【コロナとクルマ】もしも感染の疑いがある人を自分のクルマに乗せることになったら?

2020年5月1日

ドライブスルーPCR検査

コロナウイルスの疑いがある人は公共交通機関を使わないでほしい…という要請があります。そうなると、自家用車などで病院まで行かなくてはなりません。クルマを使った場合、その後のメンテナンスなどはどのようにすればいいのでしょうか? 感染が疑われる家族を乗せるときはどうすればいいのでしょうか?

この記事のPOINT
感染者と病院に行くときはできるだけ離れた席に座る
入院する場合、車を引き取りに行くのは10日後ほど放置してから
感染している人を乗せた後はエアコンフィルターを交換

家族に感染者が出た場合、自分も感染者の可能性を疑おう

家族がコロナウイルスに感染した疑いがあり、病院まで連れて行くとなったら、ドライバーはどのように接すればいいのでしょうか? さまざまな情報を総合すると、同居の家族が感染している場合はすでに自分も感染している可能性も高そうです。そうなると、まず最初に考えなくてはならないのは、自分も感染者であるという意識で、ほかの人にうつさないようにすることでしょう。

とはいえ、まだ感染前の可能性もありますので、ドライバーも病院に送ってもらう人もマスクを着用し、クルマのなかでは必要なこと以外は話をしないようにして、できるだけ離れた席に座るのがいいでしょう。2列シートなら運転席の対角線の席です。そして、誰も座っていない席(つまり助手席と運転席の後ろ)のウインドウをそれぞれ3~5cm程度あけましょう。こうすることで効率よく換気することができます。

感染の疑いがある人は自分で運転して行かないほうがベター

自分でクルマを運転して病院に行きそのまま入院になってしまったら、駐車料金が入院中ずっと掛かってしまいますので、どのような病気やケガであれ入院の可能性があるときは自分でクルマを運転していかないほうがいいでしょう。万が一、そのまま入院となってしまった場合は、家族などにクルマを引き取りに来てもらうことになりますが、その際も感染リスクを減らすためにマスクや手袋の着用はしたほうがいいでしょう。新型コロナウイルスは最長で9日間程度は生存するといわれていますので、もし駐車料金が高くないなら10日くらい放置してから取りに行くのもひとつの手段でしょう。

感染者を乗せた後はエアコンのフィルターも交換したい

アルコール系や次亜塩素酸系の洗浄剤などを使ってしっかり拭き取る

外装はドアノブなどを中心に清掃すれば問題無いでしょう。手をよく洗えばウイルスを除去できるのと同じで、しっかり洗車すれば問題はありません。気をつけたいのは内装です。
内装は丸洗いというわけにはいきませんので、アルコール系や次亜塩素酸系の洗浄剤などを使ってしっかり拭き取りましょう。洗浄剤が残らないようにその後の水拭きやから拭きも怠らないことも大切です。また、フロアマットも水洗いするようにしたいものです。海外では靴がウイルスを室内に持ち込むと言われています。日本は靴を脱ぐ文化なので、感染率が低いという説もあるのです。もし、雪用のゴムのフロアマットがあれば、騒ぎが落ち着くまではそれを使い、こまめに洗ったほうがいいでしょう。

確実に感染している人を乗せたのであれば、エアコンのフィルターも交換しておきたいところです。もしくは交換しないのであっても、フィルターを取り外してそこに次亜塩素酸のスプレーなどをして、しばらくおいてから戻せば、ウイルスの除去効果が高まるでしょう。

諸星 陽一
  • 諸星 陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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