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HighMACSのブログ一覧

2025年08月31日 イイね!

ドアモールディングその後



2009年に交換したドアモール。2025年現在、16年経過しましたが40mm以上縮みました。

いつだったか忘れましたが「もう充分縮んだはず」という事で途中で切断して交換前に使用していたモールを2cmの長さに切り出し、切断した部分に埋め合わせていましたが、全然充分に縮んでなく、さらに縮んだので写真のようになっています。



今度は4cmのモノを用意してコーキングで繋いでみようかと思っています。


他のモールの様子はこんな感じです。

これらのモールは助手席側です。私は青空駐車ですが、太陽の光が当たる方角が助手席側なので劣化の進み具合が早いようです。

運転席側はドアミラーベースの先に引っ掛けてある部分が外れかかっていますがそれ以外は問題ありません。

紫外線の影響は計り知れないですね。
Posted at 2025/08/31 15:13:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | 日記
2025年08月13日 イイね!

修理記録 (燃料ポンプ・フィルター・インジェクター)

修理記録 (燃料ポンプ・フィルター・インジェクター)長いコンテンツですのでご注意ください。

■2024/08/14
セルモーターは回るのにエンジンが始動しなくなりました。フューエルポンプの音がしていないようです。乗る頻度が極端に下がりましたがいつでもエンジンが掛かるスズキのエンジンはすごいと思ってた矢先の出来事でした。

■2024/09/16
暑さもあって原因調査が一か月後になりました。
友人たちの話を聞くと「フューエルポンプリレーかなー」ということで最初に疑っいましたが、キーを捻ってもポンプの音はしていないように感じますし、トラブルシューティングするとポンプ自体が動作していない事がわかりました。
この時、ポンプを外してみると新車時から付いてるポンプはピカピカでしたし、燃料計のスイッチ類などもピカピカでした。タンク内は多少の異物、バッフル内が若干黒いですが錆びはなくキレイでした。


■2024/09/18
Yahoo!オークションにて1機目のフューエルポンプが届く。6320円。高い。

■2024/09/21
フューエルポンプ交換したところ無事にエンジンが掛かりました。
この時、付属していた新品ストレーナーは今まで使用していた物と形状が違ったので前のストレーナーが破れていないことを確認して再利用しました。これが悪夢の始まりでした。

■2024/10/05
またエンジン掛からなくなりました。

■2024/10/13
新品に交換したフューエルポンプがまた動いていないようです。ポンプを外してみると再利用したストレーナーに穴が開いてるのを発見。改めて考えてみると穴が開いてるから最初のフューエルポンプが止まったと考えるのが自然ですね。モーターを逆回転させたりドライバー等でカンカン叩いたりしましたが動作しませんでした。タンク内の異物の問題はあるものの、今はストレーナーの形が違う程度の事は気にしなければ良かったと後悔しています。たぶん、ストレーナーが正常ならあれくらいの異物は影響出ないし、ガス欠になるのが若干早まるくらいです。ポンプはわずか2週間の命でした。

■2024/10/17
Yahoo!オークションから2機目のフューエルポンプが届きました。ストレーナーは最初に付いていたモノと似ているので即採用しました。5850円。高い。

■2024/10/19
フューエルポンプの2度目の交換。無事にエンジン始動しました。
ポンプの2度買いは高い勉強代となりました。

■2024/11/04
1年半前に給油したきりなのでガソリンタンクが錆びたら嫌だなと思いガソリンを補給することにしました。ずっと昭和シェル石油のハイオクでしたが出光に変わってしまったことがとてもショックでした。
この前に入れたのが2023/05/14、2022/02/18、2020/07/19、2020/01/03、2019/04/21・・・1年に1度以下の給油しかしていませんでした。

■2024/12/03
エンジンを掛けようとセルを回しますが、また掛かりません。5、6回始動を試みるとエンジンが始動しました。ただ、一度止めて再始動させようとするとまた5、6回始動を繰り返す必要があります。想像ですがガソリンがインジェクターまで届くのに時間が掛かっている印象でした。ストレーナーからゴミを吸って何処かで詰まってると踏んでフューエルフィルタの交換をすることにしました。

■2024/12/04
フューエルフィルタを発注しようとしたらパーツが廃盤でした。代替品を調べると先人達の情報により日産の互換品が使えるとの情報がありました。その節はありがとうございます。
マツダ品番:AZ28-20-490
スズキ品番:15410-69D00
でしたが廃盤
検索してたどり着いた情報が
日産品番:16400-72L00
でしたのでユニオン産業のF-242を購入しました。

■2024/12/08
アマゾンで購入したフューエルフィルタが届きました。3153円。高い。

■2024/12/21
フューエルフィルタ交換。少し胴回りが大きいのでフィルタを固定するフォルダを広げて取り付ける必要があります。また、少し長いボルトも必要です。
無事に一発で始動しました。これが原因かと安心しました。

■2024/12/28
エンジンは掛かるようになりましたが、走行中に4000回転くらいからグズるようになりました。それでも15分程乗っていたら調子が戻り直りました。今、思うとこの時からインジェクターが詰まり出しているんだと思います。
そしてこの時点で頻繁にエンジンを掛けていれば酷いことにはならなかったのではないかと今では思います。直ったので安心してまた乗らなくなってしまったんですよね。

