
ホントなら3月に開催予定だった
ビリヤードのJapan Open。
震災の影響で、7月に延期され、先日行われました。
で、球熱再燃の僕は、
そのチケットを1月に買っていたのでした。(笑)
僕が前に見に行ったのは、2001年と2002年。
この時は、男子の優勝が逸野暢晃選手、F.ブスタマンテ選手(フィリピン)。
女子が、梶谷景美選手、夕川景子選手だった。
実は、男子で言えば、その翌年の2003年、アマチュアだった西嶋大策選手が優勝して以来、
女子は2008年の福家美幸選手以来、日本人選手は優勝していない。
今年こそ、なんとか日本人選手に勝ってもらいたいと思っての観戦だった。
まず、7/9(土)、都内各地(横浜1カ所含む)で予選と、決勝の一部が行われ、
決勝特設会場への切符が争われる。
男子が16名、女子が8名である。
日曜日10時。
男子のBest16が始まる。
場内に特設された、8台のテーブルで、それぞれゲームが行われる。
男子の競技は10ボール。8ゲーム先取りで、次のステージに進む事が出来る。
12時。
Best8が始まる。
この回から、空いた4台のテーブルで女子のBest8も行われる。
女子の競技は9ボール。8ゲーム先取りで次のステージに進む事が出来る。
こんな感じで、Best4、決勝も行われる。
それぞれの試合を堪能しつつ、写真を撮りながら観戦をしてきた。
そして、決勝。
男子で残ったのは、張 榮麟(チャン ロンリン・台湾)とEfren Reyes(エフレン レイズ・フィリピン)。
Best4まで川端聡選手と神箸久貴選手が残っていたのだが、残念ながら敗退となってしまった。
敗退となったが、この日の相手が凄すぎたと言うような内容だったので、ま、仕方ない。
こうなったら、大好きなレイズ選手に優勝をと思っての観戦だった。
女子で残ったのは、河原 千尋選手(日本)と巍 子茜選手(ウェイ ツーチェン・台湾)。
女子は日本人が残った!去年のランキング1位の選手(今年もトップを走っている)だし、
大きく期待しての観戦だった。
男子決勝
レイズ選手がリードする展開でゲームは進行し5-0まで引き離す。
中盤で張選手が怒涛の追い上げを見せ5−5に追い付く。
さらには追い越して、5-7まで張がリードをした。
しかし、レイズ選手も負けじと7−7に追いつく。
勝負はラスト1ゲーム、ブレイクはレイズ選手。⑥イン。
しかし、取り出しの1番をミスしてしまい、張選手に番をまわしてしまう。
しばらく撞いてなかった張だが、危なげなく残り球を沈めていく。
③、⑤、⑨が近い配置で難しいところもあったら、③を入れながら、⑤、⑨のトラブルを解消。
残った球を落ち着いて入れ続ける。
勝利が見えてきたころ、かなり緊張していたそぶりもあった。
ゲームボールとなる10番は、ちょっと嫌な配置になったが、落ち着いてきっちりシュート!
この日の張選手は、強かった!そんな印象でした。
でも、勝ちを決めた直後、テーブルにもたれかかったその姿は、ここまでの死闘を物語るものでした。
女子決勝
決勝戦の前に行われたJPBAの最優秀選手表彰式で、河原選手は「優勝する!」と宣言した。
と言うのも、去年ランキング1位になった事はなったのだが、その内容には満足をしていない。
今年は納得できる内容で1位になりたいので、まずこのJapan Openを勝ちたいと言う内容での事。
相手は台湾の21歳、魏子茜選手。
ゲームは河原選手が魏選手に先行を許してしまい、追いかけるも捕らえきれない苦しい展開。
しかし、河原選手の執念の追い上げで6-6に追い付き、7-6と先にリーチをかける。
が、魏選手も追いつき、7-7に。
男子に続き、女子もフルセットマッチ。
最終ゲーム、ブレイクは魏選手で⑧イン。
①は⑦に隠れてしまう。プッシュアウト。
(プッシュアウトとは、ブレイク後狙うべき球が隠れてしまった場合、
プッシュアウトを宣言すれば手玉を撞けば何をしてもよい。
それを受けた相手は、撞く事もできるし、パスをしてもよい。
パスをされた場合は、プッシュアウトをした選手が撞かなければならない。)
河原選手:プッシュアウトを受け、パス。
魏選手:①をクッションから当て、隠れなかったが入れの難しい配置に。
河原選手:しばし考え、①をセーフティ。しかし、失敗。
魏選手:見えた①をサイドへ。
この後はどの球も問題のない配置。
残り、⑦までを魏が取り、最後の⑨をミス!
まさかのミスだったので、場内中、選手も先に決勝を終えていたレイズ選手も驚いている。
ゲームボールをミスし、残りの配置をよく見ずに、おそらく魏選手はOKしようとしていたようだった。
河原選手が「ダメだよ~、ほら簡単じゃないよ!」と魏選手に言っているのが聞こえたのだ。
とは言いながら、入れる気満々の河原選手。
遠い角度のある⑨を狙いに狙い倒してショット。
しかし、ミス!!
場内中が、河原選手の優勝を信じていたし、入れると思っていたので、場内総ため息。
レイズ選手も、目に手を当てていたほどだ。(笑)
残った配置は、楽な配置。
落ち着いて魏選手が⑨をイン。
最後の最後までもつれる、熱いゲームだった。
ホントに熱いゲームだった。
河原選手に勝ってほしかったのもあって、彼女の追い上げ中には、普段声を出す事もないボクが、
難しい球を決めた直後には、拍手をしながら、「ナイスショッ!」と叫んでいた程だ。
なので、魏選手が⑨を飛ばした時は、驚いたと同時に、河原選手の勝ちを確信してしまった。
しかし、そこで簡単に勝てないのがビリヤード。
流れはそう簡単に変わらないのがビリヤードなのだ。
この日の試合を見ていて、そんなことを切に思った、1日でした。
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玉のはなし | 日記
Posted at
2011/07/13 20:39:00