largus車高調 (9).jpg上側のボルト一本は緩めた状態で残し、ロアアームの下側をジャッキで支えます。ストラットを外したときに、ホイールハブの倒れ防止(ドライブシャフト抜け防止)のため、ホイールハブを紐で結わえておきました。
Z12_Largus車高調 (8).jpgナットを外した状態。結構錆びてます..この状態から下側のボルト一本を抜き、さらに残した上側のボルトをはずしてジャッキを下げて上側をフリーにします。残った下側のボルトを抜いて、ストラットを外します。ここまでの作業は難しくありませんでした。例のナットを難なく緩められてのが勝因です。
Z12_Largus車高調 (10).jpg外した部品です。これで全部。大きいボルトはワイヤーブラシで掃除しておきました。多少は綺麗になりました.....
Z12_Largus車高調 (11).jpg新旧の比較。
Z12_Largus車高調 (12).jpgストラット取付部を下から。
ストラット上部は向きが決まっているので、それを合わせて、ボルトを通します。ナットを仮にかけた状態で下側のボルト二本を差し込みます。後は収まりをチェックしながらすべてのボルトナットを締めていきます。
Z12_Largus車高調 (14).jpg
Z12_Largus車高調 (13).jpg
ここで問題が。ABSセンサーのブッシュを取りつけたところ、片側のブッシュがはまりません。ブラケットの幅が広く、届かないのです。ブッシュの位置は移動できず、これは参った。取り合えずタイラップで固定しましたが、配線が鉄板に触れるのは気持ち悪いので、後日対策をします。適当なグロメットの流用でしょうか.....
Z12_Largus車高調 (16).jpg上側のナットです(Largusはナット留め)ピックアップツールを使って簡単にワッシャーとナットを仮締めできました。ピックアップツールはボルトを落とした時も活躍しました。以前はどうやってとろうかと発狂状態になったこともありますので、価格の割に効果大の工具だと思います。
Z12_Largus車高調 (15).jpg最後に例のナットをトルクレンチで規定トルク(165Nm)で締めて終了です。同様の作業を反対がわも実施し、完成!
なんですが、タイヤを付けて、車を接地させて真っ青に。この状態では車高が標準状態+80㎜位になり、真っ青。最初の位置決めが悪かったのですが、これについては別途。ラルグスさん目安でもいいから寸法載せてほしいなあ....
この時点で9時半頃、大分暑くなってきて、ここで終了が望ましかったのですが、切りのよいところまでやろうと、再度車を上げて、根性の車高調整。車載では、ストラット上側を付属のレンチで回すしかないのですが、80㎜だと60回転以上させる必要があります(ネジピッチ.は1.25㎜のようなので)。レンチでは1/3回転くらいしか回せないので、大変です。結局左右の車高をそこそこに調整できたのが10時30分、最後は根性でなんとか終わらせました。
すぐにシャワーを浴びて冷却をし、休憩をして事なきをえましたが、今の気温では9時以降の作業は避けたほうがいいですね。
後輪側は次回紹介します。こちらは楽勝、と思ったのですが、細かい作業が必要なのはこちらで、予想よりも時間がかかりました、

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
Posted at 2019/08/05 23:48:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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「[整備] #キューブ Z12キューちゃん 車検整備 #5 121,565㎞ https://minkara.carview.co.jp/userid/287533/car/2804671/7751420/note.aspx
何シテル?   04/14 10:50
いったんおやじ車に乗ったものの、またスポーツモデルに帰ってきました。昔から小さいボディに大きなエンジンの車がほしかったのですがスタイル、価格、性能共に刺さる車が...
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2022/06/05 13:00:15

愛車一覧

日産 キューブ 日産 キューブ
実用車が必要となったので、急遽格安中古車を導入しました。格安とはいえ、結構きれいなので満 ...
ロータス エリーゼ ロータス エリーゼ
好きな車で手が出る価格、さらに将来的に価値の減少が少ない車という言い訳で導入しました。当 ...
日産 シルビア 日産 シルビア
所有車歴の中で一番お気に入りの車。速くてよく曲がり、ついでに乗りやすい。車高が低く、スポ ...
ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール
結局またスポーツカーに戻ってきました。今回はコンパクトスポーツです。ちょっとうるさいです ...

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