【基礎知識】ブレーキパットの交換頻度や目安とは?

2020年3月16日

ブレーキパット

クルマの動力としてエンジンやモーターが必要なのはもちろんですが、同時にブレーキはとても大切な機能部品のひとつです。他のパーツが壊れた場合に比べて、ブレーキの壊れたクルマはかなり危険な乗り物となります。ブレーキを構成する部品はどんなものがあるのか? そしてそれらはどのようなメンテナンスをすればいいのか? 今回は命を守るブレーキのお話です。

クルマ用のブレーキは大きく2つディスクブレーキとドラムブレーキがある

最近のクルマはディスクブレーキと呼ばれるタイプのブレーキ装置を使っているものが多くなっています。ディスクブレーキは車軸に取り付けられた金属(カーボンの場合もある)の丸い板の「ディスク」を、2枚のブレーキパッドで挟んで車速を落とします。
このため、ブレーキパッドとディスクが摩耗しますが、ブレーキパッドの方が摩耗率が高いのが通常です。

ドラムブレーキは薄い円筒状のドラムの内側にブレーキシューと呼ばれる摩擦材(ディスクブレーキのパッドにあたる)を押しつけて車速を落とします。
ドラムブレーキの場合はブレーキシューとドラムが摩耗しますが、ブレーキシューの方が摩耗率が高いのが通常です。

ブレーキパット

パッドの摩耗はどう確認するか?

パッドの摩耗はホイールのすき間からの目視で確認できますし、すき間が小さいホイールの場合はホイールを外せば確認できます。
対してシューの場合はドラムを分解しないと確認はできないことが多くなります。シューの減り具合をDIYで確認するのはそれなりのスキルが必要となってくるので、十分に注意しましょう。必要であれば専門業者に確認してもらったほうが安全だと思います。

また、クルマ全体として減り気味かどうかの確認もできます。それはブレーキフルードのレベル(液面)で示されます。
パッドが減ると、それだけブレーキフルードが車輪側に動くのでレベルが下がります。一見すると液が減ったような印象ですが、減ったのではなく、車輪側に多く移動しているだけです。こうしたときにパッドを交換するとレベルは元に戻ります。

パッドの減りを知らせるインフォメーション

ブレーキフルードのレベルが減ると、クルマが揺れたときにブレーキの警告灯が点いたり消えたりします。
規則的な点滅ではなく、まさに点いたり消えたりといった様子です。ブレーキを踏んだとき、アクセルを踏んだとき、コーナリングするときなどにブレーキ警告灯が点灯します。
ブレーキ警告灯は、パーキングブレーキを作動させたときに点灯する赤い印が兼用しています。

また、多くのブレーキパッドにはパッドセンサー(パッドウェアインジケーター)と呼ばれるパーツが付いています。
単純なものはパッドに金属製のベロのようなものが付いていて、ある程度パッドが減るとそのベロがディスクにこすられて“キーキー”と音を出します。
上級のものは通電センサーで、パッドが減ったことをメーターパネル内などに表示するようになっています。

ブレーキはパッドだけでなくディスクも減ります。ディスクは消耗品でないと考えている人も多いようですが、必要な場合はディスクも交換することでフィーリングも効きもノイズも向上することができます。


(諸星陽一)

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