今回の大阪地震で保険屋僕的に実質初めてお客さんの地震保険被害が。この仕事を17年やってきて初体験です。まぁそれまでにも各地で地震があり、その度に認定に時間がかかるとか、普通の火災損害に比べて支払い基準がややこしくなかなかでないという話は聞いていました。
簡単に言うと普通の火災などでしたら、実際被害がどれだけ出たのか見積もり、それに対して契約により新価か時価で割合計算。新価契約というのはなんかあった時に新品値段が出せる、時価なら何年経ってますんで何割の価値という感じ。
しかし地震保険はヤヤコシイ。これは基本的に国が仕切っている事業という感じ。車の自賠責と一緒。全部壊れたのは全損、以前は半損だったけど今は大半損と小半損、そして一部損。建物と家財でもその損害率割合が違い、例えば一部損害ですが建物であれば時価額の3~20%壊れていれば地震保険金額の5%をお支払い。ですが家財の場合は10~30%で5%支払いと極めて判りにくい。。
建物などまだ修理費見積もって建物時価計算してぐらいでいいけど、家財となると食器が割れてタンスが壊れてTVが等々。それぞれで何%とかもう大変(;´Д`)
僕の感覚で地震保険は木造戸建てのおうちは入っておいたらイイかなぁと思っていたんです。確実にコンクリート造より弱いし、個人で倒壊したら、再建するのに何にもないとこからより幾ばくかでもあれば再スタート切りやすいというか。ちなみに地震保険は全体価格の50%までしか基本的に入れません、2000万円の家なら1000万円。
でも今回戸建てで被害の方もいるけど、マンションでって方が結構。上の階で水道管破損、水がダダ漏れ、自分の家が水浸し。こういう場合、基本的に自分で地震保険かけて無いと泣き寝入りの可能性が高いです。その上の階の方が何か壊れそうなのを放置していたら別(瑕疵がある)ですがそうでなく完全に大規模地震が原因なら、賠償責任の発生はないことに。だって自然災害でしょうがないですもんね。どうやってもなるんですから。
そうすると自分ちは自分で地震保険入っていないとってことになります。これは賃貸でも同じ、自分の家財に火災保険つけてそれに地震保険も付けて置くしかないのです。
実際、そういうお客さんがいまして今日に支払い決定。半損認定でもウン百万円。実際その家の内部を確認していないのですがまぁ全部濡れた的お話。乾けばイイという訳でなく、恐らく壁紙から場所によっては壁も作り直し、電線関係も端末は交換でしょう。水は大変です。そんな大変な時に多少は役に立つってのは有り難いと思います。食器がドバーっと割れたーとかまぁ言っても数万円や数十万で元に戻せますが、家ってねぇ。
入ってなければ0、入っていてもなんにもなければ払い損やって言う人いますが、年1万とか数万円の保険料払って、30年何にもなくてもそのあとこれあれば元取れるというかずいぶん助かるはず。
皆さん、どこかに住んでいるはずですんで一度ご確認を('◇')ゞ
写真はある御宅、温水器が地震で揺れて床からボルト抜けたとこ。
Posted at 2018/06/27 16:42:55 | |
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