とある飛空士への追憶

　
　「次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ。」
　
　こないだやっと買えた、「飛空士」シリーズの最初の本です。　３月初めにはまって読み込んでた「とある飛空士への恋歌」の少し前の別の国の話です。　ずっと読みたかったんだけど、恋歌の２周目読み終わったら買おうと思ってたときに3/11の地震で、全然本屋行けなくて買えなくて、こないだ4/6にやっと買えました。　１日で半分読んで、２日目にあと残り20ページってとこで余震で停電なって読めなくて(´；ω；`）、急いで実家帰った後に携帯の明かりだけでなんとか読みきりました。　あんな状況でも感動できるんだなぁって知りました。
　
　恋歌が全５巻だったのに対して追憶は全１巻だけど、中身がすごい。　シンプルにまとまってるんだけど、中に詰まってるスリルと感動が大きいです。　読み終わったときは、全339ページとは思えない読み応えでした。　後半の空戦の一騎打ちシーンとラストがすごくて、特にラストがすげぇ泣けました。　読み終わった後の余韻が今までに感じたことのないものでした。　間違いなく、今まで読んだ小説の中で１番だと思います。　１巻だけだし読みやすいし、おススメ聞かれたらまず絶対これを薦めます。　この本は最高です。
　
　
　歴史に名を刻む皇妃と名もない飛空士、ふたりが織りなすひと夏の恋と空戦の物語です。