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2012年11月30日 イイね!

閉店

閉店 今日のお昼時、職場周りの街路でローソン店員のユニフォームを着た人がチラシを配っている。
 現在新築工事が進められている歌舞伎座の裏手に当たる場所(銀座4丁目)に、ローソンが新たに出店するらしい。
 チラシを持参すれば200円以上の買い物に対して100円引きを実施するほか、お総菜やお弁当を特価で提供するそうだ。出店の挨拶代りにしてはかなり思い切ったサーヴィスと言える。


 コンビニ業界は今年、出店ラッシュに沸いている。
 東日本大震災では、自家発電機能やソーラーパネルを持つ店舗がいち早く復旧して食料品・生活用品販売を再開するなど、その社会的機能が見直されたことが追い風となっているとか。
 景気低迷で土地価格やテナント賃料が下落し、出店コストが安く抑えられていることも影響しているものと思われる。
 その象徴的とも言えるニュースが、これまでセブンイレブン店舗がなかった四国地方への新規展開だろう。



 コンビニエンスストアが経営を維持できるだけの利益を確保するには、商圏に2500~3000の人口が必要とされ、この数値を分母とし直近の国勢調査(2010年)時点での日本の総人口1億2800万人を分子に置くと、商(=限界的な出店数)は5万店程度になる。
 ところが業界紙の発表に拠ると、今年10月末時点で5万店を突破。先にご紹介したセブンイレブンの四国出店は来年以降なので、当面5万店を超える水準で推移していくことは間違いない。
 他の業態(スーパーや個人商店)との競争だけでなくコンビニ同士、大都市では同じフランチャイズの他店をも巻き込んだ顧客の喰い合いが激化していくことも、また確実だ。



 そんな将来を先取りしたか、或いは先行きの暗さに絶望したか、勤務先に最も近いファミリーマートが本日早朝を以て閉店してしまった。
 閉店するとは露知らず、いつも通り腹いっぱいランチを食べた後の眠気覚ましに冷たいジャスミンティーでも買おうかと出向いたら、既に看板は外され店舗什器の撤去作業の最中だった。職場でも知っている人は皆無だったので、閉店の告知自体がギリギリまで無かったのかもしれない。


 愛用していたコンビニではあったが、極めて冷たい物言いをすれば無くなったからと言って困ることはない。
 なぜなら、ファミリーマートは別にもう1店舗(元ampm)が営業を継続中だし、閉鎖店舗の並びにはローソンが1店舗、交差点を渡った斜向いにも同じくローソンが1店舗営業しているからだ。
  
 そもそも日本一の繁華街に隣接したビジネス街とは言え、職場至近に4店舗もコンビニがあること自体が奇異というか滑稽というか、全く以て異常と評すべきか。 



 競争が激化してサーヴィス水準が上がってくれるのならいいが、共喰いの末に身近な店舗が次々閉店していくような事態にだけはなってほしくない。
 フランチャイズ本体は流通大手系列だが、各店舗の運営に与るのは零細な個人経営者が多いと聞く。近隣地域での店舗展開如何では、一夜にして深刻な経営危機に陥りかねない。
 日頃から休む間も削って店舗経営に当たっているのに、他のフランチャイズ系列との競争に巻き込まれるならまだしも、同じ看板の店舗に顧客を奪われるのは納得がいかないだろう。


 閉鎖したファミリーマートの店長氏は、小太りの冴えない風貌だったが、言葉遣いや所作の節々に誠実さが滲み出ていた。
 雇われの身なれば、またどこか別の店舗で顧客を迎えているだろうが、経営責任を負う立場だったら、借金を背負わされ頭を抱えているかもしれない。

 冷徹な経済原則を理解しつつも根本的に馴染めない私は、ついつい情緒的に余計な心配をしてしまうのと共に、コンビニ業界の動向にも「程々にしておいてよ」と意見をしたくなってしまう。


Posted at 2012/11/30 23:29:04 | コメント(4) | トラックバック(0) | | 日記
2012年11月29日 イイね!

