先日ノートPCをNEWマシーンにしたのに伴い、部屋に無線LANを導入しました。主たる目的と効果はPCとプリンター複合機の位置関係が自由になったことで、それに伴い混乱の極にあった自室の中を唐突に大掃除となりました。無用な重複資料が大量にあったので大幅に処分したところ、部屋はすっきり片付きました。
しばらく前からちょっとした目的があり、微々たる書庫スペースから1976~77のAUTO SPORT誌を取り出したままで部屋の床面の一部を占領していたのですが、掃除に伴い一旦書庫へ戻ってもらうことにしました。
しかし、今回の掃除をひと段落したところで、そのAUTO SPORTの約2年分の束からはぐれた1冊が手元にあります。それがこの1976年11月15日号。
表紙の顔は星野一義、長谷見昌弘、桑島正美、高原敬武。この号発売9日後に決勝が行われたF1 World Championship in Japanにエントリーした4人のドライバーです。実際のレースに出走したのはうち3名でしたが。
こういう昔の雑誌は手元に1冊あるだけで十分楽しめます。
170ページのうちカラーは巻頭16ページだけ。
巻頭のページはイタリアグランプリの写真で「ニキ復活に狂喜・狂喜!」ニュルブルクリンクの西ドイツグランプリで大クラッシュしたラウダがモンツァで驚異の復活し4位入賞したのです。このレース、ロニー・ピーターソンがマーチ761で勝利しているのでした。
このころ超地味な印象だったアラン・ジョーンズがサーティーズTS19に乗っていますが、後のワールドチャンピオンですから、やはりジョン・サーティーズにはドライバーを見る目があったのかなと思う面もあります。
ヨーロッパF2のチャンピオンを争っているのはジャン・ピエール・ジャブイーユとルネ・アルヌーですが、この号に記事が載っているノガロのレースでは両者リタイヤし、パトリック・タンベイが優勝しています。
3人ともV6のルノーエンジンユーザーで、この年は4気筒のBMW勢より後のターボF1ベースになるルノーエンジンが強力だったようです。
特集は無論東洋初のF1レースのプレビューで、星島浩さんが高原、桑島両選手にインタビューした記事は当時の雰囲気が楽しめます。
あとはFISCOの写真の撮り方と、F1の録音法!当時はまだビデオムービーカメラは高価で一般家庭には無かったので、カセットやオープンリールの録音が流行っていました。
後ろの方に1ページ連載の「レースと青春・ニコ・ニコルの独白」
タイトルだけで赤面ものですが、現ニコルBMW社長が日本の国内レースで奮闘していたリポートです。
われながら良く取っといたものだと思いますが、反面保存しておいて良かったと思う夜のひと時なのでした。
Posted at 2011/06/18 00:30:56 | |
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