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つゐんかむのブログ一覧

2020年09月11日 イイね!

代車のステラカスタムでちょこっとドライブ

代車のステラカスタムでちょこっとドライブおはこんばんにちは、つゐんかむです(^∀^)/



今日は仕事がなく休みになったので、昨日代車で借りてきたステラに乗って、ちょこっと都内をドライブしてきました。
どんな感じだったか、簡単にまとめてみようと思います。


昨日のブログでも少しだけ紹介しましたが、今回お借りしたのは3代目ステラカスタム。ムーヴでいうと6代目。型式で言うとLA150。グレードは恐らく「R スマートアシスト」だと思われます。
カスタムということもありますが、最近の車らしく厳つい顔つきをしています。ヘッドライトはHi/LoともにLEDで明るいです。
フォグランプも付いています。点灯してみなかったので、LEDなのかバルブなのかは分かりません。


後ろは、これも最近の軽ハイトワゴンに共通していますが、絶壁です。軽自動車枠いっぱいいっぱいに空間を活用しているので仕方ないのでしょう。衝突されたら怖いですね。
テールランプはクリアの縦型で、素のムーヴと然程変わりありませんね。



サイドビューも素のムーヴと大して変わりありません。サイドシルがスカートになっているので、少しだけスポーティー。ミラーウインカーも付いてます。
ホイールはメッキ仕様で、小さいながら存在感があります。個人的には蜘蛛っぽいデザインだなって思います。



エンジンルームはこんな感じ。NAです。KFエンジン(直列3気筒DOHC)搭載。
52psらしいです。
変速機はCVTです。



車内はとっても広いです。もちろん、ステラよりももっと背の高い軽もあるので、それらと比較したら劣るのでしょうが、普段セダンに乗っている私からすればとても広く感じます。運転席に座った感じでは、普段仕事で乗っているアルファードと同じような広さの感覚です。天井が高いと圧迫感がなくていいですね。
シートはベンチシートタイプで、センターコンソールは肘掛けになっていて跳ね上げ可能。中々快適ですが、長時間運転したらお尻とか腰が痛くなりそうな予感。



後席の足元にも大分余裕があります。決して前席のシートを前に出しているわけではなく、普通の位置にしてこれです。大人4人が乗っても窮屈な思いはせずに済みます。



助手席のシートバックにはフックが付いているので、買い物袋とか提げられます。これ、意外と便利なんですよねぇ。



トランクはこんな感じ。軽なので仕方ありませんが、大して載りそうにありません。
もちろんリアシートを倒すことができるので、大荷物や荷物が多い時はそうすればいいのですが、そうすると大人4名乗車で旅行は中々キツいですね。
個人的に思ったのは、リアのクラッシャブルゾーンがこれしかないということになるので、やはり追突が怖い……。



インパネは黒色基調で纏められていて、かつシンプルでいい感じです。ボタン一つひとつも大きくて押しやすく、ダイヤルも回しやすいです。奥に深い小物入れもあって、中々便利で使い勝手が良いと思います。
一昔前であればこの手の車のシフトレバーはコラムシフトが多かったですが、これはインパネ式です。D→S→Bという風になっていて、Sはスポーツモード(昔でいうOD OFFみたいな感じ)、Bはブレーキの略でエンブレ用です。ゲート式ではないので、エンブレを効かしたあとにDに戻そうとすると、勢い余ってNに入れてしまうことが多々ありました。



USB端子ももちろん完備。2穴です。WRXのUSB端子はインパネ下部の小物入れの奥深くに付いているのでUSBを刺しにくいですが、これは明快な場所にあるので良いですね。



グローブボックスはこんな感じ。二段になっています。一つひとつは然程大きくありませんが、二つあるので便利そうです。



インパネ下部の助手席側にもフックがあります。それからシガーソケット。
コンビニで買い物して、何か飲み食いしながら運転するには便利そうです。



続いて運転席回り。
ステアリングスイッチがついています。左側はナビやAV系、右側はメーターディスプレイ系です。可もなく不可もなく、使いやすいです。
テレスコピックがついているのでハンドルの調節ができますが上下だけで、手前に引き出したり奥に押し込んだりはできません。私の場合、ペダルに足を合わせるとハンドルが少し遠く、なんとも居心地の悪いフォームになってしまいます。



エンジンはプッシュスタート式(最近では当たり前か)。どうやらシートヒーターが付いているようです。冬場だったら使ってみたいですが、さすがに今の時期に試す気にはなれませんでした(笑)
他にはヘッドライトレベラーやオートライト、アイドリングストップOFFスイッチなどがあります。



