皆さん,こんにちは!
転職活動ですが,第一志望群の一社から1次面接通過のご連絡を頂きまして,ゴールデンウイーク後に2次面接を受ける予定です。
さらに,オンライン上で性格診断テストを受けなければなりませんので,面接と合わせて採用の可否が判断される様です。
チョットずつ面接にも慣れてきて,転職活動がだんだん楽しくなってきたところですが,少し前に転職活動の絡みで面白い出来事がありましたので,お話しようと思います。
友達に誘われて,あるバーベキュー・イベントに参加してきたのですが,そこで面白い方との出会いがありました。
その方(以下「A氏」という。)は,かつて大手不動産会社のリフォーム部門でトップ成績を収め,若干29歳で支店長となり,長らく面接官を担当していた経験があるとの事でした(真偽不明)。
A氏曰く,「サラリーマンとしてはトップに昇りつめたんだけど,ホラ,こうなると仕事内容が会社の管理になっちゃうから面白くないんだよね。だから,自由な時間・自由な生き方を求めて,サラリーマン生活を引退したんだ。今では,海外旅行によく行ったり,好きな時間に起きたり,自分の好きなようにやっているよ。」との由。
私が観察したところ,A氏はバーベキュー参加者から一目置かれている存在であり,友達を含めたグループの中心的人物のように見えました。
そして,大手不動産会社で面接官を担当してきた経験を生かして,現職での何かしらの不満や不安を抱えていたり,当方のように転職等を考えていたりするような「道に迷える者たち」の相談にのっているようで,いろんな場所でいろんな人と会っているとの事でした。
そして,A氏から「彼から聞いたんだけど,君,転職を考えているんだって?良かったら話しを聞かせてよ。今の仕事は何?どこに住んでいるの?転職で何を目指しているんだい?どうなりたいの?」等と,いかにも面接官っぽく質問されました。
その時の当方のA氏に対する印象は,「初対面にしては随分と深く聞いてきたり,その割には自分のこと(特に,自由気ままに生きる事ができている要因である今の仕事のこと)については表面的にしか話さなかったり,ちょっと気になるところはあるけど,まぁ面倒見のいいオジサマ」というものでした。
しかし,一流企業の元面接官から面接テクニックを聞けるのであれば転職活動を有利に進められると思い,是非ともA氏とジックリお話しをしてみたいと思いました。
そして,後日,A氏から「良かったらオフィスに来ない?」とお声掛け頂きましたので,A氏のオフィスを訪れたのであります。
A氏「ようこそ!ココは最初,本当に何もないオフィスでね。チョットずつ棚とか置くようにして,ココまで仕上げたんだよ。」
当方「綺麗ですね(白を基調とした内装か。後ろには大きなソファね。)」
A氏「転職して何をするか?コレ大事だよね。今後10年以内に滅びる職種もあるから,コワイよね。銀行の窓口担当とか,もうヤバイよ。近くにあった銀行も閉鎖になっちゃったし。」
当方「へー(窓口担当の職が将来消えるにせよ,店舗ごと消えるのは違う話しのような?低金利?店舗の売上が悪かった?詳しくないけど。)」
A氏「選び抜いたって会社が倒産すれば終わりだ!老後の人生も長い。ある程度の余裕をもって暮らしていくには,労働収入だけじゃ不安なんだ。」
当方「ふむふむ(まぁね・・・。)」
A氏「2~3種類の収入源を持つべきだよ!ボクはサラリーマンを辞めて違う仕事をしてるんだけど,当時は時間に追われて生活しててね。今では好きな時間に起きて,好きな事をやって,それでも稼いでる。今は,そんな仕事をやってるんだ。」
当方「スゴイですねー(だからオメーの仕事は何なんだよ?)」
A氏「ココで,ちょっとホワイトボードを用意して説明するね。ふふふ・・・ボクの職業わかってきた?(笑)」
当方「はぁ(何が『ホワイトボード』だよ(苦笑),面接対策の話はどーなってんだ??)」
A氏「労働者ってさ,収入を上げようとして頑張れば時間が無くなるし,時間を確保しようと仕事量を減らせば収入が下がるよね?でも,やっぱり収入は上げたいし,時間だって欲しいじゃない?それなら図面左側の『労働者』をやってたんじゃダメなんだ。図面右側の権利収入を目指さなきゃ!」
当方「・・・(オイオイ,この話しの流れヤベーぞ。まさかコイツ??)」
A氏「Amway(アムウェイ)って知ってる?」
当方「!!!」
マルチ商法、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
まさかのマルチ商法の超大手「Amway」とな!!
