KFエンジンのオイル漏れ修理 と タイミングチェーン交換 その② 準備編 2
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今回はオイル漏れ修理のため、超面倒なタイミングチェーンカバーまで開けるのですから、合わせてタイミングチェーン関連の部品も迷わず交換しておきます。
ここに写っている部品全部合わせると、おおよそ計算した限りでは21000円弱+税となり=約23500円ほどとなります(バルタイ機構のないターボ車の場合)。
ちなみにこちら掲載の写真はタイミングチェーン関連の部品すべてを撮影したのもですが、当方のターボ車は超面倒なバルタイ機構は無いのでスプロケ類の交換は比較的簡単に済みました。
本当はここまで作業をするなら、すでに30万km直前まで走行していることからヘッドまで開けて、コンロットまで組み込まれた状態で供給されているピストンキットを用いて、ピストン類も交換したほうが良かったのですが、予算と準備が足らず残念ながら今回は欲張らず見送ることに。
でも後日ダイハツDまで行きましてこの辺りの詳しいお話を聞き、当方のエンジン形式に適合するピストンキットの品番と、コンテなどの車種専用の修理書では不親切にもごっそりと省かれております、腰下部分の修理書の手配をしてきました。
結果的にはタイミングチェーンの部品すべてを更新しても、がさつな音はだいぶんましになったのだが、思ったほど軽快なアイドリング音にはならなかったので、これも直すには直打式のタペットのすきまの調整と、ピストンとメタル類・ピストンリングの交換が必要なようです。
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まず品番変更されているタイミングチェーンです。代替新13506-B2100 となります。品番変更の理由はいつものごとく知る由もないのですが、耐久性が向上しているのかもしれません。
現時点では4650円+税なので、おおよそ5000円ほどですが、先に触れましたがすべてを一新するとなると、約23500円+ヘッドガスケット代+液体ガスケット代などを足しますと部品代だけなら総合計は約3万円ほどといったところでしょうか。
他にもクーラント代やエンジンオイル代、ボルト類も更新するならもう幾分か必要ですが、工賃を10万円前後? と仮定しますと、13~15万円程度かかりそうですね。エンジンオイルの交換サボリのツケはかなり大きいようです。
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タイミングチェーンの裏側も撮影。
各部品の封を開封して砂などが付着してしまうと具合悪いので、今回は全て封を開封せずにいったん撮影し、装着直前に再度撮影するつもりでしたが、残念ながら天候が急変して土砂降りの雨になるということで、急遽深夜に前倒しして作業したため各部品の再度の写真撮影は断念。
それはともかくダイハツのエンジンは滋賀工場と久留米工場製の2種類ありまして、使われているタイミングチェーンのマークプレートの色が違っているようです。
当方のは久留米工場製のエンジンでしたが、ここに掲載している写真の通り、タイミングチェーンの補給部品は、滋賀工場で使われているオレンジ色のマークプレートの物が供給されています。
久留米工場の青色のプレートより、こちらのオレンジ色のプレートのほうが分かりやすいですね。
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今後ピストンの更新までするのなら再びここを開ける必要がありますが、焼き入れがなされているもののスプロケの歯もヘタリぎみなので、30万kmという走行距離を考慮し、今回は妥協せずすべてを一新していきます。
こちらは吸気側のカムシャフトに装着するタイミングスプロケの部品です。税抜き4050円也。ボルトは260円です。
もちろん我が車はターボ車なので、取り扱いの面倒なバルタイ機構はないので、単純にスプロケットのみの交換で済みます。材質が特殊な部品なのか歯車だけなのに結構高いです。
ちなみにNA車に搭載されているバルタイのカムスプロケットは、税抜き8800円でした。
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こちらは排気側のカムシャフトに取り付けるスプロケと固定用ボルトの写真です。部品単価はスプロケは2650円、ボルトは210円也。材質はどちら側のスプロケットも焼結合金だそうです。
それでもエンジンオイル管理が悪ければスプロケの歯はかなり摩耗してしまうのでしょうね。
といいますのは、サイレントチェーンでは「インボリュート歯形」という形状となっているようで、普通のローラーチェーンではスプロケの谷の底の部分にチェーンの駒がかみ合うので衝撃が大きくなるのに対し、
このインボリュート歯形というのは、歯の山の斜面にチェーンが滑り込むようにかみ合うため、衝撃や音は抑えられるようですが、オイル管理が悪いと山の斜面部分が摩耗しちゃうかもしれません。
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こちらはクランク軸に取り付けるほうのスプロケ、クランクシャフト タイミング スプロケット、といいます。材質はスチールに高周波焼き入れ戻しとの解説がありました。
単価は税抜きで1580円、ウッドラフキーが200円でした。
このタイミングチェーンを駆動するスプロケット、クランクシャフトにはめ込むだけで、半月状のウッドラフキーという極小さな部品をシャフトの凹みに押し込んで圧入固定するだけの構造となっています。
このウッドラフキーは、取り外す際にどこかに飛ばしてしまったり、失くしやすいので余分に発注しておくほうが無難です。もちろん失くしてしまえば、代用は効かず組み立て作業はストップしてしまいます。
またきちっと所定の位置にしっかりと押し込んでおかないと、外れてしまえばバルブクラッシュにもつながり、エンジンがパーになるかもしれません。僅か200円の部品ですが侮れないです。
「ウッドラフキー」で検索すると、よくバイクのモンキーとかの不具合事例がヒットしますが、スペースの狭いバイクの場合、固定にはボルトなどを使わず、このウッドラフキーを使い整備ミスやら走行中に脱落、といった事例が多いようです。
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