■2025/03/09
冬の時期はまったく乗らなかったんですが、春になってまたエンジンが始動しなくなりました。フューエルポンプは動いています。バッテリーが弱っている訳ではないのですが、今後の修理や直った時の事を考えてバッテリーの交換をすることにしました。再生バッテリーを利用していますがそろそろ4年経過するので悪くないタイミングだと思います。もう10年くらい3回ほど再生バッテリーを利用しています。赤いバッテリーが欲しかったですがありませんでした。
メーカー記載なし 49B19L 4080円。高・・・くはないですね。

■2025/03/22
いつもの再生バッテリー屋さんから商品が届いたのでバッテリー交換しました。
ワンチャン、バッテリー交換でエンジンが動くかも・・・と期待するもそんなわけなく症状変わりません。
エンジンが動作する基本要素として、空気、電気、ガスが揃っているかを確認するわけですが、ポンプとフィルターは交換したのでひとまずガスはOKなので、電気を確認することにしました。確認はプラグを外して、外したプラグにプラグコードを繋げて、プラグをエンジンカバーとかに接触させてセルを回して確認しましたが、火花はしっかりと飛んでいました。

プラグがひどく錆びていたので前に交換して気に入らなかったので外してあったイリジウムプラグに交換しました。こんなところで役に立つとは。ちなみになんで気に入らなかったのかは覚えていません。
プラグが錆びていたのはおそらく故意にエンジンに水をかけたからだと思います。しばらく走り回れば乾くだろうと思っていましたが、走り回りが足りなかったようです。

そして2番プラグはカブっていました。しかし、他がカブっていません。何故でしょう。カブってないことが良いのか、カブってることが良いのか判断が付きませんが、この時は2つのインジェクターが同時にガソリンを吐出しないとは考えにくいと都合よく考えていました。

■2024/04/05
セルを回すと電源が落ちる症状が発生。イグニッションキーをオンにすると電源は入るしフューエルポンプも回ります。そこでセルを回すとバッテリーからの電源供給が一切止まったようになります。バッテリーターミナルについているキルスイッチをオフにしてオンにするとまた電源がはいります。サーキットブレーカー的なものは付いてないはずなのにと頭を抱えました。

■2024/04/10
電気回りの余計な不安を取り除く為にディストリビューターキャップの交換をすることにしました。前にデスビの接点に白い粉がこびりついてエンジンが止まったことがあり、とりあえず白い粉を削り取ったら動いたのでそのままだったんですが、ここで不安が頭をもたげてきました。
ディストリビューターキャップが届きました。実際には交換不要だったと思っています。
スズキ品番: 33321-51E30 デストリビューターキャップ
スズキ品番: 33321-50F51 こちらの品番に変わったようです
マツダ品番:AZ18-18-V00A
6325円。高い。
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13413532/parts.aspx

■2024/04/19
デストリビューターキャップを交換しました。
あいかわらずエンジンは始動せず。プラグに火が飛んでるか確認するもしっかりと飛んでいます。ここまできたらさすがにインジェクターを疑いますが3本とも動かないとはあり得ないと自分に都合よく判断しました。

デスビキャップを外すのにプラグコードを外したらデスビのプラグコードの差し込み先がわからなくなりました。ネットにも情報がなくてとても困りました。ちなみにAZ-1/CARAで言うとエンジンルームの左側からデスビが見えますが、上が1番で、右回りに2番、3番です。

そして、セルを回すと電源が落ちるのはバッテリーターミナルのキルスイッチの接続不良でした。ちゃんと締め付けられてなかったようです。恥ずかしい。

■2025/04/26
ECUが壊れたのかも・・・とダイアグノーシス確認。
ちなみに針式のアナログなテスターが必要です。デジタルだとたぶんシグナルが読み取れません。

エンジンルームの左側上部にモニタ用のカプラがあり、カプラをロックする爪を上にして、配線が入ってくる方ではなくて差し込み口からみて
上段左が接続なし、中央がA、一番右がB、下段が左からC、D、E端子です。
A端子とC端子を短絡させて、B端子に電圧計を接続して確認します。
「チョン、チョンチョン」と針が振れれば正常です。
「チョン、チョンチョン」が伝わりづらいとしたら「ワン、ワンツー」ですかね。
確認結果は問題ありませんでした。

■2025/05/03
シリンダーまで燃料が届いているか確認しようとしたらまたフューエルポンプが動きませんでした。外してみてバッ直で繋いでスパナで叩いたら復活。2機目のフューエルポンプも何か噛んでいる模様。

■2025/05/05
交換したフューエルポンプを外すと新品なのにワニスだらけになっていました。
この時点でガソリンがおかしくなっているのがわかりますね。

イグニッションオンでフューエルポンプ作動後、セルを回さないで燃圧レギュレターのリターンを外してもガソリンが出ないのを確認しました(パイプ内残留分の少しは出ます)。レギュレーターは正常。

またまたプラグを外すと2番はカブっていますが、1番と3番は濡れていないので吐出していないようです。

このポンプなどがワニスだらけになったのはシェルのガソリンに出光のガソリンを混ぜたからなんじゃないかと密かに疑っています。
とはいえ、ほとんど乗らずに継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のガソリンになっているので古いガソリンがバッフル内で沈殿していたんですかねぇ。走ったくらいでは新旧のガソリンは混ざらないもんですかね。


