先日といいましても、もう1ヶ月ぐらい前になりますが、
何気なしに後部座席に積んでいた
柔軟剤のハミング特大が倒れてしまって、
我が愛馬コンテ号の後席がびちょびちょに。
まあ、自分の不注意と言ってしまえばそれまでですが、
その後の代償はとんでもないことになっちゃいました
…というのが、今回のお話です。
ついこないだ、信号待ちの停車中に後ろからおかまされ、やっと車がきれいに直ってきたのもつかの間、とある日に買い物で買ったソフター(下写真)を、何も考えずに後席のベンチシートに乗せたのが、事の発端です。
自分でも何を考えていたのか未だに分からないけれど、母が買ってきたソフターを後席に乗せていたのに気づかずそのまま走ってしまい、口が微妙に緩んでいたのか強烈な香料の臭いで気づき後ろを見ると、ソフターの原液ですでにコンテの後席はベトベトの洪水状態に。
このソフター(花王のハミング 2500ml)は濃縮タイプでないものの、
それでも水60Lに対して60ml ほど使用するので1000倍に希釈といったところですが、灯油をこぼすよりはまだましというものの、ソフターのねちっこい原液が1L以上も後席シートと床カーペット下にぶちまかれて、強烈なソフターの香料の臭いとともにシートもべとべとになっちゃいました。
しかも事件は夕方に発生、もう暗くなりかけなうえ、最悪なことに雨も降ってきたので、とにかくリヤーシートを大急ぎで取り外して、床カーペットをめくり床板に敷いてある遮音材も取り出すと、床板に1Lほどの青色の液体が。
作業がもし夜でなかったら写真も撮っておいたけれど、ソフター水没写真はございません。
このときはありったけの雑巾10枚ほどを用意して、とにかく床板のソフター原液をきれいに吸い取らせ、シートに付着してしまったソフターもふき取って、シートと床カーペットはコードレスアイロンで見た目は乾かしました。
でもソフターって元々の原料の臭いを隠すために香料を加えている?ようで、この原液を大量にこぼしたのだから、いくら見かけ上乾燥させたとはいえ、すすいでもいないのだから当然密閉された車内には化学臭たる香料の強烈な臭いが残っており、翌朝車を運転するとこの香料の臭いで頭がクラクラに。
香料ってかすかに臭うのならいい香りだけれど、強烈すぎるとかえってクラクラになりますね。
で、仕方ないので後日の仕事休みのときに、床カーペットは取替えしてシートは洗浄することに。
とりあえずネットで調べると、車専門のクリーニング業者などもいて、灯油をこぼしたり嘔吐したときには、床カーペットはクリーニングではなく交換が多いみたいだが、どうやら高価なシートなどは洗浄しているようなので、専門の道具はないけれどとりあえず挑戦してみることに。
結局、これら不始末の後処理は当初の予想とはうらはらに、後席シート座面の乾燥に相当手間取り、仕事休みの日に作業をしたのでひと月近くも要してしまいましたが、なにしろこのような車内に大量のこぼし物をしたのは、私の場合は免許習得以来初めてで、最大の難関だったソフターの香料の臭いを取り除くのに大変な目に遭いました。
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まずいつもの手持ちの「コンテ修理書C巻」を片手に、
最初にリヤーシートの背もたれ部分の取り外しにかかりました。
これは簡単にはずれましたね。
背座面が取り外れました。
背もたれの部分を外すと、
次に大量にソフター原液を吸い込んだ後席のシート座面を取り外しにかかります。
座面の手前部分にツメが2箇所、この爪の辺りを慎重に持ち上げて取り外します。
後席シートをすべて取り外すとこのようにシートの固定するバーのみになります。
チャイルドシート固定用の枠がきちんと溶接されているのが分かりますね。
実はここまで作業をして後席シートは軽く!水ですすいだのだけど、床カーペットはアイロンで乾かしただけなので当然なのかもしれませんが、なかなかソフターの香料の化学臭の強烈なにおいは消えず、毎日頭がクラクラしながら通勤運転をしていました。もしこぼしたのが水やお茶やアクエリアスなどでしたら、この時点で問題は解決していたことでしょう。
試しにファブリ○○など、いくつかの種類の消臭剤もやってみたけれど、消臭剤って調べるてみると糊みたいな成分が入っていて、臭いの周囲を樹脂で固めて臭いを抑えるようなので? 使いすぎるとベトベトになるよ、というカークリーニング業者さんの指摘もありました。
しかもこれら消臭剤は化学臭にはあまり効かないようで、さらに私のコンテ号、90000km近く走るもまだ購入してから3年もたっていないし、廃車にするにはまだまだ先なので根本的に対策することにしました。