全席パワーウィンドウで、運転席だけオートです。ドアミラーは"AUTO"の位置にしておけば、車を降りてロックすれば自動で格納されます。
乗車中にドアロックをかけたいときは、直接ドアロックのヒンジ型スイッチでかけることができます。



サンバイザーにはバニティーミラーも付いてますが、ランプはありません。カードホルダーも付いています。



バックモニターには俯瞰視点(日産で謂うところの「アラウンドビューモニター」)もあるので、駐車も楽々。駐車云々よりも、死角に子供や障害物がないか確認する補助機能として良さげです。



ステアリングの右側に付いている「PWR」スイッチを押すとパワーモードになります。帰宅してから気が付いたので使っていませんが、きっと力強くなるのでしょう。メーターも赤くなります。



エンジンを切ると、メーターディスプレイに走行記録が一定時間表示されます。
写真は車を動かさずにエンジンを切ったので全ての値が0ですが、走るとちゃんと出ます。



さて走ってみて感じたことは、都内でちょこちょこ乗るには十分だなということ。小さい車体にキビキビと走ってくれるので、変に大きくて力のある車に乗るより快適だと感じました。
それから、意外と静寂性が高くてびっくりしました。窓を閉め切って停車してみると、外の音は殆ど聞こえないし、エンジン音も聞こえません。走行していても、意外と静かです。

約80km/hで約3,100rpmくらいでしょうか。ロードノイズこそすれど、エンジン音は殆ど聞こえませんでした。今の軽って凄いんですね!
アイドリングストップ機能がついているので、燃費も節約できるし、都内では止まっていることが多いので重宝しそうです。
これであと人が3人乗れて、いざとなれば室内高もあるので荷物も載せられるんですから、私にお金と駐車スペースがあれば多分買ってます(笑)


続いて、ちょっと気になったこと。
まず、フットブレーキの遊びが大きいです。これは個体差があると思うので、この代車が偶々そうだったのかもしれませんが、ブレーキペダルを踏み込んでから、私の感覚でペダルを半分程踏み込んでやっとブレーキが効き始める感じです。怖いです。
それから衝突警告について。昨日のブログにも少し書きましたが、何でもないようなところでピーピーと警告音が鳴りだしてメーターディスプレイに警告が表示されます。前方に何も障害になるような危険なものがなくても鳴ります。精度がかなり低いのだと思います。逆に音にびっくりして事故るんじゃないかと。


最後にアイドリングストップについて。良いなと思う反面、私にはストレスにもなりました。

上記はアイドリングストップ中のメーターです。タコが0を指しているので、エンジンは止まっています。
エンジン停止中はカウントが表示されて、どのくらいアイドリングストップしていたかが分かります。なんとなくゲーム感覚で「よし、できるだけ長くアイドリングストップしてやろう」という気になり、微々たるものですが環境保護と燃費向上につながる気がします。
またフットブレーキをちょこっと緩めてやれば瞬時にエンジンが再始動するので、信号待ちでそろそろ青信号になるなと思った時は、ほんのちょっとブレーキを緩めて再始動させておけば、他車の流れを乱すことなく発進できます。
アイドリングストップ中はクーラーの効きこそ悪くなれど、車内はエンジンがかかっているときと何ら変わりないので、不便を感じることもありません。

と、ここまではいいのですが、何がストレスかというと、アイドリングストップが始まるタイミングなのです。
前方の信号が赤になり減速を始めます。そしてもう間もなく停止するかなというくらいの速度になると、車が完全に停止するよりも先にアイドリングストップが始まってしまうのです。停車ショックが出ないような運転をしていると、エンジンが止まることにより動力の伝達が失われる為、ブレーキングの感覚が変わってしまうのです。
また場合によっては、前の車が少し前に進んで再度止まる場合などもあります。それに合わせようとすると、一旦エンジンが切れて、またかかってと繰り返すので、無用な手間と、エンジン再始動じの衝撃が発生してしまうのです。そしてこのような停車直前にエンジンが切れて再始動した場合、直後に停止してもアイドリングストップは行われません。なんでよ!?
毎回こうなるわけではなく、ちゃんと車が停車してからアイドリングストップに入ることもあり、何を持ってアイドリングストップが開始されるのかが分からないのがまたストレス。
この程度のことなのですが、私には結構ストレスに感じました。スイッチで切ることもできるので、どうしても嫌だったら切ってしまえばいいんですけどね……。


意外と長くなってしましましたが、ステラの紹介と簡単な感想でした。
良い所も悪い所もありますが、最近の軽はなかなか立派だなぁというのが総評です。セカンドカーに欲しい(笑)





=おしまい=
Posted at 2020/09/11 18:31:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | My WRX STI | クルマ
2020年09月10日 イイね!

