羨望

　都内某所に、いつもホワイトのディフェンダーが留まっている会社がある。
　勝手に、長男の英才教育に用いる教材とさせてもらっている(笑)。

　今日はディスカバリーも留まっていて、連合王国の名車が並んだ。これはなかなか得難い羨望の光景。




　トヨタに例えるなら、ランクル70とプラド。
　三菱なら、三菱ジープとパジェロ。
　クライスラーなら、同じくジープとチェロキー。
　我がメルセデスなら、W460とW463の並び・・・・・という感じだろうか。
　
　W460とW463は、素人目には全く同じクルマに見えるので、上記「羨望の組合せ」の中では若干ならず面白味に欠ける。
　W460とW163(初代ML)の組合せの方が適当か。



　ホワイトのディフェンダーは「UN」の文字を書き入れれば、まんま国連平和維持軍仕様にできそう。
　そんな話をしながら、私のゲレンデと同じ「戦うクルマ」であるディフェンダーは、「戦いを止めるように見守るクルマ」であることも教える。帰路の話題は、国際連合の存在から「人間は何故戦うのか」といった根源的な疑問にも及ぶ。


　クルマとは、単なる工業製品ではない。
　国家を支える重工業であり、生産技術の結晶であり、戦略的貿易物資であり、抑止力を発揮する兵器であり、そしてオトコが手放し得ない玩具である。