今回、廃棄されそうになっていたV36スカイラインクーペ(タイプS、タイプSP)用リアローター(350mm)を綺麗な状態で鹵獲(ろかく)できたので、アクタンゼロ並みに❓分析したいと思います🔍
ディクセル製ではなく日産純正品(中島飛行機製❓)です。
余談ですが、中島飛行機🛩️の血統はプリンス自動車とスバルが主に受け継いでいます。
零戦の栄エンジン🫀は中島製です。また零戦のライセンス生産は本家の三菱より多かった(中島6割、三菱4割)のは周知の通りです。
ローターはスリット入りでした。隊長機🛩️に付いていたものでしょうか❓少し錆びはあるものの綺麗です。
この外側のエンドまで削ってあるスリットはジュラテック方式ではないです。
他の加工屋さんで入れたものでしょう。
ジュラテック スリット✨はこんな感じ。
↓ ↓
重さは赤ちゃん用体重計で8.77kg。
でかい割りに意外と軽いんです。
8.7kg
(34後期φ322ローターは8.2kg、32GT-R標準車φ297ローターは6.7kg)
厚みは19.7mm。
元は20mmのはずなので1.5%ほど摩耗している様です。
まだまだ使えます。
【フィン形状】
内側から外側まで繋ぐフィン形状🪶ではなく、棒状の柱🪵で支えている部分が多いので、ローター外側と内側(ハブ側寄り)の温度差による熱膨張率の違いから起こるクラック⚡️を予防できる形状になっています。
これは日産純正ブレンボローターと同じです。
ブレンボから得たノウハウでしょう。
※参考 日産純正ブレンボローター(フロント324mm)
フィンの部分が柱状🪵になっています。
↓↓

⬆️
左が32Vスペックブレンボ、右が32GT-R標準車。
フルブレーキ🫷を掛けると、パッドと面しているローター外側が熱くなり🔥内側(ハブ側)は熱くならないので、その温度差による熱膨張率🐷の違いからクラック⚡️が入りやすくなります。
ブレンボみたい柱状のフィンだとなりにくいです。
また意外にもこの形状でよく冷える様です🆒

↑ 内側から
逆ベンチレーテッド。
ここから空気を吸い込み、外側から熱を排出する形状になっています。
よく冷えそうです🆒
↓↓
DAV(逆ベンチレーテッド)ローターの詳細について。
(ディクセルより)
↓↓
https://www.dixcel.co.jp/product/rotor/dav/
★ローター径 φ350
標準車 φ297
32Vスペック φ300
34後期 φ322
富士で1分45秒台🏁のAGYの小川さんや、
筑波で56秒台🏁の春道さんという最速クラスの猛者たち🦁🐯も実戦で使用されていますのでリアはコレで充分過ぎる性能です。
春道さんが詳細について触れてくれています。
①寸法など
http://www.harumichi-room.com/blog/2008/05/v36.php
②耐久性について
http://www.harumichi-room.com/blog/2013/07/v36_1.php
【アクタン・ゼロ】(英: Akutan Zero)
は、第二次世界大戦中にアラスカ準州アリューシャン列島のアクタン島に不時着した三菱零式艦上戦闘機のアメリカ軍における呼称。
1942年7月に、ほとんど無傷のままアメリカ軍に回収され、大戦中アメリカ軍が鹵獲した初めての零戦となった。
回収後、機体は修理され、アメリカ軍テストパイロットによってテスト飛行が行われた。
結果、アメリカ軍は大戦を通して大日本帝国海軍の主力戦闘機であった零戦に対抗する戦術を研究することができた。
おわり
Posted at 2025/08/10 06:51:45 | |
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