A氏「アメリカの日用品販売会社でね,日本製よりもイイ商品を扱ってるんだ。どれだけスゴイか,チョットした実験するから見ててね。」
当方「苦笑(この野郎,マルチ商法の個人事業主だったのか!)」
まいったなー。
特定商取引法を守ってくれよ、A氏。
確か、マルチ商法の勧誘をするには『勧誘したいから、そのつとりで来て。』って相手に告知する義務があるだろーよ。
A氏「Amwayと日本製(A氏は,花王製『キュキュット』を用意した!)とで洗浄効果の違いがあるんだ。Amwayの洗剤は,洗剤の原液を8倍の量の水で希釈して使用するのが正しく,コレ(A氏はボトルを用意した!)は用法に従った状態のものね。対する花王製『キュキュット』がコッチ。じゃあ,実験だ!ガラスに2か所,油を垂らすよ。んで,それぞれの洗剤を油に落としてみて,水ですすいでみたらどーなるか!?」
A氏「ほら!Amwayの洗剤の方は綺麗に油汚れが流れ落ちたけど,『キュキュット』だと油汚れが落ちないどころか,洗剤も残っちゃってる!日本人は皆こういう洗剤を使っているから,知らず知らずのうちに洗剤を体内に取り込んでいて,健康被害が出ているんだ。コワイよねー。」
・・・このマルチ野郎(笑),この程度のトリックでオイラを騙せると思ってんのか?
『キュキュット』の方で油汚れが落ちないのは当たり前だろうが。『キュキュット』の方も,洗剤の原液を水で希釈したうえで使用して初めて効果を発揮する商品だ。同じ条件にすれば『キュキュット』でも油汚れはちゃんと落ちる。なのにマルチ野郎は,Amway洗剤だけ用法に従って水で希釈したのに対して,『キュキュット』の方は敢えて原液のまま使用した。使用条件を同一にしなければ,正しい比較とは言えないね。世間話や商品説明をワザとダラダラ説明して,さりげなく『キュキュット』の方は原液のまま使用するという姑息な手法だ。
A氏「しかも,値段が安い!AmwayはCM費用をかけないで口コミで広めるから,宣伝広告費が上乗せされてないんだ。しかも,Amway洗剤は8倍の水で希釈するし,原液もボトル(1リットル)あるんだ。対して『キュキュット』は,たったコレだけ。ね?圧倒的にAmway洗剤の方が安いでしょ?」
確かにAmwayにCM費用の上乗せは無いけど,その代わり君たちマルチ事業者や子飼いの販売員どもの権利収入分が上乗せされてるよな?
それに洗剤量については,あくまで『キュキュット』を原液のままドンドコ使用すればAmwayの方が安い,という前提での話しでしょ。ちゃんと用法に従って使用すれば,原液をいたずらに消費することはないから,結果的に『キュキュット』の方が安いっしょ?
この後も延々とAmway商品と日本製商品の比較デモが続くが,全て嘘!
トリックは全て「日本製だけ正しい使用方法に基づかないで使う」こと!
