メーカー別先進運転支援システムを比較しよう

2018年7月6日

近未来的運転システム

最近クルマの話題というと、動力性能よりも先進運転支援システムが中心なのではないか、と思うほど各社開発にも力を入れ、またユーザーの興味が高いこともよくわかりますね。一言で先進運転支援システムといっても、メーカーによって内容は様々です。これについてみていくことにしましょう。

そもそも先進運転支援システムとは?

テレビでのコマーシャルでも、先進運転支援システムに関する内容が多くなっています。先進運転支援システムとは?英語ではADAS(Advanced Driver-Assistance System)といい、ドライバーの運転時に運転操作を支援するシステムのことを指します。

ブランド各社によって違いはありますが、「ドライバーの負担を軽減しつつ、衝突を回避する装置」という点で、概ね各社各モデル、目指す方向性は同じなのではないでしょうか。もちろん安全装置のグレードによっては、ほとんど自動でやってくれるものから、警告プラスアルファ程度で事故を防止しようとするものまで程度の差はあります。

また、昔のクルーズコントロールなどとは違って、前方の車間や車速を検知し自動でブレーキを掛けたりする内容が盛り込まれており、それに付随して、ヘッドライトの自動化、車線逸脱時の警告、死角にあるものを可視化し、注意喚起する機能など、非常に幅広くドライバーをサポートしてくれます。

運転中の車のセンシングシステムをバーチャルで可視化

各メーカーの安全装置

元々は輸入車の方が進んでいた面がありました。今でも前方車間追従型クルーズコントロールなどは、その作動マナーや、加減速のタイミングなど含めて輸入車の方が進んでいる面もあります。しかし国産メーカーもかなり進化してきました。メーカー別に見てみましょう。

・スバル
ぶつからないブレーキで有名、今やスバル車のほとんどについている「アイサイト」。現在ではVer.3まで進化しています。ステレオカメラを採用して、クルマのみならず、白線やガードレール、歩行者、自転車まで認識するようになっています。スバルはそのクルマ作りに早くから「安全」というテーマを常に盛り込んできたメーカーです。日々刻々と今もその進化は続いているのです。新機能のツーリングアシストは、車線中央維持で速度が時速0キロ以上で作動することからドライバーの負担を大幅に軽減しています。

・ホンダ
「ホンダセンシング」はミリ波レーダーと単眼カメラで車両前方の状況をセンシングし、ブレーキとステアリングを協調させて衝突を回避する支援システムです。

・トヨタ
トヨタセーフティセンスには二種類があり、レーザーレーダーと単眼カメラを併用した主にコンパクトカー向けの量販仕様「C」と、さらにミリ波レーダーを備えた、高級車向けの「P」というパッケージが用意されています。

・日産
日産は「プロパイロット」を展開中ですね。高速道路同一車線自動運転として話題にもなりましたね。インテリジェントエマージェンシーブレーキは時速10キロから時速80キロの間で作動。時速30キロ以下では歩行者への衝突回避も備わります。また、インテリジェントクルーズコントロールでは、ドライバーがセットした車速に応じた前方との車間距離も自動的に設定します。そのほかペダルの踏み間違い衝突防止アシストは、ディスプレイ内での表示と警告音で異常を知らせてくれる優れものです。

・マツダ
マツダの「i-アクティブセンス」は、ミリ波レーダーやフォワードセンシングカメラを用いて、アドバンスト・スマート・ブレーキ・サポートが作動被害低減に作動します。車線逸脱警報システムや、ステアリングアシスト、高速域までの設定が可能になったタイプも順次シャス展開を広げつつある追従型クルーズコントロールなど幅広い機能と連動しています。

と紹介はしたものの、かなりのペースでアップデートされてもいますので、ほしいクルマの支援システムについては都度確認すべきでしょう

センシング機能で前方のクルマや標識を認識しているところ

比較以上に「自分に合ったシステムかどうか」のチェックを!!

新しい技術ですし、メディアは良く取り上げます。しかしその多くが装備の項目的比較になってはいないでしょうか?今こそクルマは自分でチェックすることが大切だと思います。 「こっちは標準でこれが付いているのに、あっちは、有償オプションでも用意されない!」とクルマのメディアがしかめ面の記事を載せたら、ユーザーはそれに釣られてその装備は付いていた方がいい、となるでしょう。しかし、実は乗ってみて、テスト環境で試すと、結構動作のタイミングや、効き方、作動マナーなど、それぞれ異なるものです。

そうしたことをトータルで見て、判断する必要があるでしょう。ランキングにして項目的に一番揃っていたり、網羅されていることも大事かもしれませんが、あなたにとって一番適したシステムであることが求められるのですから。

軽自動車、輸入車も含めて、ほかにも各社様々なシステムを用意してくれています。ディーラーなどで体験イベントや試乗の機会も用意されていますので、ぜひ一度ご自身で試されるのが一番だと思います。

横にならんでいる黒の車の中から虫眼鏡を使って赤いクルマを拡大

究極的には信用できないが、ぜひつけたい装備

筆者の個人的な見解としてはどこか信用できないところがあります。この手の装備に関して。そもそも誤作動は起こさないの?とも思いますし、実際、急に車線を変更して来るようなクルマがいた場合(本来そういう場面こそ力になってほしいですね。)検知や作動が遅れて自分でブレーキを踏んだこともあります。そして精神的に運転中に「お任せする」罪悪感もありますし、任せきれないなら自分で全部やる、昔ながらの感覚でのドライブの方がしっくりくると思う部分もあります。

だからこんな装備はいらないか、と言えば、ぜひ装着したいと思います。各車癖やシステム上の違いはあるものの、それでも総合的に楽になるのは間違いないです。こういう装置のついたクルマで東京から大阪、広島、福岡など遠方へ出かけたこともありました。そう比較的長距離でのドライブ時こそ、ストレスや精神的疲労度の差は格段に出ることを実感したからです。これは便利だ、と思いました。便利だと思ったからこそ、それぞれのシステムの癖をしっかり把握して、安全運転支援システムと一緒に楽しむクルマ旅。大いにアリだと思う次第です。

センシング機能にて前方のクルマを把握

古いクルマを持つ人も必見!

最近では、そっくりそのまま完全に安全運転支援をしてくれるわけではないものの、機能によっては後付けが可能なものも出てきているようです。例えばアクセルの誤操作など、最近事故が相次いでいますね。こういうものの対策は社外品でリリースしている会社もあるようです。また、今後は自動車保険などでも優遇が広がっていくかもしれませんね。こうしたことを考えていくと、うちのクルマは古いから関係ない、なんてことはなく、大いに利用できるものかもしれません。ぜひチェックしてみましょう。

このようにクルマは日々進化・改善されていきます。とくに安全運転支援システムの進歩のスピードには目覚しいものがありますね。昔はクルマが衝突事故をよく起こしたんだって!と言われる時代が来るかもしれませんよね。

しかし、これだけは忘れてはいけません。あまり運転支援システムが作動してばかりの運転は感心しません。こまめに休憩も取りながら、安全運転は心がけていきましょう。


(中込健太郎)

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