ボディカバーはクルマにとっていいものなのか?

2019年2月8日

カバー

露天の駐車場にクルマを駐車している人は雨風からクルマを守るためにボディカバーを使っている方、使うことを考えている方も多いことと思います。ボディカバーはクルマを雨や風やホコリから守ってくれる一方で、こすれによって塗装へダメージを与えることもあります。今回はボディカバーのメリットとデメリットを考えていきます。

ボディーカバーのメリットとデメリットを考える

ボディカバーの最大のメリットは雨風、そして直射日光をカットしてくれることにあります。とくに直射日光はボディだけではなく、室内にも悪影響を及ぼしますので、それをカットできることは大きなことです。そのため、戸建ての駐車場などで後ろ側は屋根下に入っても、フロントウインドウやボンネットに直射日光が当たる部分などがある場合、そこをカバーするだけのハーフカバー的なものも存在します。

また、電線や木の下にクルマがあるときにおきがちな鳥の糞による被害や、黄砂、花粉、樹液なども防止するとができます。そうした自然現象による影響だけでなく、カバーを掛けておくことで、となりのクルマがドアを開けたときにドアがぶつかってキズがついたり、子供のイタズラによるキズつきなども防げるほか、車上狙いの被害を受ける確率を減らすこともできます。

こうしたメリットの多いボディカバーですが、デメリットもあります。ボディカバーをかけるときにはどうしても引っ張ることになるので、、ボディをカバーでこすることになり、細かいキズが付きやすい傾向にあります。また、雨のあとにはムレが発生することもあります。場合によってはカバーに放火されることもあります。

デメリットを減らした製品もある

車

ボディカバーを使うときのデメリットを減らすためにさまざまな工夫が行われています。その代表的なものが、ボディカバーを引っ張ったときに擦り傷ができることを防ぐために裏側に起毛加工が施されている製品です。またボディカバーと呼んでいいかどうかは疑問がありますが、ボディとカバーが直接触れないようにドーム型テントのようにした簡易ガレージも存在します。

毎日使うならカバーはマッチングが悪いかもしれません

カバーを毎日掛けたり外したりするのはとても面倒ですし、それだけこすることが多くなりますのであまりおすすめはできません。じつは私自身が30年くらい前に四角く角があるクルマに乗っていて、カバーを掛けていたら角の部分の塗装がすっかり取れて地肌が出てしまった経験があります。その頃はほぼ毎日のようにクルマに乗っていました。

カバーを使う場合はあまりクルマに乗らない方、そしてカバーを掛けたあとは風などでばたつかないようにしっかりと固定しておけるようにすることが大切です。また、できることならカバーを掛けるときは2人でやれれば、それだけカバーをボディでこすることがなくなります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

乗るに戻る

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

注目タグ

最近見た車

最近見たクルマはありません。

ニュース