
ようやく休日。
でも、雨の日曜日です。
年度末と消費税増税で昨日は仕事。
こんなに忙しいのですから少しは給料が上がって欲しいのは切実な願いなんですけどね。
今日の話はクルマです。
昭和40年生まれの私にとってクルマやオートバイは憧れ、青春そのもの。
なにせスーパーカーブームを体験した世代ですからね。
免許取ったらとにかく女の子にモテるクルマを買うことが夢なんて世代。
だから、私に近い世代はクルマが趣味という人は多い気がします。
実は自動車のSNS「みんカラ」もずっと続けています。
クルマやバイクで人と繋がりたいという思いで10年ぐらい続けています。
私もいろいろなクルマに乗りましたが、やっぱり愛車S-MXについて書きます。
80年~90年代にかけて自動車は急激な進化を遂げました。
バブル期に設計、生産された自動車は大衆車であっても豪華装備、高性能であり、某社では軽自動車から高級車まで全車種ターボ搭載というものまでありました。
エレクトロニクス、技術革命とまで言われ、デシタルメーターを始めとするあらゆる機能が生み出されました。
ABSや4WAS、トランクションコントロールもこの頃からです。
1995年のモーターショーで衝撃的なクルマがありました。
まだ30歳前後の年齢だった私にとっては、まさに理想的なクルマに見えました。
それがHONDA S-MXです。
ショーモテルのパッションオレンジの色と当時はまだ人気があった、CITYブルドックⅡのような張り出しのあるデザイン。
ベースであるステップワゴンと言うことで、サイズの割には室内がかなり広い。
このままショーモデルが登場したら即買いたいと思えるクルマでした。
市販開始は1996年からで、ほぼモーターショーに登場したままのデザインで売り出され大ヒットになりました。
CMで流れた恋愛仕様という表現と、完全フルフラットでダブルベットのように空間に、
「走るラブホテル」
と、言う俗称で呼ばれていました。
買いたい思いは変わらなかったものの、実は買えない事情がありました。
当時乗っていたのがトヨタのクラウンでローンが未完であったこと。
子供が相次いで小学校に入学し、翌年には子供をひとり授かったこともあり経済的な理由で諦めました。
一度高級車の味を知ると、この乗り心地の良さが手放せず次もクラウンに。
もちろん新車はローンで懲りたので中古ですが乗り換えました。
しばらくして嫁の
「みんな乗ってるミニバンって気になるわよね。小回りが効いてそれほど大きくなく車椅子が載せられるのが欲しい。」
と、言われディーラー回り。
BOXY、セレナ、ステップワゴン・・・どれもデカイ。
で、モビリオ、スパイク、シエンタはちょっと狭い。
ちょうど良いサイズのトールワゴンって見つからない。
この頃は7人、8人乗りの3座席シートが流行っていたものの、車椅子を搭載するには3座席は不必要。積載性を考えるとほぼ使用することなどありません。
最初から使わない機能は必要ないですから。
そんな折りに頭に浮かんだのはS-MX。
かつてモーターショーで衝撃的な印象を受けたあのクルマ。
幸いにもこの頃は乗り換え時期だったようで、後期型は高いものの初期型は底値になりつつある。
買うならあのパッションオレンジと言うことで中古市場を探し回る。
以外にブラックやホワイトは台数出ているものの、オレンジでそれもガラスルーフ仕様はなかなか出ない。
結局は個人売買で出てきた車検切れの97年車を落札。
エンジンも車体も年式相応でしたが、とにかく安かったのと点検、整備をしっかりしたいたのが決めてでした。
おかげで大きな故障は購入後一度もなく、現在は走行距離も18万kmを超えました。
4mを切る車体に2000ccのB20エンジン。
ステップワゴンをベースにしながらもリアのオーバーハングを短くしたことで軽量に。
ATミッションのセッティングも中低速重視でパワフルにセッティング。
軽いハンドリングもあり、なかなか元気に走り回ります。
当時から 年も経過していたにも関わらず、中古のS-MXはとにかく新鮮でした。
当時は人気車種であれだけ走っていたのですが、現在はかなり見ることも珍しくなり逆に所有欲が出ています。
あの時代に憧れたクルマではありますが、実は90年代当時のクルマとしては非常にシンプルです。
必要最小限の装備で私のはABSすら装着されていません。
シンプルだけに故障も少ないと言えます。
スタイルは手の入れようのないものだし、簡素だけに内装は逆に自分色に染めるのも可能。
ベンチシートはアレンジも多く車中泊にはもってこい。
飽きのこないデザインも好感です。
そんなS-MXですがデカイ事故に遭い廃車の危機に。
S-MXが好きなら乗り換えれば良かったのですが、愛着が強く廃車寸前のS-MXを100万円かけて再生しました。
周囲はその行為に驚き、呆れましたがそれぐらい好きなクルマなんです。
後継車がないワンモデルだったのも好きな理由。
1990年代を象徴するようなS-MXですが、まだまだ壊れるまで乗り続けます。