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結局、コードレスアイロンで乾かした際、底に貼り付けてある防水用のビニールシートを傷めてしまい、さらに洗浄が難しそうで交換にも時間のかかりそうな床カーペットは新品交換し、特に臭いが消えないままの後席の座面シートは、取り外しは簡単なことから時間をかけて徹底的に水ですすぐことにしました。
結論から言いますとこれは失敗だったようで、すすぎと乾燥の難しかった
厚みのあるコンテの後席の座面シートのクッションのほうを新品にしたほうが良かったようです。
ともあれ、とりあえずコンテの床カーペットと、大量にソフターを吸い込んでしまった床板の上に敷くリヤーサイレンサーと、リヤークッションを固定する2箇所のクリップを発注。部品がそろった後の仕事休みの日に早速作業開始です。
(これは当方の2WDの寒冷地仕様車専用の床カーペットASSY)
(コンテ2WD専用のリヤーサイレンサーパット左右)
(固定用クリップ類 各種)
固定クリップは、リヤーシート座面固定用の72693-97202と、床カーペット固定用の90044-68046-B2の2種類しか使わなかったですね。どちらのクリップも取り外すときに破損しましたので。
【各々のパーツレビューページのURLです】
ダイハツ(純正) フロアーカーペットASSY(2WD寒冷地仕様車 専用品)
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/5384826/parts.aspx
ダイハツ(純正) リヤーフロアーサイレンサーパット(左右各1)
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/5384776/parts.aspx
メガネレンチやソケットレンチなど各種工具を使って前席シートを取り外していき、フロントのセンターコンソールも取り外しておきます。特に電動シートを一人で持ち出すのは重たかった。
また左右の前席シートベルトの取り付け部のボルト2箇所と、同じところにあるピラーの内側カバーも外しておきます。
(取り外したコンテカスタムRSのシート各種)
すべてのシートを取り外し、フロントコンソールも取り外した状態です。
ここまできてやっと新品カーペットに交換できそうです。
うちの2WDのコンテカスタム号はどこへ行くかわからないこともあり、
新車購入時にメーカーオプションとなる寒冷地仕様を選択、
これは以前に当ブログ内でとりあげたことがありました →
こちら です。
そのブログに貼り付けたコンテのリヤーヒーターダクトのイラスト図
そしてこの際なのでついでに、
いつもはフロントシートと床カーペットの下に隠れている、
寒冷地仕様車独特のリヤーヒータダクトも撮影
コンテ・コンテカスタムではフロントシートの下にリヤーヒーターダクトの排出口があります
そして排出口を近撮
小石やゴミも写ってしまってお見苦しいですが 。
この写真を撮ってから、今までの床カーペットを剥がしていきます
せっかく床カーペットまで取り外したので、
寒冷地仕様車独特のリヤーヒーターダクトも撮影
リヤーヒーターダクトの根元部分も撮影
その後ソフターがこぼれて固まっていたところすべてを、つまようじなどを使って徹底的に取り除きました。特に前席の助手席シート後部を固定する金具の溶接した付け根の内部に、固まった状態で多量にソフターの残骸が残っていました。
もちろんこれら臭いの元となるものは一切残らずきれいに取り除き、それから床板全体に車用のワックスをかけてから新カーペットの敷設にかかりました。
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そして今回新たに購入したサイレンサーパットと新カーペットを車内に敷き詰めていきます
まずはリヤーサイレンサパットを後席の左右の足元へと置きます。
パットには当然ながら左右があります
このサイレンサーパットを取り付けていないと、
燃料タンクからガソリンを吸い上げる音やら、
ガソリンタンク内の燃料が走行中に揺れてパチャパチャと音がするのが聞こえてきます。
サイレンサーパット、やはりダテではなかったです。
このサイレンサーパットを忘れずに敷き詰めたあと
(実は忘れていて慌てて挿入したのはナイショです)、
新カーペットを前部から穴にはめ込みながら敷いていきます
カーペットはこれで敷設完了です。
この後忘れてはならない作業に
運転席フロアーマットを固定するプラ製の金具の装着があります。
新品のカーペットには切り取りやすくするために、あらかじめ切れ目が入れてあります
コンテの4WD車にはマットの固定金具はなぜかないらしいです?
