エネルギー利用効率からみる燃料電池車

主要な国内外の自動車メーカーがこぞってかなりの研究開発費を投入している燃料電池車について、その主要パーツの製造コストの高さから普及は当分見込めないことは明白なのですが、今さらやめるにやめられないのが担当者の本音かもしれませんね。

無尽蔵にある海水を走行中に触媒で分解して水素を生成し高圧水素タンクと水素補給ステーションを不要とし、希少金属のプラチナを使わないfuelcell で電気を発電することができるようになれば夢のクルマが現実的になりますが、最速でもあと50年くらいかかると思う。

現在の燃料電池車で問題なのは、技術で解決できるはずの車両コストの高さよりも解決策が見通せないエネルギー利用効率の低さです。図でわかるようにエネルギー利用効率は電気自動車の1/3しかない。これが改善できない限りエコではなくてエンジニアのエゴでしょうね。

イーロンマスクが燃料電池車が馬鹿げていると言っているのは、単に自社のEVの優位性をアピールしているのではなく、ことの本質を理解しているからこそであろう。