女児

　続けて、一昨年前に目出度く伴侶を得た大学時代の親友からメール。
　昨日2800gの女児を授かったそうだ。

　早速お祝いの言葉に、｢歳取ってからの子育ては大変だぞい｣と付け加えて返事を入れた。
　すると親友から直ぐに、最後の一文だけ余計だと返してきた。
　



　私は肉親の背中を頼って、或いは肉親の導きを得て、ここまでの人生を歩んで来たわけではない。
　しかし私の背には、我が子らの眼差しが向けられている。時に私の導きを求めている。

　不幸な親子の昔話はネットの世界に棚上げし、父として今を生きる子ども達へ、リアルな世界で必要な智慧を授けなければならない。



　親友の姫君の将来が、光輝に満ち溢れんことを。





　我は未だ正しき路を辿れずも
　　　　　　　　北辰なりて吾子導かん