【タイヤ交換】セルフで行う際の注意点はこれだ!

2020年4月16日

ジャッキアップ

今回はタイヤ交換を自分で行おうと思った場合に必要な工具は何か? あったほうが便利な工具は何か? タイヤ交換をする際にコツは何か? などをしっかりと伝授したいと思います。簡単なようで難しい、難しいようで簡単、そんな奥深いタイヤ交換の世界にお連れします。

タイヤ交換の基本的な順序は次のようになります

1.ホイールナットを緩める(力を込めなくてもナットを回せる程度まで)
2.ジャッキアップする
3.ホイールナットをすべて外す
4.タイヤ&ホイールを取り外す
5.新しいタイヤ&ホイールを取り付ける
6.ナットを仮締めする
7.ジャッキからおろす
8.ホイールを増し締めする

最低限の装備でタイヤ交換をしようというなら、車載工具でも問題ありません。スペアタイヤを搭載しているクルマなら、タイヤレンチとジャッキは搭載されているはずです。さらに作業を確実にするなら、タイヤの増し締めにはトルクレンチを使いたいところです。作業者の経験が浅ければ浅いほどトルクレンチを使ったほうが確実性が増します。車載のホイールレンチはL型なので押すか引くかの力しか掛けられませんが、十字レンチを購入すると片側に体重を掛けて押し、反対側を引き上げることができるので、ナットがキツくしまっていても緩みやすく作業効率がアップします。

作業のポイントと注意点

車載ジャッキなどを使い横からジャッキアップした場合は、クルマは横方向に斜めになります。こうした場合は、ホイールナットを上側から外し、タイヤをヒザで押さえながら最後に下側のホイールナットを外すようにすると作業性がいいです。フロアジャッキを使った場合のジャッキアップではタイヤは前後方向に斜めになるので、とくにどこのナットから外してもやりやすさにさほど違いは生まれません。
ドイツ車などはホイールナットではなくホイールボルトを使っている場合があります。ホイールナットの場合はホイールを車体側のスタッドボルトに引っかけておけるので作業が楽ですが、ホイールボルト式の場合はこれが出来ません。作業を楽にするためには、セッティングボルト言われるレンチで回す部分のないボルトを利用すると楽に行えます。

発生しやすいトラブルと対処法

ジャッキアップ

タイヤ交換時に起きやすいトラブルのひとつにジャッキが外れてクルマが落ちるということがあります。車載ジャッキを使った場合は3輪が接地していますので、接地しているタイヤに輪止めをすることでかなり確率で落下を防止できます。前輪を上げている際にはパーキングブレーキを使うことも有効です。
気をつけたいのはローテーションを行う際に片側の前後を一緒に持ち上げたときです。接触しているのが2輪になり、なおかつパーキングブレーキも1輪にしか効かないので危険度が上がります。片側2輪を上げるのは基本的にはやめたほうがよく、ローテーションを行うときにはフロアジャッキでジャッキアップ後、ウマ台(リジッドジャッキ)を4つ使ってクルマをウマ台の上に載せてしまうほうが安全です。
ホイールを取り外すときにスタッドボルトを引きずるようにするとスタッドボルトを痛めますので、引きずらないようにしてホイールを外すようにしましょう。またスタッドボルトは真鍮のワイヤーブラシなどでゴミや金属カスを取り除き、グリスを塗っておくと固着などを防ぐことができます。

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諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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