2016年01月04日
当事者になってみないと判らない。
昨日、日テレ系でO.Aされた「大家族石田さんチSP」、ご覧になられた方もおられるかと思いますが、この言葉、大家族石田さんチのお父さんの言葉です。
昨日は、昨年9月に、茨城・鬼怒川流域の大水害に見舞われ、自宅が水につかり、甚大なる被害を受けた、石田さんチの家族が、立ち直っていくまでの過程を、美容師志望の末っ子の就職活動とともに放映されてましたね。
お父さんは、高校を出て、専門学校卒業後に美容師として働き、結婚を機に化粧品会社の営業マンに転身し、その後、外資系化粧品会社の日本法人に移籍し、大卒で英語ペラペラな周囲の社員たちを向こうに回して、必死の努力で日本法人の営業本部長・統括にまで登りつめ、日本中を飛び回る生活を送り、一時は海外赴任するほどでした。
その後、定年退職後、雇用延長で契約社員として会社に残るも、実績が思うように残せなかったことがきっかけになり、退職する決断をした矢先に、件の大水害に遭遇。
ちょうど、自宅にはお母さんと次女、それに認知症にかかっているお母さんの実母がいて、いよいよ水かさが増す寸前に自宅から非難し、住んでるエリアの高台にある公民館に逃げるも、そこも水位が増し、孤立状態になり、クルマも水につかりだめになったときに、消防隊員に救助され、その後、避難所に保護され、翌日お父さんたちと再会してました。
数日後、水が引くのを待って、片付けに行くとおばあちゃんの家は奇跡的に被害がなく、住める状態だったのですが、石田さんの家は1階部分が壊滅的な被害を受けてて、2階は無事だったものの、汚泥と漂着物からの異臭で片付けを余儀なくされて、瓦礫を処理していく中で、お父さんがこうつぶやいたのでした。
「30年近く、あの会社で頑張ってきて、子供たちも巣立って、いよいよ人生の最終章に行こうとしてたのに、振り出しに戻された気分だよ。悲しいというより悔しいよ。この悔しさ、当事者になって見なきゃ判らんよ。」
その夜、身を寄せていた四男のアパートで、四男と呑んだ後、お母さんに愚痴をこぼしていたなかで、やり場のない怒り、悲しみ、つらみをぶちまけていた姿に、なんともいえない感情を持ってしまいました。
後日、お父さんは、みんなをバーベキューに招き、慰労会をしていくなかで、みんなに「4月までに、この家を住める状態にする。」と一大決意を発表。
末っ子が「おばあちゃんの家ではなく、いつもの道を通って、いつも帰ってる家に帰りたい。違うとこの道を通ってばあちゃんの家に帰りたくない。」と言ってたのが凄く印象的で、お母さんも子供たちもお父さんの決意に賛同してましたね。
そして、お父さんは再就職に向けて、家の立替に向けて動き出したのですが、この姿を見て、同じ男として、あのバイタリテイー、タフな精神、「転んでもただじゃ起きない」という意気地に感服しました。
私も頑張りますよ。
明日も早いから、そろそろ寝ましょうか。
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Posted at
2016/01/04 23:33:01
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