2WD車はフロントシートを取り付ける前に、
必ずカッタナイフ等で下写真のように切り取り、マット固定棒を装着しておきます。
≪追 記≫
2011年 5月度のマイナーチェンジ車から、
運転席マットの固定方法が変更となり、この丸穴を開ける必要は無くなりました。
以下の写真のように、2つのバーでもっと手前側から固定するようになっています。
次に、我がコンテ号に搭載しているカロツェリアの楽ナビは、
発売時期の関係から地デジチューナーが別体になっています。
新車納入時には電装屋さんが、
下写真のようにカーペットの下からたくさんの配線を通していました。
今回、床カーペットを交換するにあたり、
現在故障中のこの地デジチューナー、
次にナビを買い換えたときには、恐らくこのチューナーは不要となるので、
接続コードは上から少し無理やりに通して出すことにしました。
ちなみに右横に写っていますソケットは、
夏場のクーリングシートと冬場の電熱シートの電源取り出し口として用意しているものです
このあと各シートや目隠し用のプラカバーなどを取り付ければ作業終了となりますが、これの作業だけなら掃除を兼ねてどんなに丁寧に作業しても、私の場合は丸半日もあれば作業は終了しました。
が、後席のシートを簡単に丸洗いして取り付けただけでは、ソフターの強烈な臭いは消えていなかったのでした(ガックリ)。 カーペットの交換と床板の清掃で3分の2ぐらいは臭いが無くなった感じでしたが、やはり後席シートに大量にこぼれた部分から臭いが漏れ出ていて、密閉状態の車内ではまだかなり臭ってきます。
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実はここからの作業が大変だったのですが、今思えば12000円ほど出してリヤーシート座面の新品を買っておけば良かったです。ただ車検が近づいていて物入りなので、とりあえず洗浄でしのぐことに。
まずは中のウレタン?スポンジまで、なにもすることなしにアクセスできる後席の背面シート部分については、めんどうなシートカバーも外さすそのまま徹底的に洗ってはすすいでを繰り返し、これを30分やって背シートの中に棒を挿入して通気を良くした上で、何日も乾かしてやっと臭いは消えました。
問題だったのは座り心地を重視してあるリヤーシートの座面のスポンジのほうで、こちらも30分以上徹底的にすすいでは素足でシートに乗ってすすぎ水を搾り出しました。
これで臭いはほぼ消滅し、仕事休みの時には日中に天日干ししまして表面は乾いたかに見えかけましたが、シートに座って体重をかけるとシート座面が徐々に湿ってくるのです。
仕方ないので再度後席シートを取り外し、バスタオル2枚と家中のタオルをかき集めて、シート座面上を強烈にトランポリンすると、水がジャカジャカと出てきます。いったいどれだけの水を吸ったのか検討も付きませんが、バスタオル2枚とタオル20枚を使って吸い取らせても、まだ水が出てきます。
よって3日ほど仕事から帰宅後に、このトランポリン作業をやって疲れ果てましたが、ようやく水が出てこなくなってきたので半日天日干ししましたが、トランポリンをするとまだわずかにシート座面が濡れてきます。
正直これには参りまして、もう万策尽きてシートカバーを取り外して分解することにしました。どうにもならなければもう新品座面を購入するつもりでしたので。
いままでシートカバーの分解(取り外し)を躊躇していたのは、
シートカバーが座面のスポンジに下写真のようなリング ホグで38箇所も固定されていたためで、これを取り外すのは大変なのと、新品の硬い鉄製のリング ホグを、単なる手持ちのプライヤーできれいな輪っかにして再結束できるか不安だったためです。
(コンテのリヤーシートカバーを固定するリング ホグ、写真はすでに壊して取り外した物)
