10年モデルの地デジチューナー

もうそろそろ春モデルが出揃う頃ですが、パナの車載用地デジチューナーがなかなか登場しませんね。チューナーに内蔵するB-CASカードの新規格miniB-CASへの対応に苦労しているのかな。従来のカードのチップ部分のみを切り取って装着するようになるので、電気的インタフェースはそのままで、スロット形状だけ変更すればよいので、それほど大変な仕様変更にならないはずですが、miniB-CASのメリットを活かした機器の小型化に苦労しているのかも知れません。

まあ、09年モデルでも十分小さいので、10年モデルが出て値くずれした旧型が狙い目かもしれません。どちらを買うかは新型が出てから考えましょう。

＊＊業界裏話＊＊
このB-CASという規格、放送側、機器メーカー、著作権者の間で揉めにもめて、ソフトウェア方式の導入を断念した経緯があります。規格そのものはできているのですが、いまから新方式を導入すると既存の放送機材との互換性検証ができない、とくにお金のないローカル局にとっては死活問題になりかねずカード方式から脱却できずにいます。そもそもこのB-CASカードはB-CAS社が発行し、一枚一枚レンタル形式で配布しています。その発行手数料もばかにならず、いったい誰が負担すべきものなのかも、あいまいなまま。著作権保護の仕組みなので、本来ユーザーがその費用を負担すべきものではないのです。話し出すと長くなりますが、”問題が多いB-CAS方式”なので、誰もが納得できるようにしてもらいたいものです。