Germanyというドイツ紹介の本の中に、炭鉱の写真(UNESCOの世界遺産だそうです)が載っていて、1986年に閉山と書いてあるので、日本の炭鉱のことにも思いを寄せてみると。
日本の炭鉱というと、子供のころの多くの炭鉱事故が記憶にあって、特に1960年代には数百人単位で犠牲になるような事故も複数あったはず。そもそも日本のように地層が複雑で、断層が多いところでは採炭は非常にリスクある作業で、夕張炭鉱の事故も調べると1981年、37年前ですからそんな大昔の出来事ではないということ。
北炭夕張ではガス突出事故で突出したガスに引火して坑内火災になり、安否を確認できないままに坑内注水を行って、最終的に93人が犠牲になるという大事故。
夕張市は北炭夕張の閉山によって町が寂れて現在に至っているわけですが、現代的な感覚では採炭作業というのは人間がやるにはとてもハイリスクな作業で、それに見合った給与だったのだろうとは思いますが、入坑を見送る家族からすると常に今日が最後の別れになるかもしれないという思いもあったはず。
で、北炭夕張も1982年に閉山して、日本ではすでに坑内掘りはないのかなと思って調べると、日経の記事で発見。ほかの産業の例にたがわず、今働くのは外国人実習生も多いようです。過去からの多大の犠牲の上に、今の世界の採炭産業が成り立っているわけです。
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO46991340W2A001C1M11700/
Posted at 2018/02/12 18:48:49 | |
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