アルミホイールvs鉄ホイール どっちがいい?

2018年3月30日

タイヤホイールアップの画像

どんなに豪華なつくりのクルマでも、動力を地面に伝えなくては走りません。どんなにエンジンの性能が良くてもタイヤやホイールがあるから走るのです。そんなクルマがクルマたる上で大切なものの一つ。それがホイールです。ただ、黒いゴムのわっかであるタイヤをはめる、そう思ったりしていませんか?どんなクルマにも必ず付いているこのホイール、鉄製のものとアルミ製のも、どちらがいいのでしょうか。

スチール製とアルミのホイール、どちらがいいの?

クルマのホイールは大きく分けるとスチール(鉄)製のものとアルミ製のものがあります。もともとは自動車用のホイールと言えばスチール製をつけていた車が多かったものでした。しかしより大口径のもので低扁平のタイヤをつけたり、同じサイズでも軽量になるようにアルミホイールをオプション採用したり、社外品を入れるユーザーも多くなってきました。

最近では特にデザインされていない、かつてのスチールホイールのような形をしたアルミホイールも出てきて、ご丁寧に塗装を施してある純正ホイールなども登場しています。ですので外観上はその違いが判りにくい場合もあるようです。


同じサイズであれば重さ的にも軽量化、メリットが出せるアルミホイールですが、そのサイズやデザインと相まっての付加価値になっているので、よりエクストラな選択肢である以上には、一概にどちらがいい悪いと言えない面があるのではないでしょうか。

材質を見分けるというのは結構至難の業かもしれません。そしてアルミホイールと言っても様々で、製造方法の違いで鍛造ホイールや鋳造ホイールがあったり、またデザインの違いで、軽量にするためにデザインをしつつ、強度的にも妥協していないといったものも高級品の中にはあります。そしてその商品の性格に合わせて、さらに磨きをかけたり、相応の手を入れているものもあるのです。

もともとアルミホイールはその機能を反映したデザインである場合が多いようです。もっともそういう雰囲気だけを踏襲したものもあり、中には重量的には大幅に増加される結果になっているホイールも存在します。そのためどちらがいいというのはますます難しくなっているのです。

タイヤにライトが当たっている画像

ばね下重量は走りに大きく影響

ただ、逆に言えばアルミホイールの付加価値の中には、軽量化以外の事情も少なくないということは言えるのかもしれません。

大きいホイールは見た目的にもスタイリッシュですが、そのサイズのホイールをつけると、タイヤの扁平率の低い、見た目的にタイヤの部分が薄くなるようなタイヤをはかせることができたりします。これはどこかレーシングカーに通じるスタイルになりますが、直接的にグリップが良くなったり、ハンドリングに影響したりもします。

しかし、あまり重量を増加させてまでこのようなホイールをチョイスすることは、ばね下重量を増やすだけという結果にならないとも限りません。これは乗り心地に影響を及ぼします。

ホイール系も拡大させ、それに伴って幅も広くすると、設置面積が増え、抵抗が増えるので燃費が悪化することもあり得ます。また、アルミホイールにすることでの「軽量化」はあくまでも相対的な話です。あまりかっこよくしたいからと大きなホイールをおごりすぎると、ホイールアーチにタイヤが当たりやすくなる上に、絶対的には重量増になっていて、ばね下重量の増加を招き、ひいては乗り心地やハンドリングの悪化に至るということも少なくないのです。


カー用品店やタイヤショップなどで、どうしてこんなに高いのか?と思うこともあるかもしれません。しかし、こうしたことを考えて、何かカッコいいホイールをつけたいと思いお店のスタッフに相談したとしましょう。そうすると、より凝ったデザイン、シャープなフォルムを実現させながらインチアップ(大口径化)するにあたり、重量増加を最小限にとどめていることや、また同時に剛性も高めているなどの性能的な裏付けを教えてくれるはずです。

ホイールはタイヤを取り付けるためのもの、と思っていると奥深いエピソードを聴けるかもしれません。たかがホイールされどホイールなのですね。

見分け方はむずかしいですが、取り付けた際の重量(ナットなども含めて)や強度なども考慮に入れながら、自分にぴったりのホイール探しをするというのもクルマの楽しみ方の一つですね。こっちを立てればあっちが立たず。ホイールでも大いに迷ってみてくださいね。


(中込健太郎)

青空をバックに走っている車のタイヤの画像

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