法定12ヶ月点検

法定12ヶ月点検おはこんばんにちは、つゐんかむです(^∀^)/



WRXの12検ということで、本日入庫させてきました。
入庫自体はもっと早くできたのですが、代車の関係で本日になりました。

諸々の点検と、エンジンオイル交換、駆動系オイル交換(まだ前回交換から1万キロ程度しか走ってませんが、序に)、それからアライメント調整をお願いしました。これでハンドルセンターのずれがなおるぞ!

それから以前のブログでもお伝えした、4速にシフトダウンした際の「ガリッ」っというギア鳴りも診てもらいます。
症状を書いたブログ

また「症状が再現・確認できませんでした」と返されたら嫌なので、担当の営業マンさんに同乗してもらい(サービスの方に乗ってもらえれば一番良かったんですが、みなさん手が塞がっていた)、動画を撮ってもらいました。
ばっちり症状が出てくれて、確認してもらえました。

あと、2速で低速から引っ張ったときに、普通は「ブゥゥゥウウウン」って吹け上がるのですが、偶に「ブウァンブウァンブウァン」と振動するときがあり、これも再現しようとしたんですができませんでした。
特にちょっと急な上り坂で加速しているときに出ることが多いのですが、なんなんでしょうね。

一通り症状を伝え、預けてきました。

今回お借りした代車は三代目のステラカスタム。


ステラと言ってもダイハツ・ムーヴのOEMですね。
我が家の車庫の都合上、あまり車高の高い車は借りることができず、これになりました(フォレスターとか借りてみたかったな)。


走行距離は17,634km。ガソリン満タン状態。

車が小さいので怖いものなしで色んな道に入ってゆけます。
アイドリングストップがついていて、停車するとエンジンも停止。フットブレーキを軽く上げると再始動します。アイドリングストップ中はクーラーの効きが悪くなります。

車内は広々していて、見切りもいいです。サイドミラーは個人的には見にくいけれど、車庫入れなんかは車が小さいのでテキトーに入れても枠内には絶対入っています(笑)

ウインカーレバーが、最近の軽にありがちなカチッと下ろせないタイプ(ウインカーを出しても中立位置に戻る)で、ワンタッチで3回点滅するタイプです。私の嫌いなタイプ。
あと、衝突安全装置がついているらしく、前方に障害物があってブレーキなどをかけていないと「ピーピーピーピー」と警告音を発しメーターのディスプレイに警告画面がでるのですが、どうも誤作動しまくりで、何もないのに騒ぎ出したりしてうるさいです。
もしかしたらOFFにできるのかもしれませんが、やりかたが分からないので放置します。

あと、テレスコピックの調節が上下しかできず、足元にシートを合わせるとハンドルが若干遠いのが少し気持ち悪い……。
まぁあ、WRXが戻ってくるまでの辛抱なので、いいんですけどね~。


折角借りた車なので、時間をみて色々試してみようと思います(^^)





=おしまい=
Posted at 2020/09/10 17:35:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | My WRX STI | 日記
2020年09月04日 イイね!

読了記『エラリー・クイーンの冒険』

読了記『エラリー・クイーンの冒険』『エラリー・クイーンの冒険』/エラリー・クイーン/中村 有希 訳/創元推理文庫

'20/9/4読了


今回は海外のミステリー作家、エラリー・クイーンの短編集『エラリー・クイーンの冒険』の読了記です。

エラリー・クイーンといえば、ミステリーファンならもちろん、そうでない人も名前くらいは聞いたことがあるだろうミステリー界の巨匠ですね。「海外推理小説家の名前を挙げよ」と言われたら、『シャーロック・ホームズ』シリーズのコナン・ドイル、『ポアロ』や『ミス・マープル』シリーズのアガサ・クリスティーと同じくらいに、頭を捻らなくても思い浮かべることができます。

さて、今回私の読んだ作品は創元推理文庫版(2018年7月20日初版)のもので、オリジナルの11の短編が総て翻訳収録されていて、更に初刊時の序文まで翻訳収録してくれている完全版です。