あーヤダヤダ(汗)
A氏「Amway商品の素晴らしさについて分かったところで,そろそろ権利収入の話しをしようか!」
当方「はぁ(キタ!本格的な勧誘が始まるぞー!)」
A氏「自分が勧誘した販売員の売上も自身の売上として加算されるから,仲間をどんどん募れば,自分の収入も増えていくんだ。隙間時間を利用してコツコツと仲間を誘っていけばいいんだよ。最初は少ない収入でもチョットずつ増えていくから,ボクみたいに権利収入で生活できるようになるよ。」
・・・肝心なところは随分と省略して説明するんだなー。ある程度の副収入を得られるようになるのに,一体,何人勧誘しなくちゃいけないんだろうね。例えば,一人を新規販売員に勧誘するために,何人くらいに声をかけるのだろう?10人に一人?100人に一人?まさに自分のべしゃり技術や人間性など「人間力」が問われるわけだ。新規販売員を勧誘しても,思うように売り上げを達成できない者がいたり,途中で諦めて抜けていく者もいたり,常にグループ人数と売上が不安定。グループ全体の売上が悪いと,自身のランクが下がり,報酬レートも下がる。
よって,売上を無理やり達成するために借金してまでAmway商品を買い込んで,自らを地獄に追い込む輩が後を絶たないのが現実。多大なリスクを背負う割には成功確率が低く,せっせとA氏の収入増加に奉仕する人生なんてゴメンだね。
A氏「・・・大丈夫?話しは理解できてるかな?」
当方「苦笑(理解しているとも。だからシラけてんだよ!)」
A氏「新規販売員を勧誘するってさ、要は仲間になるってコトなんだよね!皆でチャレンジするんだ。一人もおいていかない。皆で幸せを掴むんだよ!だから、リスクなんて無いんだ。あっ,バイク仲間のグループもあるんだよ。」
出た出た「仲間」!(笑)
マルチ商法の勧誘では定番の宣伝文句!新興宗教まがいの連帯意識を持たせ,たとえ売上が上がらなくて収支が赤字でも,「みんなと共に戦う」「苦しいのは一緒」「この先に明るい未来が!」等と徹底的に洗脳するのが常套手段。おかげで毎月赤字ぶっこいてんのに,瀕死の状況であることに全く意識が向かないという。。
しかも『リスク無し』もオカシイ話だ。リスクしかない、と言うべきだろう。っていうか、リスク無しという説明をすること自体が特定商取引法違反だと思うのだが…。
という感じのA氏からの転職アドバイスでした(;´・ω・)
我が人生,二度目のマルチ商法との遭遇(笑)
まだ当方が大学生だった頃,小学校時代からの友人が見事にマルチ商法にのめり込んでしまい,「なんて素晴らしいシステムなんだ!」と狂喜乱舞して,オイラを含めてあらゆる友人に声を掛けまくって,結果,全ての友人を失ったという事があったなー。
ちなみに,大学生時代の友人は当時,大阪大学・経済学部の学生でしたが,マルチ商法の恐ろしさを見抜けなかった模様。
意外にもエリート・サラリーマンと呼ばれている人や名門大学出身者もコロリとやられている事もあり,そういう奴らが本気で勧誘してくると結構厄介。もともと優秀な人だけに,弁舌が上手で人を丸め込む才能があり,また,優秀な人間が放つ特有のオーラをまとい,いかにも「デキる人間」を演出して「君もオレのレベルに引き上げてあげるよ」的な雰囲気がバシバシ出てる。
A氏もそのような感じであり,こりゃ相当数が丸め込まれているに違いない(汗)
A氏「説明は以上。検討しといてね。あと,ネットでAmwayのコト調べちゃだめだよ。悪口ばかり書かれていて,真実が見えなくなっちゃう。」
当方「わかりました(よっしゃ,調べてみよう!)」
早速「Amway」で検索してみると,大量の悪評記事が出てきた(笑)
そりゃ調べられたら困るよね(笑)
A氏が未来に悩める若者たちに積極的に声をかけ,わざわざ自費でアチコチ出掛けていって人生相談にのっていたのは,人生に迷って弱っている人間に甘ったるい未来を見せ,錯覚を覚えさせてマルチ商法の新規販売員として勧誘するため,つまり「ぜーんぶ自分の金銭的利益のため!」ってワケだ。
そして,Amway事業者って新規販売員を勧誘するためにバーベキューやホームパーティー,セミナー等を開催することが多いんだけど,つまり,オイラが以前参加したバーベキュー・イベント自体が勧誘のための狩場だったという事か・・・?
となると,バーベキュー・イベントの主催者(A氏とは別人)もグルか?
それとも,健全なイベントにA氏みたいなマルチ商法事業者が紛れ込んで,勝手に勧誘するに相応しいターゲット選びをしているだけなのか?
真相は分からないが,いずれにせよA氏の交友関係には二度と近づくことは無い。
今回は,とりあえず社会勉強とでも考えることとしよう(;´・ω・)
皆さんもマルチ商法(特にAmway)にはお気を付け下さい!
という,ちょっと変わった出来事でした。
P.S.
ただし、Amwayの商品そのものは品質が良く、世界中に愛好家がいるのも事実です。あくまでAmwayと販売契約して新規販売員の勧誘をしてくる輩が危険という事です。念のため。