ル・マン、マツダレーシングチームの料理長

フランス仕込みの節約生活術128（集英社be文庫）
脇雅世　著。

図書館で偶然見つけた本。
フランスでの生活で体験したことを、
合理的に分かりやすく書いています。

脇さんは、IHクッキングの第一人者で、中部電力の料理教室を
受けたことがあるのですが、気さくで楽しかったです。

1979年にTV局の「ル・マン24時間耐久レース」のレポーターを
務めたことがきっかけで、80年から91年まで
マツダレーシングチームの料理長に。

この本には「ひと口カツ」の逸話がありました。

レースの前日は、昼はステーキ、夜はトンカツと決まっていたそう。
テキ（敵）にカツ（勝つ）という縁起担ぎ。

スタッフ総勢100人分を一度に作るのですが、
普通のやり方では場所も時間も間に合わない。

強力粉をはたき、味付き卵液にくぐらせ、
パン粉をまぶして揚げることで、解決したそう。

卵液は、卵1個に対して、水油各大さじ1、塩小さじ1/2、コショウ少々の割合です。

あとは、肩ロースの一口サイズにすることで、火が通りやすく
食欲に応じて食べやすくなるようにしたとか。
787Bの優勝の影には、色んな方の苦労があるんですね。

私も、いつものやり方でトンカツを作ってみました。

天ぷら粉を水で溶き、塩コショウで味付け。
トンカツ用の肉を２～３当分したものをくぐらせ、
あらかじめ軽く焼いておいた「パン粉」をまぶし、
上からオリーブ油をかけて、200度のオーブンで焼いて完成。



脂っこくなく、カリッとして美味しく、後片付けも楽です。

ソースは、ブルドックのトンカツソースで、食べるのが好き！
私にとってブルドックは関東の味です。