気持ちいいドライブの季節到来!春の運転で気を付けたい7つのポイント

2022年4月6日

春 桜 ドライブ

春はさまざまな変化が起きるときです。それはカーライフについても同じです。春という季節がカーライフに及ぼす影響をもう一度考えてみましょう。この季節ならではの注意点を検証し、快適なカーライフを送りましょう。

季節が変わればタイヤも変わる 1.タイヤ空気圧 2.スタッドレスタイヤ

タイヤ 空気圧

【1.タイヤ空気圧】

冬から春への季節の変化で、もっとも気をつけたいのはタイヤです。

スタッドレスタイヤからサマータイヤへの履き替えはもちろんなのですが、冬の間もサマータイヤを使ってきた人も注意が必要です。

一番気をつけたいのは空気圧です。空気圧は気温が10℃で10kPa程度変化すると言われています。つまり冬のに0℃のときに200kPa だったタイヤ空気圧は春の天気のいい日に20℃の気温になると220kPaになるというわけです。

冬の間に調整したタイヤの空気圧を計っても、空気圧が上がっていることはまずありません。それは、タイヤの空気は徐々に抜けていってしまうからです。

春になって空気圧をチェックして低かったときは、空気が抜けた量に気温分で圧力が落ちた分がさらにプラスされるということを覚えておいて下さい。

【2.スタッドレスタイヤ】

さて、スタッドレスタイヤを使っていた人はそろそろ夏タイヤに交換……と考えているところでしょう。

都内だけでクルマを使っている人は交換してもいい季節ですが、ドライブに行くことを考えているならもう少しまったほうがいいでしょう。

たとえば2019年は4月10日に箱根の大観山で9cmの積雪がありました。都内でスタッドレスタイヤを履いている人は“万が一の雪に備えて” スタッドレスタイヤを履いているのですから、もう少し経ってからのほうがいいことも多いのです。

スタッドレスタイヤを自分で交換する人は同時に、オイル漏れやブレーキパッドの残り量、各種ゴムブーツ類の点検もしましょう。タイヤショップに依頼するときも、「ブレーキパッドとブーツ類見ておいて下さい」といえば、軽く点検はしてくれるはずです。

春は法規が変わるタイミング 警察の人事異動も 3.法規 4.警察人事

【3.法規】

日本のいろいろなことは年度で動いています。このため、新しい法律が施行されるタイミングとなることがあります。

2022年は4月1日からは、社用車を使う際にアルコールチェックが必要になるという法律が施行されています。うちの会社は小さいから関係ないやと思ってはいないでしょうか? 

この法律は安全運転管理者がいる事業所で義務化されるのですが、安全運転管理者を選任しなくてはいけない事業所というのは、乗車定員11名以上の自動車を1台、もしくは11名未満の自動車を5台以上保有している場合なのです。

営業車でなくても、役員のクルマが会社名義になっていたりすると、じつは5台のクルマを保有していることになってしまうこともあります。こうした場合は、安全運転管理者を置いてアルコールチェックを行い、さらにはその記録を1年間保管しなくてはならなくなりますので、注意が必要です。

【4.警察人事】

また、春は人事異動の季節です。警察関係でも人事異動が行われます。

あくまでもウワサなのですが、新しい警察署長が着任したり、交通課長が替わったりした場合は、交通取締が厳しくなるという話があります。あの人が来たから、交通事故が減ったとか、違反の取り締まりがしっかりしたとか……そういうことがあるというウワサ(もはや都市伝説かも知れませんが)があります。

こうしたこともありますので、春はとくに違反をしないよう慎重に運転したほうがいいでしょう。

残雪、土煙に霧、そして眠気にも注意を 5.残雪 6.視界不良 7.眠気

【5.残雪】

春先はドライブに出かけた先で、残雪から流れ出た水が路面を濡らしていることも多く見かけます。

自然に積もった雪からのこともあれば、除雪され山となった雪から流れ出た水のこともあります。水ならばまだいいのですが、明け方などに流れ出た水が凍っていることもあります。

路面の温度は気温よりも低くなります。気温が3℃のときに路面温度は氷点下になって水が凍り始めるので、注意するようにしましょう。

【6.視界不良】

視界が不良になるのは天気が悪い日という印象がありますが、天気がいいからこそ起きる視界不良というものがあります。

それは土煙です。秋に収穫を終えた畑は冬を越し、春には耕されて種がまかれるのを待ちます。天気のいい日には耕された畑が乾き、そこに春の強い風が吹くと、表土が一気に巻き上げられて土煙となります。

また、春は意外なほど霧が発生しやすい傾向にあります。視界が悪くなった際は速度を落として、ヘッドライトを点灯して走行することが大切です。

【7.眠気】

春眠暁を覚えず……とは春はついつい寝坊をしてしまうという意味ですが、普通に過ごしていても春は眠気を感じる季節です。

眠くなったときの対処として、ガムを噛んだり、眠気覚ましのドリンク剤を飲んだりといろいろな対処をしている人も多いことでしょう。しかし、眠気というのはそう簡単になくなるものではありません。

眠気を感じたときは15分の仮眠を取るとスッキリすると言われています。眠気を感じたら安全に駐車できる場所にクルマを駐めて、短時間の仮眠をしましょう。

ただし15時以降に長い仮眠を取ってしまうと夜の睡眠を妨げることがあり、夜に寝られず、昼間に眠いという悪循環におちいることもあるので注意が必要です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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