ダイハツ純正 , 代替新 13506-B2100(旧 13506-B2040) タイミングチェーン
今回メイン作業となるタイミングチェーンとなります。
こちらも品番が変更され、代替新(代替新品番) 13506-B2100です。旧来の品番は13506-B2040なのでひょっとするとLマウントみたいに何回も品番変更されているのかもしれません。
ともあれ、税込み¥5000円ほどのタイミングチェーンを新品交換するのに、エンジンオイルと冷却水を抜き、クランクシャフトプーリーを外し、Rマウントを外し、オイルパンとヘッドカバーを外し、最後にタイミングチェーンカバーをも外してやっと交換作業が出来るという大変な代物で、ここまでやればあともう少しでエンジン分解作業までできる、というところまでいっています。
下写真8番目のように当方の30万km走行直前のエンジンにしては、タイミングチェーンの伸びは恐らく5mm以下で、軽自動車ということを考えるとほぼ伸びていない驚異的な状態でした。
がしかし、耐熱耐油性のプラ製のチェーンガイドやテンショナーアーム、スプロケの歯車部分の劣化はやはり使用時間を考えますと劣化は見られますが、チェーンも伸びは無くとも多少固着していて動きがぎこちないところもあり、全くの無劣化とはいえないようですが、オイル漏れさえなければ分解整備まではしなかったでしょう。ただ今回はせっかくタイミングチェーンカバーを開けたのでついでに交換しちゃいましたが。
ただしオイルポンプ排出口のOリング(90043-01325)が熱と経年劣化でパリパリになっており、取り外そうとするとバラバラになっちゃいました。ここが劣化してエンジンオイルが漏れだすとオイル圧がかからず、きゅうすの形をしたオイル警告灯が点灯して運転不能となりますね。タイミングチェーンは30万kmも持ったがこういうゴム部品が劣化してしまうので、やはりオーバーホールが必要となってきます。
本来ならウォータポンプのところだけでもタイミングチェーンカバーとは完全に分離して、エンジンブロックにガスケットを介して直接はめ込むような構造にしていたなら、冷却水の抜き取りも、ウォータ周りの液体ガスケットの塗布も必要なくなるし、タービンの冷却水パイプも外す必要もなくなり、整備の難易度は大幅に下がるはずなのに、製造時の工数削減しか考えてない全く持ってアホな設計をしているダメハツですよね。
そもそもウォータポンプ周りに塗布する液体ガスケット スリーボンド1282Bが劣化して、もし冷却水クーラントがエンジンオイルの中に大量に混ざったらどうなるのか、もちろんエンジンは焼き付いて終了ですが、クーラント冷却水とエンジンオイルとの境目を2種類の液体ガスケットだけで封をする発想では、低コストでエンジンは作れるとは思うが、消費者リスクの観点からでは最悪ですよ。
今回はコンテ修理書とは違い整備リスク軽減のためエンジンは車体から降ろさず、極力手間を減らすことにも取り組み、吉と出るか凶と出るかは不明ですが、自己責任にて液体ガスケットも修理書とは若干違う種類の物を使用しました。
エンジンのシリンダー部分の分解整備は今回予算と時間の都合で見送りましたが、これで当面何事も無ければこのまま乗りつぶそうと思います。廃車時になるかもしれませんが、多走行車のピストン、シリンダーなどの状態を見極めるため一度はここまで分解して、たくさんの写真に収めておこうとも思います。
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すでにアップした写真ですが今回交換した部品一式。+αでチェーンカバーとオイルストレーナーも交換。
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新品のKF用のタイミングチェーン。これも品番変更されています。どこが変更されたかは不明。
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チェーンの補給部品は滋賀工場の銅色の駒のものが供給されていて、分かりやすいといえば分かりやすいです。
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今回のオイル漏れ修理とタイミングチェーン交換は安全性を重視し、車載状態でスロープにて取り組むことに。
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すでに述べてますが、作業前には必ず排気上死点=0度を出します。チェーンカバーもプーリーも目印あり。
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劣化しているチェーン部品類。特に真っ白のチェーンガイドが熱などによる劣化で抹茶色に変わり果ててます。
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下側の新品のチェーンと上側の29万km使ったチェーンを撮影。夜間作業のため室内撮影し不鮮明な撮影。
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上の写真の端っこのみ切り取って掲載。赤線をペイントしたが、このように我が車のはわずかな伸びでした。
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カストロールみたいに詐欺表示でなく、正真正銘の100%PAO系の化学合成油 8100X-cess。
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8100エクセスではチェーンが伸びないだけでなく、洗浄分散性も高いのかオイルパン内部もピカピカ。
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まず吸排気のカムシャフトを駆動するスプロケを交換。ターボ車はバルタイがなくて交換はスムーズに終了。
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次にクランクシャフトに取り付けるタイミングプーリーを、ウッドラフキーと共に新品交換完了。
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作業途中の写真はないのだがスプロケ3つを交換後、スプロケとチェーンの印に合わせてチェーンを掛けます。
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もちろんタイミングプーリーの黄色のポンチ印にも銅色の駒を合わせてから、左右のカバー類も装着。
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チェーン3ヵ所の銅色の駒が正確に合っているかよく確認し、最後にプランジャーを取付けストッパーを抜く。
定価 | 4,650 円 |
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入手ルート | ※(税抜き価格/工賃は別) |
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