公示

公示 今日のランチは銀座5丁目のマレーシア料理店「ラサ」。私の大好物であるナシゴレン(マレーシア風チャーハン)を堪能した。

 私の体の10%以上は、マレー料理で出来ていると言っても過言ではない。
 仕事と研究のためシンガポールに長期滞在していた際、マレー流の味付けにハマって一日5食以上摂っていたら、その年の終わりには15㎏近く太っていた。数あるエスニック料理のうちで、今でも一番好きなジャンルの一つである。



 ところで、そのマレーシア。人口2700万人余りで、日本から九州と四国を除いた程度の広さの国土面積を持つ。 

 さてここで問題。
 東京都の一般会計予算と、マレーシアの国家予算。どちらが多いだろうか。


 こんな尋ね方をすれば、当然答えが「東京都」となるのは想像がつくだろう。
 東京都の一般会計予算は6兆円超。一方のマレーシアは、経済成長著しいとは言え円換算で6兆円には届かない。
 外交・防衛には携わらない東京都の予算はほぼ全額が民生用に費やされるのに対し、マレーシアの予算には当然相当額の軍事費も含まれるので、行政(=マレーシア政府)が自由に政策投資できる余地は東京都より遥かに狭い。



 私が学生だった頃は、東京都の財政規模はヨーロッパの中小国や韓国に匹敵する、と習ったものだが、隣国・韓国は急速な経済成長で国家予算も拡大し、現在は東京都の4倍以上。円換算で20兆円台後半にまで至っている。
 しかし韓国のGDPと東京都民GDPを比較すると、ドルベースでは現時点でも東京都の方が大きい。経済実態を反映していない円高の影響や、不当とも言えるレヴェルの低レートに抑えられているウォン相場を考慮する必要はあるが、東京都民の産み出す経済的価値は、世界市場を席巻するサムスン・ヒョンデ擁する韓国全体よりも高いのだ。



 そんな東京都の知事選挙が公示され、選挙戦が始まった。
 たかが一地方自治体の首長選挙と思う勿れ。統治機構としては大統領制に近い東京都知事が執行する予算額は、アセアンの中心メンバーにして南沙諸島の領有権問題では中国と対峙するマレーシアよりも多額。我が国と世界市場の覇権を争い、竹島を巡って対立が続く大韓民国よりも経済規模が大きい地域の首長を、住民が直接選挙することになる。


 そう考えると、ただ単に大都市にして首都・東京の知事選挙というだけでなく、世界経済・国際社会の上でも重要なイヴェントであることがお解りいただけるだろう。

 都民各位には熟慮の上で最善の選択を投じ、くれぐれも棄権することのないよう願いたい。



Posted at 2012/11/29 22:32:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2012年11月28日 イイね!

落下

落下 帝国データバンクの大型倒産速報『橋梁工事 東証1部上場株式会社サクラダ 破産手続き開始決定受ける 負債26億9000万円』に注目。



 一口に「橋」といっても、様々な種類がある。
 私の高校生時代には、まだ木橋(沈下橋)が残っていて通学のルートに使っていたが、最近はめっきり少なくなった。
 『汽車のえほん』シリーズにはレンガ積みの橋が頻繁に描かれるし、レンガが普及する以前は夏に訪れた通潤橋のような石橋も多数築造されたが、レンガを積み上げる手間と工期が掛かりすぎることや、石材を精密に加工する石工さんの技術が絶えつつあることから、保存・復元以外に施工されることはまずない。


 現在整備されているのは金属で構成された鋼橋か、ピアノ線で補強されたコンクリート(PC)橋の何れか。今回自己破産した㈱サクラダは鋼橋を得意とする専門工事業者だが、4年と1日前の2008(平成20)年11月26日には、主にPC橋の建設を手掛けていたオリエンタル白石㈱が会社更生法の適用を申請し事実上倒産。橋梁建設関連ではこの他にも、破綻こそ免れたものの事業統合・譲渡のうえ消滅した会社がある。

 

 企業倒産が社会に与える影響を、今さら論うまでもない。取引先が売上金を回収できず連鎖的に倒産・廃業に追い込まれ、失業者が更に増加。損を強いられた投資家は資金提供に慎重になり、健全な企業の資金繰りも困難になってくる。