■2025/05/06
PG6S仲間の家に遊びにいった時に、シリコンホース、もし動かなかった時用のインジェクター、インマニを外す時に重宝するスペシャルソケットとエクステンションなどの提供、貸与していただきました。ついでにフロアマットを止めるピンもいただきました。とてもありがたいです。なんとしても路上復帰させたいという思いが強くなりました。

■2025/05/07
プラグを外してセルを回せばプラグホールからガソリンが吹くので吐出しているかわかるはずとアドバイスをもらいました。なるほど。

■2025/05/11
プラグを外してプラグホールをウエスで塞いでクランキングするもガソリンは付かないし匂いもしませんでした。1番から3番まで全滅です。カブっていた2番も濡れなくなりました。インジェクターの故障を確認する為に1番はカプラが外れたのでテスターを繋いで確認するも正常値。
電気的にはOKなので吐出口が塞がった可能性が高いです。そもそも10月に交換した新品ポンプがワニスだらけなのでガソリンの粘性が上がっているのでしょう。

■2025/05/16
ガソリンの携行缶を持ってそうな友人に連絡したら、あるとのことで借りることができました。この先、おそらく使うことはない携行缶を買うのに躊躇していたのでとても助かりました。

■2025/05/17
タンク内のガソリンを廃棄するのに近所のガソリンスタンドを8店舗ほど回りましたが何処も引き取ってくれません。そんな中でセルフのスタンドは絶対に引き受けないという情報をゲットしました。
インターネットでガソリンスタンドを検索するとセルフとフルサービスの区別が付く検索サイトを発見。ここからフルサービスのガソリンスタンドをリストアップして片っ端から電話しました。組合からのお達しで今は何処も引き受けないと思うと言う情報をゲット。カーディーラーやガソリンスタンドでもガソリンの廃棄は行うことがありますがどうやら専門の業者がいるとのこと。ただし事業用なので5リッターで8000円くらい掛かるという情報もゲット。最悪その金額で引き取ってもらうことを覚悟しました。こんなに処分が大変だと不法投棄する人が増えるはずだと余計な心配が頭を過ぎります。そして電話をかけ続けたところついに5リッター2200円で処分してくれる所を発見しました。ガソリンスタンドでも引き取ってくれる事がわかったので一安心。値段も8000円に比べたら遥かに安い。もうここでいいかと思いましたがリストにはまだ何件も載っていたのと、実際に持って行ったら引き取れないとか言われると嫌なのでバックアップ用にとさらに電話を続ける。そしてついに1リッター55円で引き取る所に出会いました。この時はうれしかったですね。

■2025/05/18
(株)エーゼットのキャブレタークリーナー、通常タイプと泡タイプをそれぞれ発注しました。

■2025/05/20
(株)エーゼットのキャブレタークリーナーが着荷しました。501円。高・・・くない。

■2025/05/22
(株)エーゼットのキャブレタークリーナー泡タイプが着荷しました。358円。高・・・くない。

■2025/06/07
フューエルポンプが動かないので精密ドライバーでインペラーを無理矢理回してみまた。復活しましたがインペラーを傷付けてしまいました。燃圧が足りない事態にならないといいですが。さすがにこの短期間に燃ポン3台目はツラいです。そしてポンプの中から何かピンク色の石のようなモノが出てきました。何がガソリンタンクに入っていたんですかね。何かイタズラでもされたのかな。

灯油ポンプで5リットルくらいづつ別の容器にいれて、別の車に移して、その別のクルマのガソリンが減ったらまた移して・・・を繰り返してガソリンを減らそうとしましたが埒が明かないので残りを先日見つけたガソリンスタンドで引き取ってもらうことにしました。12リットルありました。ガソリンスタンドで「このガソリンって古いですかね?」って尋ねると「いや、そんなことはないよ。まだ全然使えるのにもったいない」と言われる。

■2025/06/21
ガソリンタンクの洗浄を開始しました。灯油ポンプでは吸えない残りの分は、ウェスに染み込ませて別の容器に移していきました。別の容器に移したガソリンはオイル廃棄用の箱に入れて捨てるつもりでした。中性洗剤を入れると、界面活性剤がガソリンを包み込んで燃えにくくなるのでゴミで捨てられるらしいです。ただ、もし本当に実施するなら揮発成分を可能な限り飛ばした方がいいと思います。
私の場合は、別の容器にいれて洗浄に夢中になってそのまま放置していたら揮発してなくなっていたので助かりました。たまにゴミ収集車がリチウムイオン電池の発火で燃えるニュースがありますよね。あれのガソリン版になったら怖いですね。

タンク内のガソリンが無くなったらキャブクリーナーを吹いてその辺にあった木ベラ(木製スプーン?)でワニスを削り取っていきました。もともとタンクの中はバッフルボックス内にワニスが付いていた程度で他はキレイだったので作業は思ったより簡単でした。ただし、タンクは外していないのでタンク内上面はほどほどに清掃しただけとなりました。
タンクを外さなかったのは、ガソリン給油口からタンクまでのゴムパイプが廃盤で手に入らない為です。もし外す時に固着していたりして壊してしまうと取り返しがつかないと判断しました。
スズキ品番 89241-69DA0 ホース、フィラ