以下に、各話の簡単な内容を記します。ネタバレはなしですが、気にする人は読まない方がいいかも……。

序文は、J・Jという名探偵エラリー・クイーン氏の友人の前口上。クイーンから、過去の自身の事件を発表するから序文を書いてほしいとお願いされ、突然のことに戸惑い慌てるJ・J。本書がどいった経緯で作成されたのか知れる、ちょっとしたスパイスといった感じ。

『アフリカ旅商人の冒険』では、大学で応用犯罪学を教えるクイーン先生の選りすぐりの生徒に対する、推理講義形式で進む一風変わった物語。推理講義といってももちろんそこには殺人があり、死体があり、犯人がいる。生徒たちは各々、殺人現場を調べ、遺留品に目をつけ、そこから自身の推理を展開し、犯人と思しき人物を挙げてゆく。最後には、クイーン先生の素晴らしく秩序だち、抜け目のない論理で固められた推理を目の当たりにできる。名探偵エラリー・クイーンがどういった人物なのか、この話しを読むだけでも存分に分かるお話です。

『首つりアクロバットの冒険』では、ある興行集団において殺人事件が発生する。被害者はアクロバットをしている夫婦の妻で、自身の楽屋にて、首を吊った状態で発見された。特殊なロープの結び目から奇術師に疑いの目が向けられるがあまりにも出来すぎている状況。これはいったい何を意味しているのか……。

この世に2枚しかないという、貴重な1ペニーの黒切手の1枚が盗まれた!この切手を巡って起こる事件を書いた『一ペニー黒切手の冒険』。
事件後、なぜかどこにでもあるベストセラー本『混沌のヨーロッパ』ばかりが盗まれ、そこには髭もじゃの男が関係しているらしい。至って論理だって進んでゆく物語だけれど、最後には「そこにあったのか!」という驚きが待っているお話。

『ひげのある女の冒険』。遺産を巡ってショウ家で大変なことが起こっていると、J・Jから紹介を受けてクイーンのもとにやってきた弁護士。ショウ家の主治医が殺されてしまったのである。ショウ家にやってきた探偵クイーンは、なんとも奇妙なものを目にする。それは主治医の描いていた絵なのだが、なんと女性に髭が生えているのである!なぜ主治医は女の絵に髭を描き入れたのか。著者エラリー・クイーンお得意のダイイングメッセージもの。

クイーン警部補(エラリーのお父さん)から「こいつはお前の専門の事件らしいぞ」と言われ捜査を開始することになる『三人の足の悪い男の冒険』。雪交じりの風が吹き込む一室で、銀行家の男が消え、その男の愛人の女が猿轡で窒息死していた。部屋には踏み跡の残った絨毯がり、どうも三人分の足跡が残っているのだが、おかしなことに三人とも片足が悪いようなのだ。そんなことってあり得るのだろうか?女は誰に殺されたのだろうか?消えた銀行かは何処へ?
謎だらけの状況で、緩みない推理から事件を解明するお話。

『見えない恋人の冒険』。一人の男が死んだ。クイーンが一時的に言葉がきけなくなる程の美女を巡った恋の愛憎劇。自分は殺してないと主張する、拘留中の美女の幼馴染。しかし、証拠はすべて彼を指し示している。
本当に彼が犯人なのだろうか?確かめるべく、死んだ男の墓まで掘り返すクイーン探偵。物語の最後には「あぁ、お前だったのか!」となるお話。

最近連続して宝石が盗まれていると相談にやってきたアパートの管理人。警察に連絡しなさいと乗り気のないクイーン。そんな会話から始まる『チークのたばこ入れの冒険』。そこに父のクイーン警視から電話が入る。まさに今相談に来ている管理人のアパートで殺人が起きたのだ。
現場へ行くと、アパートの一室で男が絞殺されていた。だがこの男はここの住民ではなく、その兄であることがこの部屋の住人によって判明する。絞殺された兄から何か盗られたものがないか調べると、兄弟で一つずつ持っていたお揃いのチークのたばこ入れがなくなっていた。何故たばこ入れなんか盗ったのだろう?
そんな中、一瞬目を離した隙に、今度はこの部屋の住人まで殺害されてしまう。そして住人からは不思議なことに兄のたばこ入れが発見される。
宝石窃盗事件と殺人事件。名探偵クイーンの手によって解決に動く!

