技術を習得する発達段階に応じて、以前は見えなかったものが徐々に見えて来る、新たな気付きがあります。
例えば
リアルG-Bowlのデモ動画。険しいワインディングを0.4G維持でスイスイ下って行きます。
小さい動画で画質が甘いのと、ごく普通に運転しているように見えるので、あまり険しいワインディングには感じません。でも同じコースを私が0.3Gで走ると
こんな有り様。
以前は「実はこんな難しいコースだったのか」で終わってました。でも今は「どうして違って見えるのか」「何が違うのか」へ目が向きます。
そこで細かく比較してみました。これはその一例。映像中の丸数字はコース上の対応するセンターライン。手前から奥へ❶〜❻と続く。コーナー入り口付近のハンドル操作(タイミングと量)を比べます。
これはブログの説明用に作ったコマ送りスライドショー。実際は比較映像(非公開)を詳しく見ながら頭で理解。こんな細い作業を全コーナーに渡ってはやりませーん。(^^)
別のコースで
模範運転の動画がありました。これも以前ならただ見過ごしたかも。今見ると驚きのハンドル操作に直ぐ気付きます。で、気になる。どうしてこんなことが出来るの?
ただ丁寧な操作とは明らかに違う。操舵のタイミングと量はライン取りに依ることは前述の比較動画からも分かりました。でもまだ他の要素も絡んでそう。映像では加速/減速の様子までは解らない。
答えを探そうとただ闇雲に試行錯誤しても惑うばかり。背後にある理屈や考え方をある程度理解して取り組まないと。知識として知っていても習得するのは難しく時間も掛かります。だからなおさら
* 闇雲な試行錯誤は徒労に終わる 恐れが大きい。
で、今私が参考にしているのは主に
こちらのブログ記事。過去から現在へと順に辿っています。補足として
こちらの雑誌の特集記事の図解など。
他に参考になった動画など。せーろーさんに教えてもらいました。大いに感謝。(^^)
運転技術1:ロール姿勢、ヨーコントロール ステア操作だけで定常円旋回を反転
運転技術2: 定常円旋回 アクセル操作だけでラインコントロール
*
闇雲な試行錯誤は徒労に終わる
この最たる例がi-DMでしょう。微妙な動きの変化を「良い(青) / 並み(緑) / ダメ(白)」に変換して見せる。運転しながらチラ見では記憶が都合良く変容するので、客観視するようビデオ撮りしましたが。振り返って見ても評価結果が分かるだけで、なぜなのか?評価の理由が解らない。取り組む方法論が無く、判定の境目を試行錯誤して手探りすることに。
良い(青) 〜 ダメ(白) の間に明確な壁は無く、青〜白へ連続的に変化するグラデーションの中に、マツダが好みで仕切り(i-DM判定マップ)を設けただけ。だから徹底してi-DM青判定に合わせようと、運転操作を微調整するのは《マツダの承認》を求める様なもの。ドライバー自身が理想とする運転とは異なるでしょう。
本来は「乗員に優しい運転スタイル」のi-DM。それを超えて青判定を徹底追求するなら、スコアやランプに拘る前に判定の原理や仕組みを理解します。
私なりに解釈した結果、《マツダの承認》を求めようとは思わない。でもランプは揺れ具合のモニタリングに使えるので車載カメラで撮っておいて後で参考にしよう。だから運転中は無視。ランプより前をしっかり見てコースを読もう。
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Posted at
2015/04/29 04:04:52