ちなみに流用フィラーホースはNAロードスター用が使えるとのこと
マツダ品番 NA01-42-241C となります。
価格は¥3170 (2013年頃)
しかし、これも今となっては欠品の可能性高いです。

■2025/06/22
ガソリンタンクは結構キレイになったのですが、錆取り革命・腐ったガソリン専用洗浄剤を使ってみたかったので発注。


■2025/06/23
錆取り革命・腐ったガソリン専用洗浄剤が着荷しました。2866円。高い・・・かも。

■2025/06/28
錆び取り革命でさらにタンクを洗浄しました。バッフルボックスの外側面のワニスは取り切れていなかっのですがここも取れてキレイになりました。一通り洗ったら中性洗剤で汚れと錆び取り革命を洗い流します。ガソリンタンクには下面にドレンボルトがあるのでそこから排出します。
ちなみに、錆び取り革命と呼称していますが、このケミカルは錆び取り作業前に使うもので錆びは取れません。

■2025/07/05
タンク洗浄しましたが使ったケミカルや汚れを十分に洗い流したか気になってしまったのでまた洗いました。水が白く濁ったので正しく洗えてなかったようです。再洗浄してよかったです。


■2025/07/12
スズキのディーラーにて部品発注
09356-58127-600 フューエルホース x1 1089円
09401-11413-000 ホースクリップ x2 132円
13119-64D10-000 インマニガスケット 1650円
15710-09300-000 インジェクターOリング x3 330円
09320-08062-000 インジェクタークッション x3 891円
15720-09300-000 インジェクターグロメット x3 330円
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13584595/parts.aspx
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13584580/parts.aspx
サービスのスタッフは「部品を発注したい」というと怪訝な顔をしていましたが、担当者が出てくると興味深々で色々聞かれて話が盛り上がりました。

■2025/07/13
発注漏れがあったのでパーツの追加発注
EGRバルブガスケット 18529-62F00 ガスケット、EGRバルブ 110円
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13584605/parts.aspx

■2025/07/18
インジェクターテスターを発注しました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13584392/parts.aspx

■2025/07/23
インジェクターテスターが着荷しました。2600円。お手頃価格。
もう一生使わないと思いますが。

■2025/07/26
どうゆう順番でバラせばいいのか確認しているとEGRバルブからブローバイが漏れているのを発見しました。ダイヤフラムが裂けているようです。部品は出なさそうで、世の中には中古品しか見当たりませんでした。車検には影響ない(エミッションには影響ありますが)のでEGRバルブを撤去する事にしました。

インマニを外す時に一緒に外すゴムパイプ類を戻す時に悩まないように各ゴムパイプと接続先にマスキングテープにアルファベットを書いてラベルを貼っておきました。

また、友人が提供してくれたインジェクターを使って、インジェクターテスターの使い方を確認しました。3つのうち1つが動かなかったんですが、キャブクリスプレーを接続してテスターを動かしたら動くようになりました。このツールが有用であることが証明されました。

■2025/07/27
EGRバルブの取り付け穴を塞ぐ蓋をディーラーで発注しました。
元々使っていたボルトは長すぎるのでボルトも発注が必要です。
18491-61A00-000 プレート、EGRバルブ 682円
01550-0616B-000 ボルト x2 110円
このプレートはソリオ用らしいです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/307623/car/250903/13584605/parts.aspx

■2025/08/01
ディーラーにて発注パーツを引き取りました。

■2025/08/05
ガスケットカスはスクレイパーだけでは取り切らないようなので
ストレート製の#270 オイルストーンを発注しました。620円。

■2025/08/07
オイルストーンが着荷しました。

■2025/08/13
夏休み。クソ暑いですが、ついにインマニを取り外すことにします。
その前にオイルストーンを残りモノのエンジンオイルに漬け込みました。
昭和シェルのHELIXオイル10W-40です。物持ち良すぎですかね。

作業前にインマニの下のセルモーターなどがある上にタオル等を敷いてナットなどを落としても入り込まないようにしましょう。ここに落ちると迷宮入りの可能性が高いです。

まずはクーラントの抜きます。
つぎにガソリンフィルターから先のパイプとリターンのパイプを外します。
リアウインドウ下端あたりについている大きなカプラ(インジェクターに繋がっている)を外します。固定用のナイロンバンドで止まっています。バンドのロック機構を見つけて小さなマイナスドライバーなどでロックを外します。
アクセルケーブルを外し、そのステーも外します。
インテークパイプを外します。
EGRバルブを外します。
エンジン右側のABV-VSVあたりのゴム配管がごちゃっとしたところのステーを外します。
その近くにあるインマニ上部右側の横から刺さっている茶色いガスフィルターはゴム管から外して安心してしまいがちですが、フィルターごと外した方が良いです。私はフィルター側のパイプを折ってしまいました。瞬着とポリパテで直しましたが、要交換だと思います。