 公共工事に関連する建設業者の倒産は、影響が更に大きくなる。仮に仕掛かり中の工事が倒産に因り中断しても、履行ボンドからの弁済で発注者側の金銭的損害は補償されるが、工事の遅れは如何ともし難い。サクラダの例で言えば、橋の竣工→供用開始が遅れることによる社会的損失は、納税者が被ることになる。
 また重層的下請け構造のトップが崩れれば、裾野の広い建設業界のピラミッド全てに混乱が波及する。従業員・協力会社・納入業者が受ける損害の大きさは計り知れない。

 公共の為に、より良い物をより安く提供しなければならないのは当然として、経営に当たっては無用な社会的混乱を惹き起こさぬよう安定的な運営に努めなければならないのだが、残念ながら万策尽きてしまったようだ。



 
 建設業界に携わる者としては、サクラダと聞いて忘れ得ぬ事故がある。
 広島の新交通システム(後のアストラムライン)橋桁落下事故だ。

 現在の上安駅直下の交差点で信号待ちしていたクルマの列に、上空で架設工事をしていた桁が落下。桁の直撃を受けたクルマは高さ数十センチにまで圧縮された状態となり、9人がほぼ即死。桁と共に転落した作業員5人、救助されたものの治療の甲斐なく亡くなった重傷者1人と併せ15人が死亡する大事故だった。

 当時は国際的スポーツイヴェント開催を前にして、広島市内各所で公共工事が発注され、建設業界は活況に沸いていた。しかし工事量の増加で熟練工の確保が極めて難しくなり、事故が発生した現場では経験も技量も低い作業員が危険な作業に当たっていたという。

 作業員が危険に晒されるのは、建設業界の特質上ある程度致し方ない面がある(だから安全対策に万全を期する)。しかし絶対的に起きてはならない公衆を巻き込む事故を発生させたのは、如何に技術力のある専門工事業者であろうと消すことのできない汚点を残してしまった。

 

 この事故を理由とする長期の指名停止など、経営上の危機を乗り越え昨日まで存続し、広島の事故被害者との示談を成立させ賠償を進められたのが、せめてもの救いだったと思うほかない。



 企業の社会的責任、なかんずく公共工事に携わる者として社会の発展や安定に寄与し、安全に事業を遂行する責任を改めて認識させられたニュースだった。



Posted at 2012/11/28 23:48:37 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2012年11月27日 イイね!

絵本

絵本 今夜の読み聞かせは「汽車のえほん」シリーズ第6刊「みどりの機関車ヘンリー」。
 物語前半では、急行用の大型旅客用機関車ゴードンに次ぐサイズの機関車ながら、度々故障に見舞われていたヘンリーの不調の原因が明らかにされ、対策と改修が施される。


 石炭を燃焼させる火室の小さいヘンリーにとって、このところの炭質の悪化は致命的で蒸気が上がらず、定時運行に支障を来していた。
 そこで局長は、価格は高いがカロリーも高い良質のウェールズ炭をヘンリー専用に購入。この対策が奏功しヘンリーは運用に復帰する。


 復帰後、順調に列車運行に携わっていたヘンリーだったが、鮮魚専用の特別貨物列車「フライングキッパー」を牽引中、大雪で凍結したポイントのせいで追い越すはずだった先行貨物列車に追突。脱線転覆してしまう。
 この事故からの復旧を機にヘンリーは大規模改修を受け、ウェールズ炭を用いなくても十分な蒸気を得られる大きな火室を得、ゴードンに比肩する大型旅客用機関車として活躍することになる……というお話(最後は森本レオ調で)。



 機関車に顔が描かれ、機関士・助士や車掌と会話しつつ列車を走らせるというファンタジーながら、特にこの6巻はリアルな鉄道シーンや、イギリス経済・産業史に即したエピソードに溢れている。

 良質な石炭が掘り尽くされ炭質が悪化していく一方で、世界的にも熱量の高さで知られるウェールズ炭を持ち出してヘンリーを救済したり、ヘンリーを改修する工場の所在都市としてブリテン島中部(イングランド北西部)のCREWE市が登場する。
 CREWE(クルー)市には、民鉄各社が群雄割拠していた鉄道黎明期から一貫して蒸気機関車製造の一大拠点工場があり、戦後の国有化・再度の民営化を経た現在でも電気機関車・ディーゼル機関車の整備工場が置かれている。
 自動車ではロールス・ロイス/ベントレーの工場があるが、ベントレーの創業者は民鉄時代のグレート・ノーザン鉄道所属エンジニアだったので、こちらも鉄道とは無縁でない。