『双頭の犬の冒険』。車を走らせ、ある宿屋に泊ることになったクイーン。その宿のバンガローには幽霊が出るという。かつてそのバンガローには犬連れの宝石泥棒が泊まっていて、それを追ってきた刑事と一悶着あった末、犯人は取り逃がしたという。泥棒が連れていた犬は、宿の裏の森で死んでいるのが発見された。その後から怪奇現象が起き始めた。
今夜、その部屋に泊まることになった旅商人はそんなことは意に介さず、クイーンが部屋を代わろうというのも聞かずに件のバンガローで就寝。深夜、悲鳴を聞いたクイーンと宿の親父が旅商人の部屋へ行くと、無残に咽喉を掻っ切られた旅商人の姿が。
ホラー仕立ての超常現象チックな雰囲気に、あくまでロジカルに、推理と理詰めで解決してゆくお話。

左手には紫水晶を握りしめ、右手でガラスドームのついた時計を机から落っことした状態で老人が発見される『ガラスの丸天井付き時計の冒険』。
なんとこの被害者の老人は犯人に文鎮で殴られたあと、瀕死の状態で這い回り、ショーケースのガラスを割って紫水晶を取り出しこれを左手に握り、また這って今度は机の上にあったガラスのドームが付いた時計を落っことして息絶えたという。そこまでして残したこれらには、ダイイングメッセージとみていいだろう。
殺害された老人にはポーカー趣味の仲間がいて、つい先日は仲間の一人が誕生日だったので、みんなで贈り物を送り祝ったという。みんな仲が良く、殺すはずがないと口々に主張するが、ダイイングメッセージは一体誰を示しているのか……。

猫の大好きなおばあさん。猫の大っ嫌いな寝たきりおばあさん。この老姉妹と猫の謎を書いた『七匹の黒猫の冒険』。
この姉妹はお互いが共存しあって生活している状況なのだが、めっぽう中が悪かった。猫好きなおばあさんはお金に困っていて、姉の寝たきりおばあさんの世話をするかわりに居候させてもらう。逆に猫嫌いの寝たきりおばあさんは身の回りの世話をしてもらうかわりに妹に金銭面の援助をする。
ある日、猫好きおばあさんが近所のペットショップで猫を買っていった。緑色の瞳を持つ黒い雄猫だ。しかし猫嫌い寝たきりおばさんに猛反対され、妹は返品しようとペットショップに相談する。しかし返品には来なかった。
今度は姉の猫嫌いおばあさんからペットショップに連絡が入り、緑色の瞳を持つ黒い雄猫が欲しいという。それも立て続けに連絡があり、全部で6匹も購入していた。
そんな折、クイーンがこの話しをペットショップの娘から聞き、興味を持った。そして姉妹の部屋を訪ねたところ、二人の姿が見当たらない。妹はともかく、自分では動けない寝たきりの姉はどこに行ってしまったのか?更には都合7匹いる筈の猫の姿も見当たらない。
ちょっと不気味で、猫好きには少し辛いお話。

『いかれたお茶会の冒険』。
友人の“粋な”家に招待されたクイーン。翌日はこの家の主の息子の誕生日ということで、家のものは密かに、サプライズ出し物の練習をしていた。それは『不思議の国のアリス』の一場面“いかれたお茶会”だった。この家の主は“帽子屋”の恰好をしていた。
翌朝、クイーンは叩き起こされる。なんと“帽子屋”のこの家の主が失踪してしまったのだ。部屋には主の服が残されていたので、“帽子屋”の恰好のままいなくなってしまった。泣き崩れる主の妻。それを慰める母。酔っぱらってどっか行ってしまったんだ、時機に帰ってくるさというものもいるが、帰ってくることはなかった。
そんなか、不思議な物が届くようになる。失踪した主の靴一足、坊やのおもちゃの船二艘、中身の入っていない封蝋のされた封筒二通、籠に入ったキャベツが二つ、チェスのキングの駒が白と黒一つずつ。これらは何れもこの家にあったものだった。
いかれた世界観の中で理性を働かせ推理し、茶目っ気のあるクイーンが見られるお話。


以上11作品。
どれもこれも素晴らしいものばかり。
長編と違い無駄な部分はそぎ落とされているので、人間関係などはさっぱりしたものになっています。だからといってパズル的に読ませることはなく、ちゃんと人情味の感じられる作品に仕上がっています。また一話々々が40頁から長くても60頁程なので、隙間時間に読んでゆくのにちょうどいいと思いました。
ミステリーにかかわらず、翻訳ものは読みずらいものも多いですが、本書の翻訳は自然で、違和感なくすらすらと読むことができました。
素晴らしく濃密な一冊でした!





=おしまい=
Posted at 2020/09/04 18:04:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読了記 | 趣味

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