(他にも外すものがあるかもしれませんがすでに忘れてしまいました。邪魔なものを外してください)
ここまでくるとインテークマニホールドを止めているナットを9つ外せます。
ここはソケットもエクステンションも細いもので、かつ、首を振るタイプのものが必要です。1/4インチ(6.35ミリ)の差し込み角ですね。ここのナットはM6の10mmです。

インマニを外します。これでインマニの裏側へアクセスできます。
吸気温センサーの緑のカプラを外します。
インジェクターの手前に冷却水ホースが2本横切っていますので外します。
インジェクターに繋がっているカプラを外します。
フューエルデリバリパイプを固定しているボルトを外します。
デリバリパイプのレギュレターから出ている配管を外します。
これは固着している可能性が高いので切断した方がよいです。
パイプ側が折れたりするとすべてを放り投げたくなるので。
ここまでくるとインジェクターが外れると思います。
インジェクターはデリバリパイプもインマニにもゴムパッキンで刺さっているだけです。

まずは電気的な確認を行う為に外したインジェクターの抵抗値を計測する為に電気テスターにつなぎました。正常な抵抗値は13.1~14.5Ωとのこと。私のインジェクターは3つとも14.6Ωでした。テスターのキャリブレーションをしてないのでこんなもんだと思います。プローブ同士を接触させても0Ωではなかったので。

次にインジェクターテスターに接続します。まずは電源だけでキャブクリーナースプレーは繋げません。モードは5。見事に3つ共動かないです。
これで原因判明!!。
ガソリンの流入側と吐出側にキャブクリーナーを吹いたら1つは動作開始しました。
残りの2つは何度かクリーナーを吹いてみましたが変化がありません。なので吐出側にビニールパイプをハメて注射器で圧を掛けてみました。デリバリーパイプ側から圧を掛けると中で詰まっているワニスが奥に入ってしまうとのことで、まずは反対側から詰まりを押し出せるか試してみました。しばらく時間をおいてみましたが事態は好転しません。一晩おいておかないとダメなのかもと思いましたが時間もないし、十分にクリーナーは入ったと判断し、テスターのホルダーにインジェクターとクリーナースプレーを接続してテストを開始。(ホルダーに取り付ける時にインジェクター側はOリングが必要です。ここにはオイルを塗りましょう。潤滑させないとOリングが切れます。また潤滑剤としてパーツクリーナーは避けましょう。ゴムが伸びてしまいます)スプレーの圧力のおかげで無事に疎通しました。これで「エンジン掛かるかも」と期待度が上がりました。

インマニを止めているナットはいくつかナメてしまいました。外し方向でナメているので取り付けは可能ですがまた外す時に外せなくなるといやなので交換したいのですがディーラーは夏季休暇中です。夏休み中に修理を完了したいので悩みました。

■2025/08/14
ホームセンターのナットは建築用なので不安がありましたが鉄製なのとやっぱり夏休み中に修理完了したかったのでコーナンPROでナットを調達。不安があればあとから変えればいいので修理優先としました。
このナットはM6のフランジナット・セレート無しです。9個必要です。

インジェクターがまた固着してないか再度テスターに繋いで確認しました。3機とも動作するので一安心したところでインジェクターの噴射口からポタポタと垂れるキャブクリーナーが茶色のに気付く。やはりまだ中にワニスが残っている模様。垂れる液が透明になるまで繰り返しテスターで洗浄しました。1つ辺り10回くらい噴射させたと思います。

インマニとエンジン側取付面とEGR取付面のガスケットカスを除去しました。スクレイパーだけだと不安だったのでエンジンオイル漬けにしたオイルストーンでも軽くさらっておきました。「100点ではないがこれなら大丈夫だろう」というくらいにはキレイになりました。

インジェクターにクッション、グロメット、Oリングを取り付けるにあたってそれらにエンジンオイルを塗布してから取り付けました。これをやらないとインマニとデリバリパイプに取り付ける時にゴムが切れる可能性があるので注意です。またインジェクターのコネクタの向きも都合の良い位置に回転させる必要があるので必ずオイルを塗りましょう。
デリバリパイプのフューエルレギュレーターからのリターンパイプを取り付け、インジェクターをデリバリーパイプに取り付けてからインマニ側に取り付けます。デリバリパイプをボルトで固定します。インジェクターコネクタを3つ共接続。冷却水の配管も元に戻して吸気温センサーの緑色のカプラも接続します。

エンジン側にガスケットを取り付け、インマニをエンジンに合体させます。
EGRバルブのメクラ蓋も取り付け、アクセルワイヤーやブラケットも取り付け、
ラベルに合わせて各種ゴム配管も接続。ついでに一部ですが友人が提供してくれたシリコンホースに交換しました。
またバラすかもそれないので冷却水はクーラントを入れずに水道水そのままを注入して、エンジンが掛かったらクーラントに入れ替える作戦としました。