とりあえず仕事が休みの日の前の晩に、ラジオペンチやプライヤー、-ドライバーなどを使って裏面に38箇所もあるリング ホグを1つずつ丁寧に取り外していきます。やっと取り外せたと思ったら表にさらに6箇所のリング ホグが。
下写真の4番目のシート縫い代に連結されている固定用の生地と、5番目のシート座面の溝の中を通っている針金みたいな棒に、リング ホグを使って左右それぞれ3箇所ずつ固定されていました。
こちらの写真は翌日再度洗って乾燥中のシートカバーの写真です
そのシートカバーの裏側を撮影
表面の縫い代のある部分を拡大撮影
その縫い代の裏側も拡大撮影
座面シート側の縫い代の固定部分の凹みと固定用の針金
つまりシートカバーの縫い代をシート内の溝の中に通している金属の棒に固定する、という非常に凝った設計になっていました。むろん修理書にはその旨記載がありましたが、そんなところまでは私は気にも留めていませんでしたよ。
どおりでいくら絞っても絞っても水が出てきて、シート座面が乾燥しないわけですね。
細い溝の中のウレタン部分が全然乾いていなかったです。
ここに吸い取りきれない水分がたまっていたのでしょうね。おかげでシートの内部に通されている針金みたいな金属の棒も錆びちゃいました。最初からシートカバーを取り外して処置しておけばこんな苦労はしなくても済んだようですが、
シートカバーの良い固定方法がなかなか浮かばず、
かなり動力と時間を無駄に消費してしまいました。
そして上の写真のように細い凹みの溝部分には、洗濯ばさみを逆さまにして差込み天日干ししたうえで、さらに溝の中にドライヤーの熱風を当ててやっとこさ乾かしました。
さて今度こそ完全に乾かしたものの、シートカバーの固定方法ですが、
純正部品のリング ホグを再度取り寄せて固定するのもいいが、
これでは座面の交換時とかにはまた大変な思いをするので、
考えた末下写真のようにしました。
シートカバーの固定には結束バンドの100mm長のものを使いました。
ホムセンの電気コーナーとかで格安で売っている結束バンドではなくて、エーモンから出ている自動車用の結束バンドを使用しました(トリミングした下写真)。ちなみにエーモンの結束バンドですが、
使用温度が -40℃~+105℃まで となっており、
シート座面に使うならまず大丈夫だろうとの考えです(あくまで自己責任ですが)。
恐らく電動ポンプへ電気を供給している配線が熱を持つせいなのか、シート座面の裏側を見ると熱で茶色に変色している?ところがあり、意外と熱が加わるようなので、手間隙のかかる金属製のリングを使ってシートカバーを固定しているのではなかろうかとも思われ、耐熱温度が何℃か分からない結束バンドを使えば、もし最悪熱で結束バンドが溶けると非常にやっかいなことになるので、ここにはとても格安の結束バンドなどは使えないですね。
また今回シート座面に大量に残っていたすすぎの水を吐き出させるのに、トランボリンをしたりしてスポンジをかなりへたらせてしまったので(シートベルトのバックル辺り)、後日車検終了後にシート座面のスポンジは交換する予定です。結束バンド固定ならすぐに交換できますね。
ちなみにシートカバーとセットになった座面ASSYはない?ようです。よってシートカバーは破けてもいないのと、単価23000円ほどもするのでもちろん再利用します。
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ここへ見に来られました皆様、
私が単にどんくさかっただけかもしれませんが、
灯油も含めて車内でのこぼし物には
気をつけるようにしましょう。
また追突された事故処理と、このシート洗浄作業にかなり時間も動力も取られたせいで、昨年末以来のお出かけブログはずっとお預けのままとなっています。かなり季節はずれの内容になるものもありますが、今後徐々にアップしていく予定です。