修理

　
　さて、重症なティアナのCVTの修理を。
　
　バルブボディー交換した直後は絶好調だったのに数日走ったらガッツリとベルトが滑っちゃったので買い換える前提で次期車を探してました。　最後の悪あがきで超効くと噂の添加剤は注文してみて。　初代フィット系のCVTジャダ、ダメハツのKFエンジンのオイル食いも直ったというめちゃすご添加剤1L10000円。　追跡して今日届くなぁと分かった時に、最初だけは絶好調だったんだよな…と思ったら1つ気になる箇所が出たので確認しにいったら案の定の状態で。
　




　
　新品のCVTバルブボディーって、緑色っぽい錆止めの油をぶっかけられた状態で袋詰めされて来るんだよね。　写真はバルブボディーの中身で、こんな感じの迷路の板が4段重ねになってます。　外の防錆油は流し落としたけど、どうしても落とせない中に残る油が悪さしたんじゃねぇかなぁって。　全部の油を落としてから取り付けるなんて無理ゲーだからある程度はCVTフルードに溶けやすい油をかけてるとは思うんだけど、どうもサスティナCVTフルードとの相性が劇悪だったようで、
　



　
　300kmも走らずにこんな状態に。　新油は金色。　ドロドロに乳化したような状態です。　この時点ではまだ確信ができなくて、冷却水が混ざって乳化した可能性もあるんだけど、
　



　
　ラジエターキャップを開けても中は油っ気はなくて、CVTのクーラー配管は正常。　冷却水とCVTフルードの一方にだけ混ざるってのは考えられないし。
　



　
　冷却水も何㎞走って冷まそうが減ってはないので水がCVT内に混入したわけでもなく、じゃ、フルードと錆止め油の相性が最悪だったのかも…と推測。
　
　
　フルードは2019年製なので古いからダメだったって訳でもなく。　なのでCVTのフラッシングを始めました。　ダメになったフルードの全交換と内部の洗浄。
　
　
1、一晩抜いて新油を入れて10km走ってまだトロトロ
　
2、半日抜いて新油を入れて10km走って少し水っぽくなったけどまだ新油の金色じゃなくカフェオレみたいな色
　
3、オイルパンも外して一晩放置、フィルターも掃除してバルブボディーもパーツクリーナーで流してオイルパンに溜まってた白い塊も拭き取り。 掃除したばっかりのオイルパン内のマグネットに鉄粉付着有り。　試走してかなり改善。
　
4、ここで新しいフルードに変更。 サスティナ2.5LにCastrol TransmaxCVT2.5Lの半々にして試走。 変速ショックと滑りは無くなる。
　
5、また一晩抜いて最後はCastrolのみで給油。



左から、1.3.4.5回目に抜いたオイル







3回目はガッツリ抜く




6回目後のフルード
　
　これで100kmくらい走りましたが乳化もなく中高速の走りはスムーズになりました。 エンジン回転の上下もなく。
　
　
　ただ、極低速時のガクガク振動とゴツゴツ異音だけが残りました。　試しにプロペラシャフトを戻してみたけど現象に変化はなく、20km/h以下でしか出ないのでトランスファやドラシャではない…とすると結局CVT。
　
　1回完璧に滑ってしまってるので、その時の後遺症が残ったようです。　ソレノイドかギヤか。　窓を開けて走ると40～50km/hあたりでも前にはなかった変なこすれ音が聞こえるし、あ、これ完全に載せ換えだなと。　試しにストールテストしてみたら、フロアの下からハンマーで叩かれたような衝撃も来て、あぁ…終わったと。
　


　
　試しにmy診断機でCVTのエンジンブレーキも切ってみたけど変わらず。
　
　多分フルード乳化さえしてなければ今はほぼ普通に走れてたとは思います。　いやまさか考えた通りだったとはいえ、ここまで相性悪かったなんて…　日産純正CVTフルードでやってたらここまでならなかったのかなぁ…。
　
　
　
　ということで諦めました。　なんかもうやりきった。　十分いい勉強になったし、ティアナ手放します。　内外装はいいので、輸出でロシアとかどこか行けそうなら少しは買い取り額もらえるかな。
　
　次の車は大分悩んだけど、まぁ2年か4年乗れればいいので出来るだけ安いやつで買いました。　車を愛知からこっちに持ってくるまでの総額は、ティアナのCVT載せ換えより安く済んでます。　車検もまぁまぁで通して多分11月初めにはそっちに。
　
　
　あと今回の一連の作業で思ったけど、過走行車にサスティナCVTフルードは向いてない感じがしました。　10万km以下限定かな。　3.5～4万km毎交換の頻度の割には鉄粉が多すぎる。　なので余ってるサスティナはフラッシングに使い切ってメインをカストロールに変えました。　液が赤色なので劣化は金色より分かりやすいし。
　
　
　いくらメンテしても17万㎞でCVTは壊れるってのが分かったので、これからの車選びに大いに役立ちそうです。　CVT車を長く乗ろうなんて無理なんだ。
　
　
　さて、もともと再来年の車検で乗り換える気だった次の次の車の計画も立て始めましょうか。