なんとか組み上げたのでエンジン始動させます。
イグニッションオン。フューエルポンプが動いている。
リレーの音がカチッとしたところでさらにキーを捻ってセルを回す。

初爆はあるがエンジン掛からず。
絶望する。
が、初爆があるので一歩前進。

■2025/08/15
そもそも動かなくなった原因がインジェクターなのでインジェクターが動いているのか確認したいがまたインマニを外すのは避けたい。


インジェクターのコネクタは3本分を1つまとめて1つのコネクタにつながっています。これはリアウインドウ下端あたりにあるECMからのコネクタにつながっています。コネクタを抜くと中が黄色いです。16ピンです。
このコネクタにインジェクターテスターを繋げばいいことを 同じPG6S仲間のおとんちさんの整備手帳にて発見しました。
3番インジェクターだけが独立配線で1番と2番は共用ですがインマニを外さずにインジェクターの動作を確認するには充分。
白/赤がプラス配線、青/赤が1番と2番インジェクター、黄/黒が3番インジェクターです。
インジェクターテスターオンで動作しているのを確認。1番と2番は同時に動いてしまうので念の為に長いマイナスドライバーをインジェクターに当てながらテスターオンでそれぞれ動いているのを確認。サービスマニュアルにもこの方法を書いておいて欲しいです。
インジェクターは動作しているので、カプラの取り付け忘れがないかを確認するも忘れてるカプラはなさそうです。
次にシリンダーにガソリンが届いているのかを確認する為にまたまたプラグを確認しました。
3本共濡れているのでガソリンは間違いなく到達しています。
一歩前進です。
ついでに外したプラグをハイテンションコードに付けてプラグのナット部分をエンジンに触れさせてセルを回して火花が飛ぶのを3本共確認。ガスと火はOK。あとは空気が揃えば良いはずです。
原因もわからないままですが、カブっていたプラグも掃除したので他にやることも思い付かないので再度セルを回してみることにしました。
空気が揃えばいいってことでアクセルペダルをベタ踏みしながらセルを回しました。しばらくグズグズいっていました。
しかし、徐々に自力で回り出す手ごたえを感じて・・・
ついにグズりながらもエンジンがかかりました!!
アクセルを離すと止まってしまいそうなので暫くは3000rpmぐらいで様子を見ました。最初は振動もありましたが暫くしたらスムースに回り出したので徐々に回転数を下げて1000rpm辺りでアクセルペダルから足を離してもエンジンが止まらないのでひとまず最初のステップをクリアーしました。
速攻で簡単にシートを取り付けて近所をゆっくりと走ってみましたが、3発とも動いているトルクを感じたので一安心です。一度エンジンを止めてもまだ動くのか不安はありましたが、走ってみた感じは至って普通なので取り敢えずは修理はうまく行きました。

ちなみに3番インジェクターだけ独立配線になっているのはスピードリミッターが効いたときに3番インジェクターを止めるからだそうです。

■2025/08/16
車内を掃除機とコロコロで掃除して今までほったらかしにしていたことをお詫びしました。つぎに友人が提供してくれた純正のフロアマット固ピンを取り付けました。シートを取り付けて各種車載の荷物も元に戻します。水道水だけだった冷却水をクーラントに入れ替えてまたまた近所を試走してみました。エンジン始動時はアクセルを煽らないとエンジンが掛かりづらい感じがします。それでの動き出してしまえば不安は多少低減したのでガソリンスタンドまで行ってガソリン満タンにしました。

■2025/08/17
冷却水が減っていたので追加しました。
ガソリンや冷却水が漏れたりしてもわかるようにエンジンルーム内を清掃しました。そして、その流れでフロントフード内も清掃しました。

クルマ自体が病み上がりということもあってまだエンジン全開にはできないと考えてオイル、オイルフィルター、インジェクタークリーナー、ガストリートメント、T10のLEDポジションランプを4つ、アマゾンでポチりました。
フラッシングオイルはアマゾンが高かったのでホームセンターで購入しました。

■2025/8/20
エンジンの始動に不安があるのは、エンジンが掛からなくなった時にアイドルアジャストスクリューを外そうとして、適当に元に戻したことを思い出したので、アイドリングを上げる為の緩める方向に3回転程回してみましたが、あまり変わりありません。エンジンが掛からないわけではないですが、なんとも心もとない始動の仕方なので何とかしたいところです。スロットルボディ内にキャブクリーナーでも吹いてみますかね。。。

■2025/8/23
エンジン暖気後、フラッシングオイルを注入にして10分間程アイドリング。オイルをドレンから排出したらドレンボルトを締めて、オイルフィルターを交換したら新しいオイルを注入してオイル交換完了です。
しばらくアイドリングさせてオイル漏れが起きてないことを確認できたらいざ試走です。踏んでも安全そうなところまで移動してアクセルを踏んでみましたが、高回転でガソリンが足りないような症状も出ないのでこれで修理完了です。

■スペシャルサンクス
・インジェクターやソケットとエクステンションを貸してくれ、シリコンホースを提供してくれて、いつも相談にのってもらっていたHさん。
・中学校時代からの悪友、ガソリンの携行缶を貸してくれたMくん。
・私の「何してる?」からお声がけをいただいて応援してくれたり、整備手帳がとても参考になりました、おとんちさん。おとんちさんの頻繁な投稿に勇気づけられて自分で直してみようという気になりました。
・いつも面倒な整備している印象のちゃんぷさん。ちゃんぷさんの頻繁な投稿に「オレもがんばらないと」と勇気づけられました。
・私の「何してる?」のつぶやきにいつもいいね!してくれたきーにゅさん。モチベーションの維持にとても助けられました。
・X(Twitter)にて私のつぶやきにいつもいいねを押してくれた7drankerさん。モチベーションの維持にとても助けられました。

