
(
前編からの続きです)
足掛け2年にわたった次期マイカーの検討は、家族の意見を拾い上げながら牛歩のごとくノロノロ進み、MAZDA2の6AT車で漸くグレードやボディ色が確定。
車種としては2014年から約3年間所有したDJデミオそのもので、いわばマイカーへの"復活登板"。しかしながら、1.3Lから1.5Lへの排気量アップをはじめ、先進安全装備や快適装備の相対的な充実ぶりが、十分な新鮮味を感じさせてくれるとの見立て。何より、3代目の嫁さん専用車だったDJデミオとは役割や位置付けが異なるわけで、マイカーの布陣に新風を吹き込んでくれる期待もあったのです。
ところが
嫁さんの突然の一言から事態は大きく動いていきます。
「もっと使いやすいクルマが欲しい…」
槍玉に上がったのは、5代目の嫁さん専用車・MX-30。
義父母の生活サポート強化を図ろうと、春先から不定期的に広島へ帰省して通院や送迎を繰り返すなか、かのフリースタイルドアの介護用途での使い辛さに辟易し、決定的なダメ出しをするに至ったのです。
このユニークなドア、MX-30の個性を演出する象徴的な機構とはいえ、高齢の義父母が後席の乗降に難儀してしまう現実を前にすると、実質的には2人乗り車。義母に譲渡したDJデミオの方が遥かに実用性に優れるとなると、3ナンバーSUVのデカい図体も形無し。まぁ、夫婦2人で買い物に行く日常でさえ、駐車場で手荷物の出し入れのし辛さに閉口するので、私としても反論の余地なし。ましてや、そんな不便さに目を瞑ってまでR-EV搭載車の購入を強行した身としては、ただただ申し訳なくて心が痛む一方で…。
こうして、決まりかけたコンパクトカー選びに覆い被さるように、新たな嫁さん専用車の選定が緊急課題として急浮上。しかも
「正直、(専用車としては)もうデミオはいいかな…」
という嫁さんの意向から、その役割を新顔のMAZDA2に担わせる可能性も瞬時に消滅してしまったのです。
となると、次にコンパクトなマツダ車は
CX-3。
実をいうと当初、次期マイカー候補にこのスタイリッシュなSUVも挙げてはいたのです。しかし、一般に「万能さ」をウリにするSUVというユーティリティプレイヤーを、よりによって"用途別マイカー体制"を標榜する私が複数台抱えるなんてあり得ない!との偏狭な考えから、早々に候補から外していたのです・・・。
でも、もはや背に腹は代えられません。
嫁さんや子供たちが扱い易く、義父母が支障なく乗降できるクルマとして、CX-3の"復活登板"を真剣に検討し始めたのです。
実はここでも、僅か2年のインターバルとあって、新鮮味の乏しさは懸念材料のひとつ。但し、かつて所有していた20Sはマイチェン直前の仕様だったため、EPB(電動パーキングブレーキ)や後席アームレストは我が家のCX-3としては初物。サイズが拡大されたナビモニターも含めて、MX-30と比較しても装備が極端に旧態化した雰囲気はなさそう。
これに加えて、雪深い嫁さんの実家周辺を考慮し、我が家初のAWD採用に踏み切ることにし、その重量増をカバーする1.8LのSKY-Dの初選定と併せ、十分過ぎる新機軸も確保。さらには、外装に凝った特別仕様車をチョイスすることで、未塗装の樹脂モールディング類の煩わしいメンテナンス作業から解放されるオマケまで付いてきました。
というわけで、あまりに突然だったこの新展開も、偶々娘が帰省中の出来事だったため、二転三転したMAZDA2のケースとは対照的に、グレードやボディ色の選定は瞬く間に確定する結果となりました。
むしろこの数週間、私が多くの時間をかけて悩み抜き、よもやの大決断をすることになったのは、ダメ出しを喰らったMX-30…いや、
Rotary-EVの今後の処遇についてだったのです。
(
後編につづく)
Posted at 2025/08/31 15:55:05 | |
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隠れ家のマツダ | 日記