 鮮魚専用の貨物列車というのも、なかなかマニアック。「kipper(キッパー)」とは燻製ニシンのことで、新鮮なまま消費地に届けるべく貨物列車ながら「天翔るニシン」なる列車名を与えられていることも、物語中の鉄道マンの心意気を表現していて楽しい。
 かつて日本でも山陽・東海道本線を東上し築地市場まで直行する特急貨物列車「とびうお」号、同じく大阪市場行きの「ぎんりん(=銀鱗)」号があり、使用されていた冷蔵貨車は大宮の鉄道博物館で公開されている。


 ヘンリーの改造も、目的と実態に適ったもの。
 ボイラーの火室部分が大きく拡大され形状も変更。それに合わせてキャブも延長され、運転環境の改善が図られた様子。蒸気発生量増加に対応するためかシリンダーに蒸気を送る主蒸気管も改良され、ボイラー前部からシリンダーに掛けて斜めに太く描かれている。


 「フライングキッパー」を牽引して暁の平野を走る情景も美しく、「汽車のえほん」シリーズのなかでも最高傑作と言っていい一冊である。



 大規模改修を受けたヘンリーの復帰を確認して、子どもたちは眠ってしまった。
 続きは、また明日。


 

Posted at 2012/11/28 07:19:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2012年11月26日 イイね!

雨天

雨天 今日の昼休み、さて何を食べようかと外に出てみると雨降り。
 確かに天気予報では雨と聞いていたが、昼前に降り出すとは思わず、生憎傘を持っていない。

 例の通り私は傘を持って通勤しておらず、借り傘をするにしても職場フロアに戻るのが億劫。仕方なく、勤務先の入居するビルと同じブロックのコンビニへ走り、弁当を買って戻ることにした。

 購入したのは唐揚げ弁当398円也。かなり安いが、それもその筈。唐揚げとご飯とタクアンしか入っていない。いくら肉好きの私でも、食べながら少々侘しくなってしまった。

 銀座には唐揚げの美味しいお店もちゃんとある。唐揚げのプレートにはサラダも盛られ、自家製マヨネーズがたっぷり添えられる。マヨネーズは全量サラダと和えるも良し、少々余らせて唐揚げに絡ませるも良し。
 確かにコンビニ弁当の2倍以上支払わなければならないが、それに見合う満足感を得られる豊かな食事である。

 日頃いつものランチであっても、銀座または都心でしか食べられないものを摂ることを原則としてきたのに、傘を取りに行くのを億劫がって横着したペナルティ。甘んじて受ける他ない。



 帰宅時までには止むだろうかと思いきや、仕事を終え職場を出てみると昼にも増して大雨。
 傘を持って出勤してこなかったのだから致し方なし、20m先の地下鉄の駅まで傘無しで走った。

 職場から最寄りの地下鉄駅までは、濡れたところでたかが知れているが、自宅最寄り駅から先はどうしようかと考えを巡らす。
 バスに乗って自宅近くのバス停まで行っても、その先数百mは歩かねばならない。
 今日はママの帰りが遅いので、駅近くに借りている駐車場にクルマがあるはずだがそこまで歩くのも数百m。しかもクルマを使ってしまうと迎えに出ねばならなくなるため、帰宅直後からビールを呑むわけにはいかない。

 結論を出しあぐねているうちに、地下鉄電車が地上に出た。銀座ではザーザー降りだった雨が、埼玉県に入ったら殆ど止んでいて、車窓からみる街角では自転車が普通に走っている。

 結局、自宅最寄り駅からはバスに乗って帰った。雨の影響で電車は遅れ気味だったが、逆に恒常的に遅延気味のバスが時刻通りに現れ、ほぼ待ち時間ゼロで乗継ぎ。雨がグットタイミングで止んでくれたことと併せ、とてもラッキーな巡り合わせが続く。



 ランチがショボかった分、神さまが埋め合わせてくれたのだろうか。
 そんな風に都合よく解釈するのも楽天的に過ぎるとは思うが、そもそもこんな日に傘を持たずに出掛けること自体が無謀だと思い至らぬところが、最早致命的ですらある。


Posted at 2012/11/26 21:19:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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