みなさま、ありがとうございました。
廃車にすることも何度か頭を過りましたが、どうせ動かないんだから自分で修理にトライすることを楽しんで、その結果、壊してしまって廃車にするのも自動車趣味としては悪くないだろうと考えました。しかし原因がはっきりしないまま、時間とお金を使っていくのは思いのほか骨が折れました。
その度にみなさまからのリアクションが大きな心の支えとなりました。
車齢は30歳。購入してから25年が経過しましたが、様々な思い出のあるクルマです。最後はできれば廃車ではなく、動く状態でどなたか大切にしてくれる人に引き取られていくのが理想的です。

P.S
修理に掛かった費用は最初の燃ポンからオイル交換までで4~5万円でした。とても安く済んでよかったです。
Posted at 2025/08/25 18:39:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2023年05月13日 イイね!

カプセルトイ トイズキャビン 1/64 MAZDA AUTOZAM AZ-1

カプセルトイ トイズキャビン 1/64 MAZDA AUTOZAM AZ-1ご覧の通りのなかなかのクオリティです。
標準車の赤と青、マツスピの赤、青、黒のカラバリです。

ドアは付け替えですが開き状態と閉じ状態を表現できます。ユーザー取付ですがドアミラーも付属しています。ただ残念なことにミラーは一組しかないので開きドアか閉じドアのどちらかを選択する必要があります(写真ではミラーは取付けておりません)。

標準車とマツスピでは外観はもちろんのことマフラーやホイールも差別化されています。

試してないですが、閉じドアも細工すれば開き状態を表現できそうな気がします。

1回400円
















Posted at 2023/05/13 08:03:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年07月09日 イイね!

AZ-1:ロック(R) / CARA:ラッチアッシ、ライト

AZ-1:ロック(R) / CARA:ラッチアッシ、ライトドアが常に半ドアとなり、閉まらなくなりましたのでパーツを入手しました。

マツダ品番
P100-58-310B ロック(R)
P100-59-310B ロック(L)

スズキ品番
82201-69DA0 ラッチアッシ、ライト
82202-69DA0 ラッチアッシ、レフト


2022年7月2日時点でスズキからは左右とも部品が出ません。マツダからは運転席側(R)があと2つ、助手席側(L)は部品が出ませんでした。
マツダにて運転席側を購入しましたのであと残りは1つとなります。

新品と使用済みのパーツを載せておきます。(運転席側パーツです)





閉まらなくなる理由は、ドア側ラッチ内にあるロックフックにコーティングしてあるゴムが経年劣化で消失したことで、サイドシル側にあるストライカーに引っかからなくなることで発生するとのこと。
ロックフック周りの新旧画像を載せておきますので参考にしてください。




新しい方はきれいなU字を描いていますが、古い方は釣り針のようなラインになっていて、この僅かなフォルムの違いで閉まらなくなります。
このユニットをバラすのは簡単ではなさそうです。

フック部分にセメダインスーパーXを盛り付けてフォルムを整えることで補修された方がいらっしゃるようですので今後はこういった方法でリペアする必要がありそうです。

交換そのものは難しくありません。プラスねじで取り付けられていますが錆を避けられない場所ですので貫通ドライバーでネジを緩める際には緩める方向に力を入れながら金づちで叩くなどした方がいいと思います。
またロッド部分はリンクの穴に刺さっているプラ部分より先にロッドに抱き着いているプラ部分を外してからリンクの穴に刺さっているロッドを外します。

部品を交換後はドアをそっと閉じてドアのラッチがボディ側ストライカーに当たったところで手を放すだけで吸い込まれるようにドアが閉まりました。
すっかり忘れていましたが購入当初の記憶がよみがえりました。

もし、バタンと強く閉めないと半ドアになってしまう場合は近いうちに私と同じように閉まらなくなるかもしれません。

助手席側はまだなんとか半ドアにならずに済んでいますが、ある程度バタンと力を入れない閉まらないので、そう遠くない未来に「さてどうしたものか・・・」となりそうです。
Posted at 2022/07/09 17:15:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2012年10月06日 イイね!

AZ-1生誕20周年に思う

AZ-1生誕20周年に思う このコンテンツは、発生した事象をなんの裏付けもないままに、勘と想像を織り交ぜ、自分の経験というフィルターを通して書き連ねたチラシの裏のラクガキと同等、もしくはそれ以下の内容と意味しか持たない、インターネットに星の数程あるまったく有用でないものの一つであることをお断りしておきます。





 「もう二度とこんなクルマは生まれない」と形容されることの多い平成ABCトリオ。
その3車種の中でもAZ-1/CARAはさらに輪をかけて生まれない感は強い。

 この言葉の背景には何があるのだろうか。
まっさきに思い当たるのは「売れなかった」ことだろう。
もう二度とこんな経験をしたくないだろう自動車会社の気持ちを代弁したものであると思う。

 1989年に第28回東京モーターショーが開催され、AZ-1の前身であるAZ550 Type-Aが発表となった。このプロトタイプはAZ-1とはスタイリングは似てはいるものの、その中身はアルミフレームであったりと、まったく別物であるが量産車として世間一般の目に触れた時には、とてもわかりやすいリトラクタブルヘッドランプを廃止したことがとても「残念な感じ」として受け止められている。

