とある飛空士への夜想曲 上

　
　あなたが見てるのは
　
　水平線と果てのない空ばかり
　
　だから祈りだけ
　
　あなたに届けよう
　
　
　
　
　「飛空士」シリーズの最新作です。　俺の大好きな「追憶」のスピンオフ。　「追憶」の主人公「海猫」の、敵国の最大のライバル「撃墜王」の物語。　この「夜想曲」で、中央海戦争に終止符が打たれるのか、二人の「空の王」をかけた戦いに決着がつくのかは下巻にかかっていそうです。　この戦争での話も、少し「恋歌」で書かれているし。　
　
　やたら読むの早いから一晩で読みきってしまったけど、早く下巻が読みたいです。　二人の戦いの決着も見たいし、もしかすると中央海戦争も終戦を迎えるのかもしれないし。　もしその場合、「追憶」のあの人が登場するんだろなと。　ひとつの戦争の中で敵対する二人の物語を描いた「追憶」と「夜想曲」という、二つの視点があるのが楽しくて。　超電磁砲と禁書目録みたいにちょっとだけ所々リンクしてるんじゃなくて、時に激しくぶつかり合うスピンオフってなんか初めてです。　この「夜想曲」が終わることで、「追憶」も本当の意味での最後を迎えられそうな気がします。
　
　
　この人の作品って文章がきれいなのですごく好きなんですよ。