私が車のレースファンになったきっかけの1つは中学から高校の時のスロットカーレースです。
1970年代のAutoSport誌にテクニカルジャーナリストの望月修氏によるスロットカーレース必勝法という連載記事が載り、中学生や高校生の読者に対しては悪魔からの手紙に匹敵する文面でした。
私は小遣いを何とか工面して、スロットカーを走らせ、やがて悪い大人たちに混ざってレースに参加しました。困ったことにマジで取り組むとレースで勝つことが度々ありました。勝ち味を覚えるとレースはリーガルドラッグになります。参考までに、スロットカーでも一般エントラント募集の公開レースに勝つには毎晩寝しなにレースの夢を見てうなされる程度の溺れ方が必要です。当時の私がそうでしたから(笑)
あの時代のコンペティティブなスロットカーは青柳金属のシャシーに市販ポリカーボネートのクリアボディが主流でした。ボディの車種はGCマシンのマーチ、シェブロン、ローラ、GRD、カンナムのローラ、マクラーレン、ツーリングカーだとサバンナRX3やフェアレディ240Z、グループ5のポルシェ935、ストラトスターボ、スーパーカーではフェラーリBBとカウンタックとかも売っていました。F1の市販ボディはスケール感が悪くてカッコ悪いので同年代の仲間が木型から自作した塩ビ板真空成型のボディを分けてもらって使いました。
画像はウェブからの拾い物ですが、市販のクリアボディはこんなイメージです。
あの頃スロットカーで遊んでいた、5~6歳上の先達が、塗装済みのクリアボディをやや広げながら顔に乗っけて、『カウンタックに乗ったつもり!』という冗談をやって大笑いした、というのが今日の表題の意味です(爆笑)
『乗ったつもり』グッズはその後ウン十年で電子機器とハード機器の進歩により、一般人がドライビングシミュレーターに気軽にトライできるようになりました。
参十数年くらい前は実車ボディをでかいスタジオの中に入れて油圧であっちゃこっちゃ動かすという、何億円かけたテストシミュレーター施設がメルセデスの研究所にあるという雑誌の記事を読んで「乗ってみてー」と夢見てました。
プレイステーションのグランツーリスモは極く初期からずっと、映像画質と動きの質が私個人の神経系に全く合わず、見ているだけで気持ち悪くなりました。最初のプレステは買ってみましたがしばらくしてゴミ箱行きとなりました。
シミュレーターは今や非常に乗り易くドライブトレーニングやセットアップテストにまで役に立つマシンになっていますが、今後はバーチャルで3D視野を表現したり、もっと進歩するのでしょう、か?
Posted at 2016/01/11 23:50:43 | |
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