 このリトラクタブルライトを廃止したのは、AZ-1の開発主査である平井俊彦氏であることは有名な話であるが、一番の理由は販売価格的に制約の多い軽自動車においてのコスト面とクルマのライトが何かに衝突した際にライト後方に空間を確保できない状態では安全面で不安が残ることが理由として挙げられている。

 それが大きな理由であるのは間違いない。
なにせこのプロジェクトには二人の主査がいたにも係わらず、デスマーチと化していたところへ、平井主査が投入され一気に話が進んだ背景がある。お金と安全を第一の理由として説明しているが、これは回りを納得させる為の方便であると想像する。企業では、正論にコスト、正論に安全のトッピングを足せば、たちまち誰も反論できない魔法の呪文となる傾向がある。平井主査はオートザム店のフラッグシップとなるクルマをとにかく現実のものとする為に、多くの要件をバサバサと切ったわけだが、本当の狙いはこのクルマが「未体験ハンドリングマシン」であることにあり、ハンドリングマシンとは、「Z軸回りの慣性モーメントが小さい」ことに尽きる。

 車体中心からもっとも遠いところにある重量物であるヘッドライトを重くすることは、「Z軸回りの慣性モーメント」にとって不利である。Z軸から2mのところにある2kgのコンポーネントを1kg減らすことは、Z軸から20cmのところにある200kgのものを100kgにするのと同じ効果があるという。だいたい、リトラクタブルヘッドランプだったとしても、なんだかんだと理由を付けては部品を変えたがるオーナーばかりなので、リトラの故障か何かをきっかけに、間違いなく発売されるであろうサードパーティー製の固定式のヘッドライトにさっさと付け変えているだろう。

 フロントフード内に搭載したスペアタイヤをドライバーズシートの後ろに置くことを納得させたのも同じ方法であると考える。衝突時にスペアタイヤがハンドルポストを押したことが社内安全基準を満たさなかったわけだが、そこを強化(=コスト増)するのではなく、あっさりと場所を変え、ハンドリングマシンにとって有利となる決断を行った。
(解せないのがバッテリーの搭載位置であるが、手遅れだったのでしょう)

 二人の主査がいるにも関わらず、なぜ平井主査がプロジェクトに加えられたのかはわからない。
二人の主査が要件を絞れなかったのか、あまりのプレッシャーに耐えられなかったのか、やんごとなき理由により、仕事より優先しなくはならない事が発生したのか。

 それでは平井主査が最初から係わっていれば、さらに上の次元でクルマが生まれたかと言えばそうではないと思われる。平井主査のインタビュー記事を見る限り、量産車にミッドシップはそもそも適していないと見ている節がある。よって、引き受けなかった可能性がとても高い。理想的なクルマとしてロードスターを作ったぐらいだ。
ということは、二人の主査が途中まででも現実のものとすべくその道程を進んだからこそ、このクルマは生まれたと解釈するべきだろう。偶然が偶然を呼んだのだ。

自動車造りは、妥協の集合体ではなく、高次元でバランスを取る最適化技術であると言われる。プロジェクトを推進しつつ、その目的を達成する為の手段が目的をブラさないところに凄さがある。

 物作りを生業としているサラリーマンならわかると思うが、ある物が現実の世界に実体として現れるには、トップ、企画、営業、製造、お客様、社内のヤジというそれはそれは高いハードルを超えた先に存在する。

 やりたいことは山ほどある。しかしその部品が高いとか安全が確保できないなどが障害になるなら
本当にやりたいことの為にコストと安全を武器することを私は卑怯だとは思わないし、妥協だとも思わない。目指したのはミッドシップでガルウィングドアでリトラクタブルライトの世界最小のスーパーカーではなく、未体験ハンドリングマシンなのだ。

 私は幼稚園児の頃に、遊園地で他のアトラクションには目もくれず、ゴーカートばかり乗っていた。父親には「他にもたくさんあるんだから他のにも乗りなさい」と諭され、渋々他のアトラクションに乗るが「やっぱりゴーカートがいい」と父親を呆れさせたことを思い出す。決められたコースだけでなく、柵の外に出られたらどんなに楽しいだろうとゴーカートをドライブしながらそんな妄想に思いを馳せていた。

「もう二度とこんなクルマは生まれない」と人は言うが、このエキサイティングでマイクロなクーペは私たちの目の前に現れた。二度目がないだけで一度目は間違いなくあったのだ。

少なくとも私の夢は叶った。ゴーカートで自分の思い通りの道を走るという夢が。

その現実に「ありがとう」とつぶやいてみるのも、それほどかっこ悪い話ではないだろう。

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私は都合により「AZ-1生誕20周年ミーティング(A20)」には参加できませんが、参加される方々は道中お気を付けて。
Posted at 2012/10/06 19:37:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「カプチーノはカヤバのNew SRスペシャル再販だそうです。お値段良心的。AZ-1/CARAも再販お願いします。そろそろTTW車高調もオイル漏れとか起きそうだなぁと。」
何シテル?   09/13 12:05
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